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8月はしっかり夏だった。腕の日焼けはもうどうすることもできないから、細胞が元の色に戻してくれるよう祈っている。 台風の影響で涼しくなった空気、稲穂が頭を垂れて香る秋。夏の終わりを五感で感じながら、ぬるいアイスコーヒーを片手に、記録を書く。 1.大きな円環の中で これまでの自分と今の自分を比べた時に、変わったところが多く見つかった8月だった。 弱さとか強さとか、憎しみとか傷つくとか、そういったところにばかり目が行きがちだったけれど、もっともっとそれ以前の話だった。 生きてい