マガジンのカバー画像

メモログ

47
自分用の鑑賞メモ。読まれることを前提にしていないため、体裁は整えておりません。ネタバレ注意です。
運営しているクリエイター

記事一覧

2023夏に聴いた「怪談乳房榎」|柳家三三師匠 & 蜃気楼龍玉師匠

冬に怪談噺の話題もなかろうもん、という感はありますが、今年の夏は「怪談乳房榎」を聴く機会…

佐野明李
10か月前
1

整形された"いい加減さ"の心地よさ|入船亭扇遊・瀧川鯉昇二人会

扇遊師匠の高座のあかるさを知った今年、鯉昇師匠との二人会がにぎわい座さんでスタートすると…

佐野明李
10か月前
2

夏の一門会、白酒師匠への信頼がいや増すばかり|鈴本演芸場 余一会

わたしが認定の話に悶々しているあいだにも、当然御一門の会は開催されるわけで。もちろん予約…

佐野明李
10か月前
3

これにて一区切りのワザオギ落語会、また会う日まで

2023年は国立劇場の一時閉場のほか、最終回を迎える落語会も多かったような気がします。(とこ…

佐野明李
11か月前
4

春輔師匠の独演会にはじめて突撃したら、己の鼻息で月まで跳んでいきそうになった

どういうタイトルやねんとセルフつっこみをしつつ、初めての春輔師匠の独演会に参加した夜、ほ…

佐野明李
11か月前
3

「あわせ鏡」に照らし出された新しい柳家さん喬師匠との出会い|さん喬あわせ鏡

今年から、エムズさんが主催されているさん喬師匠の独演会に「さん喬あわせ鏡」とのタイトルが…

佐野明李
11か月前
1

ついに出会えた! むかし家今松師匠の「笠碁」

わたしが今松師匠を聴いてみたいと思ったきっかけの噺、「笠碁」。SNSを始めて数年来、とてもお世話になっている方が、馬石師匠の「笠碁」はおそらく今松師匠からだと教えてくださったのがきっかけでした。 へ〜そうなんですね〜なんて、ふんふん頷きながら、「今松……? 聞いたことないひとだ!!」と調べたのが最初の最初。そこからずっと師匠の「笠碁」を聴いてみたいと思っていて、ようやく今年、叶いました! 昨年、鈴本さんの主任興行の際にネタ出しも出されていたのだけど、日程が合わず伺えなくて

初代国立劇場グランドフィナーレ さよなら四景

わたしと国立劇場(半蔵門)との出会いは、おそらく2015年2月の文楽公演。たしか、高校生のと…

佐野明李
1年前
10

2023春に聴いた「らくだ」のはなし。|むかし家今松師匠・五街道雲助師匠・柳家さん助…

今年の春は「らくだ」にもよく出会った。なぜか夏のイメージが強い噺だったのだけど。なんでだ…

佐野明李
1年前
6

研精会OB連落語会と、小はぜさんの「百川」の話

研精会OB連落語会 三遊亭歌彦 真田小僧 春風亭一花 花見小僧 入船亭扇橋 高砂や 三遊亭わ…

佐野明李
1年前
3

喬太郎白酒二人会(関内寄席)と、「花見の仇討」メモ2023春

毎年恒例、横浜市は関内ホールで開催される喬太郎師匠と白酒師匠の二人会に今年も。この二人会…

佐野明李
1年前
5

扇遊師匠の描く"女たち"が気になってしかたがない|入船亭扇遊独演会

入船亭扇遊師匠の独演会にお邪魔するのは、今回が初めて。 寄席以外で最初に拝見したのは、た…

佐野明李
1年前
6

八光亭春輔師匠の落語に出会ったことを記しておきたい|黒門亭 & 特選落語集

何を隠そう(?)わたくし、この1年半ほどのことを、「落語のこと、好きになってしまいました …

佐野明李
1年前
4

没入感の高さと、若き古典スピリッツを味わうことのできる二人会|古典ラウンジ 柳亭市童・立川笑二落語会(第一回)

ステキな会場で市童さんと笑二さんが二人会を開かれるというので、お邪魔してきました。 ※2023年3月開催の第一回の記録。 それぞれ気になる存在な市童さんと笑二さん。 まだそんなに数を拝見していませんが、芸風がまったく異なるおふたりと感じていたので、面白い組み合わせだな!と。 実際、とても良い二人会だった。 Twitterで書いた「ドラマチック」という言葉が「過剰な演技」のような意味合いで、受け取られたら嫌だなあと思ったので、ちょっとだけ補足。 個人的に、笑二さんは構成の起