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来年から、年賀状の代わりに「春のたより」を出そうかと思ったり。

 今年は年賀状が出せなかった。

 理由は下の画像にある通りだけれど、年賀状を送らなかったのは子どもの頃に年賀状を出し始めてから初めてのことかもしれない。
 昔は手描きだったり、干支のハンコを押したり、市販の絵柄を印刷したハガキを使ったり。成人してしばらくして「プリントゴッコ」が登場してからはそれを使って作り、数年いろいろと遊んだあとに、同じタイプの絵が干支違いで12年続くシリーズ年賀を2巡の24年やった。そのあと「プリントゴッコ」が販売終了になったので、思い切って木版画に替えた。で、2020年版は木版画シリーズ4回目のはずだったのだけれど、ストップしてしまった。

 年賀状を出すのは好きだ。いや、作るのが好きなのかな。ここ数年は多少面倒なキモチにもなってきたけれど、それでもやっばり暮れになると作ってしまう。

 それが、とうとう一旦途切れた。

 しかし一方で、年賀状がもう「少し時代とずれてきたもの」という感覚もあって、「いつまで作るかなぁ、何処かでやめるかなぁ」ということも、ここ2.3年思ったりもしてきた。だからいい機会なのかも、というのがちょっとあったりして。

 それはそれとして、でも年賀状の中には、「一年ごとの近況報告」みたいな知らせを毎年くれる人や、「前年に年賀で聞かれたことへの一年越しの解答」を書いてくれている人も数人いて、今回、年が明けてからしばくしてもう年賀状を出すのはあきらめた時点で、今年はその人たちとのやりとりが途切れるのがちょっと申し訳なくて。

 それで、この「春のたより」を出すことにした。

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 時間の合間にちょちょっと作った。線画でパソコンで色をつけてプリントしたものなので、版画ほど時間がかからない。そして、届いた年賀状にアレコレと書いてくれていた人数名に出した。真ん中より下の空白のところに、出した人それぞれにあったコメントや返事を書いて。

 で、思った。
 
もう来年から年賀状はやめて、この「春のたより」にしようかと。なんとなくその方が新しくていいかなぁと。年末のアレコレせわしない時期に作ったり書いたり無理にしなくてももういいんじゃない? 年が明けて少しして、寒さも和らぎ始めた時に、のんびりと年賀をくれた人に返事する、みたいにしようか? 「春のたより」の文字の周りの絵だけを、毎年変えて。うん、いいかなぁ。

 と、そんな事を思ったりしている。


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晴れたり曇ったり。空に雲のある日は眺めて、何かに似ているかと思ったり。その空の下で出会う人。ありきたりの言葉だけど、一期一会。