見出し画像

さあいよいよ!~安全第一の実践編パート②~

そろそろ春分、本格的な春!と思っていたら雪がちらほら・・・暖冬だった割には寒さが長引く今季。
 ですが、しばらく続いた長雨も終わり、田畑にトラクターやクワを手にした農家さんが入り始めました。
前回は「体調管理」という、農作業の際にとても大切な安全対策についてお話しました。
今回は、農機具、農業機械を利用する際の安全対策について、まとめていきたいと思います。

農機具・農業機械の幅

農業ではカマ、クワ、ジョレン、レーキといった手もちの道具から、草刈りのための刈払い機や耕運機、様々なアタッチメントをつけて多くの作業がこなせる管理機(ミニ耕運機)、そして田植え機など、電動・ガソリン式の農機具まで、幅広く様々な道具が使用されます。
これらを適切に扱うことは、作業の効率だけでなく、使用者の安全にも直結します。
手持ちで日常的に使用する道具であっても、安全に農作業を進めていくためには、適切な保守管理と正しい使用方法を学び、事故防止のための知識と技術を習得していかなければなりません。

農機具・農業機械を選ぶ

農機具をそろえるとことから始める場合、ホームセンターなどに行くと種類がたくさんあって、どの種類でどの程度のものをそろえるのがよいのか、迷うことはありませんか?
基本的なものに関しては、ネットから得られる情報や農業書籍を参考にもできますし、ホームセンターのお店の人に聞くこともできます。が、購入後のメンテナンスもしてもらいたい、その土地の土の状態や環境に適したもの、少し値が高くても長く使える確かなものを選びたい、ということであれば、地元で農機具を取り扱っているお店に行くのがおすすめです。農業関連の施設に付随しているお店だったり、金物屋さんだったり、苗屋さんにも一通りの農機具があることも。地域の人たちにどのお店がおすすめかを聞いてみるのもコミュニケーションのきっかけにもなりますね。
大きな農業機械になると、大きな投資になるので余計にしっかりと選びたいところですが、地域の人に聞きながら、メンテナンスがしっかりしているところ、中古の場合は信頼できるところ、自分で直接話をして、やりやすさや良さを感じられるところなど、複数の選択肢から選ぶようにしましょう。

  私の場合、15万キロ近く走っている軽トラを中古で購入しましたが、購入後何度も故障して修理しています。結局修理費と当初の購入費用を合わせればもっと程度の良い中古車が買えていたと思います。最初が安くても結局高くついたり、必要な時に使えないことがあったりしました。
 安物買いの銭失いにならない様に、十分注意が必要です。

農機具・農業機械を使う

農業機械を使う上での安全対策は、作業に必要な知識を身につけ、適切な装備を整え、周囲の環境にも気を配ることが基本です。初めて使用する機械の場合は、必ず取扱説明書を読み、機械の操作法を正しく理解しましょう。
例えば、耕運機を使用する際は、操作ハンドルの持ち方、機械のスタート・ストップ方法、安全装置の位置と機能を把握することが大切です。
刈払い機を扱う場合は、適切な長さの刃を選び、作業中は保護眼鏡や耳栓、手袋、長袖の作業着を着用することで、飛散物や騒音から身を守れます。
いずれも購入の際にわからないところはきちんと聞いておくことも大切。その後もメンテナンスや故障の際などに気軽に相談できるお店や担当者さんを見つけておくことも、上に書いた農機具・機械選びの際に重要なポイントです。


カマ、クワ、ジョレン、レーキなどの手もちの工具を使う際も、それぞれの安全な持ち方や使い方に注意が必要です。たとえば、カマやクワを使用する際には、周囲に人がいないかを確認し、滑らないようにしっかりと持つことが大事です。藁などを細かくする農機具「押切り」などは、「指を切断してしまった」という話も実はよく聞くもので、慣れていてもついうっかり、が発生することも。鋭利物や刃物がほとんどの農機具、常に注意が必要です。
そして、工具を使用後は、必ずその場で清掃し、保管場所に戻す習慣をつけることも、事故防止に繋がります。あっというまに錆がついたり、歯切れが悪くなったりすると、無理をして使ってけがをする結果になりやすいのです。

カマ、クワ、ジョレン、レーキなどの手もちの工具を使う際も、それぞれの安全な持ち方や使い方に注意が必要です。たとえば、カマやクワを使用する際には、周囲に人がいないかを確認し、滑らないようにしっかりと持つことが大事です。藁などを細かくする農機具「押切り」などは、「指を切断してしまった」という話も実はよく聞くもので、慣れていてもついうっかり、が発生することも。鋭利物や刃物がほとんどの農機具、常に注意が必要です。
そして、工具を使用後は、必ずその場で清掃し、保管場所に戻す習慣をつけることも、事故防止に繋がります。あっというまに錆がついたり、歯切れが悪くなったりすると、無理をして使ってけがをする結果になりやすいのです。

まとめ

農業作業における安全対策は、単に機械類の正しい使用方法を学ぶことだけではありません。
常に周囲の環境に注意を払い、自分自身の体調管理にも気を配ることが重要です。長時間の作業は避け、休憩を取りながら効率良く作業を進めることで、事故のリスクを減らすことができます。(体調管理に関しては、前回のブログ「新たに”農”をはじめるときに、まず知っておきたい!~心構え編~」をご参照ください)

農業を安全に実践していくためには、適切な体調管理、周囲の環境への注意、そして適切な準備と正しい知識で農機具・農業機械を含む様々な道具を安全に使用できるようになること、これらすべてをカバーしていくことが必要です。
安全な農業を実践できるように、無理せず慌てず、注意点を忘れずに臨んで下さいね。

参考資料:田舎農業のてびき
https://www.nancla.jp/wp-content/uploads/2023/09/tebiki.pdf
記事担当:
南丹市地域おこし協力隊/参農サポートセンター相談員:鈴木健司


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?