メモログ始めてみる&彦いち白酒二人会〜振り返りシリーズ[半年を振り返ります]vol.2

久しぶりのnote更新。

これまではある程度まとまった文章を書きたくなったときにnoteを使っていたのですが、そろそろSNSの使い方を見直してみようかな〜と思い、Twitterで更新していた感想メモを試験的にnoteに移行してみます。

Twitterは140字でまとめよう、多くてもスレッド下3つくらいにまとめようと思うから(※まとまってはいない)、会の後にちょちょっとスマホで書いてしまう分には楽なんですけどね。

やっぱりツイートは流れていってしまうので、過去に同じ噺をきいたときの自分の感想はどうだったかな?と探すのが大変なのです。

この「メモログ」のマガジンに入れていく記事は、すべて自分用のメモがわりなので、ひとさまに読まれることを前提にしていません。
まずは見られることを意識せず、本当に備忘録のようにつらつら書いてみようかなと思っています。

今までTwitterの隅で好き勝手に息していたのを、今度はnoteの隅っちょで息継ぎのれんしゅうでも始めてみようかな、という感じ。

まあ実験的にやってみて、非公開のnotionに引きこもるかもしれないし、なんだかんだで結局楽なTwitterに戻っていくかもしれないのですが……。


彦いち白酒二人会〜振り返りシリーズ[半年を振り返ります]vol.2

三遊亭ごはんつぶ 悋気のかかりつけ医
林家彦いち ごくごく
桃月庵白酒 氏子中
〜仲入り
彦いち 保母さんの逆襲
白酒 大山詣り

20220628
渋谷伝承ホール

前座がごはんつぶさん!しばらく聞けてなかったので嬉しい。そして前座さんから新作というワクワク感。

行きつけの美容院が遠くなってしまったけど、担当美容師さんに裏切りだ!と思われるのが憚られて……というまくらから、だいぶウェットな内科医が出てくる噺。
個人的に内科医のキャラが嫌いじゃないので(いいぞもっとやれw)、せっかくならタイトルをもっとウェットで情緒的(?)にしてほしいな〜と思ってしまった。気持ちわるいキャラクターにはとことん気持ちわるくいてほしい😇

それにしてもそうか〜。ごはんつぶさんのカリメロ風ヘアも、若手証券マンぽかった髪型も、生産地は町田だったんだな〜と思うと、なにやら趣深いものがありますw

彦いち師匠、ごはんつぶさんの海老名高校発言に押されたのか(?)前半も後半もまくらをたっぷり、大きな声では言えないお話含め、色んな秘話をしてくださった〜!うれし!
「人間の極限状態は森林限界ではなく、高座に現れるんです」からはじまる、前座時代のきく麿師匠のお話が大好きすぎた。脊髄反射だけで押し通す「たらちね」。笑

これは白酒師匠にも思っていることなんだけど、彦いち師匠も、「人間という生き物」を面白がる才能に長けていらっしゃるなぁと。なんでも「面白い」に変換できる筋力が発達しすぎてる。しみじみイイなぁ。

こうも暑いと、「植木屋さん」の風(かぜ)に押されると言いつつ、もちろん二席とも新作!
植木屋さんは先日兼好さんとの二人会でやったからとりあえず満たされているそうです。笑
わたしもまだ今年の植木屋さん初めしてないなぁなんて思いつつ。

半年の振り返り企画ということで、今年作られたという新作「ごくごく」を。
牛乳瓶とヤクルトとお茶の缶で、それぞれ開封の所作を演じ分けるのに笑う。無駄に写実的すぎる、無駄に(ごめんなさいw)。
二席目の「保母さんの逆襲」のはちゃめちゃさ。終わりよければすべてよし。みんな幸せならいいんですよ、いいんです。
保母さんの、グーチョキパーで何作ろ〜♩の意表の突き方w 園児だけでなく演芸ファンが大喜びしちゃうよね〜。

今日はほどよく毒を吐かれていた白酒師匠。
「大好きですよ?」のオブラートに包むのも(包めてない)好きなんだけど、一方的に吠えてる師匠が久しぶりに見たい私でもあります。

今日の二席は、時風的にやりにくくなっている、今後やりにくくなりそうな噺とのこと。
ええ〜「氏子中」はまだしも、「大山詣り」も〜?!と思うけど、要素的には確かに、とも。要素だけ切り出してしまったら、それはね。

けど、一部の要素だけでなにもかもを否定して、その背景も文脈も理解しないって、とても危ういことなのでは。
大切なのは、問題になる(なりそうだ)からしないではなく、それがもつ背景や全体を通して見えてくるものを、敵視してくる人にも真摯に伝えていく姿勢なのではないかな〜と思う。

噺家さんがしてくださいよ!というわけではなくて、受け取る側の人間も。先にある危うさを見ないふりして、とりあえずやり過ごそうと迎合してはいけないし、敵視してくる人と同じ態度で否定返ししていたらいけないんだなって、改めて思ったりする。キレイゴトかもしれないですけど。いや、たまにはキレイゴトも言いたい。
というか、だからこそ最近の白酒師匠はそこはかとない危機感を添えて、今、噺をかけてくださっている(というのもヘンか)気がするな。
彦いち師匠的に言えば「みんな仲良くしたらいいじゃん」ってことなのかもしれない。とことん、融和のひとだ。羨ましい。

久しぶりの「氏子中」。この与太郎でもおかみさんがもらえるんだから、落語界のほかの与太郎はぜひ元気を出してほしい(何目線)。
おかみさんがあまりにも普通すぎて、わたしは「ほんとに神田明神様の子なんじゃない?!」って思ってしまうんだけど、これは白酒師匠だからなんだろか。他の方できいたことないからわからないw もう氏子中で仲良く育てたらいいじゃないか。

「大山詣り」は雲助師匠ではよく聴いているんだけど、白酒師匠はもしかしたら初めてかもしれない!最近また師匠で初めて出会う噺があってファンとしてはとても嬉しい。

雲助師匠や他の師匠がていねいに説明される部分はぶっ飛ばし気味(笑)、スピード感のある「大山詣り」でした。
熊さんの騙り、舟の転覆ではなく宿屋の火事に。最近の事故に配慮してなのか、白酒版がもともとそうなのかは不明。熊さんの擬音が効いてたw

「大山詣り」好きなんですよね、私。
すぐ喧嘩をふっかける熊さんもみんなと一緒にお山に行きたくて必死だし、目覚めた後も、頭を剃られたことよりも置いて行かれたことに憤慨するの。もう大好きじゃん。素直になれよ。
おかみさん連中は旦那さんたちをすごく愛しているし、仲間たちは「一人だけ帰りが遅かったら心配するだろ」って、熊さんのおかみさんの元にいの一番に駆けつけるしで、なんだかんだで優しい。先達つぁんの動じなさ含め、村の連中がなんだかんだで安定していて、平和。

怒る人は「関係ない女の人の髪を勝手に剃るなんて!」となるのかもしれないけど(まあ私も改めて考えると、熊さん!おかみさんたちを巻き込んじゃダメでしょ!とは思うけど)、この平和なコミュニティには熊さんのような存在は意外といいスパイスを効かしているのでは……という気もするんですよね。仕様がないひとなんだけど、ちゃんとコミュニティの一員なの。

もし問題行為だけを切り取って怒ってしまう人がいたら、おかみさんたちの髪が元通り伸びるまで、みんながどんな感じで生活をするか一緒に想像してみたい。

恥ずかしがっていたおかみさんも、意外とすぐ慣れて、日常に戻っていく気が私はしているけど……あなたはどう思う?
なんだったら熊さんが女たちの伸びかけの髪をからかって、旦那たちに叱られて、そのことでまた暴れたり、
ついに堪忍袋の緒が切れた女たちが結託して、ときには熊さんをやり込めることもありそうだよねって、私は思ったりするんだけど……想像力を「今ココ!」ではなく、ためしに落語の世界の余白に使ってみるのはどうかしら。

ところで、切り離された熊さんの髷は誰かが発見したんだろうか。ずいぶん遠くに放りなげられてしまっていたようだけれど。
見つけた人はたまげただろうな……w

追記)坊主発覚のときの熊さんの「ツルーっ」が、大山詣りで私の一番好きなシーンと言っても過言ではないのですけど。この日は、偶然頭に手をやったら滑りが良かったパターンじゃなくて、女中さんたちにからかわれて意識的に手を頭にやるパターンでした。
熊さん「これは誰の頭だ?」(わたし「お前のだよ!w」)

楽屋写真に写る白酒師匠、たいてい肌着姿の件w

第一回目メモログのメモ:noteに書くと文量が一気に多くなるので、PCで作業する羽目になる。早くも続く気がしない……(えっ)
でも、しれっと追記できるのいいね(しれっ)。

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