20240423

NPOを立ち上げるメンバーのうち3人で集まった。

来年100年を迎える地場企業の3代目経営者である若松さん、コンサル会社に勤務しつつ私の仕事を手伝ってくれている20代半ばの畑くん、そして私である。

若松さんは、私が何故この事業に力をいれるのか、志の部分を聞いてくれて賛同してくれた。西成地域に根差した事業をされ、91歳の父親の背中をみてこられた。大手ゼネコンをやめて跡を継ぐ。そんな中で時代の流れの中で今の時代を生きる役割として、受け継ぐことを大切に活動されている。

現在の日本では、少子高齢化の中で実質的な移民が急増している。さらに土地や不動産もどんどん買われている。多様性を受け入れるのは良いが、芯がなければただのごちゃ混ぜになって崩れるだけになる。

だからこそ、土地を守り、生かす。日本人の精神や習慣の良き部分を受け継ぎ、次世代を育てていく必要があるのではないか。

そういった課題の集積地が西成の山王にはある。

一方で山王は大きなポテンシャルを秘めていると思う。

まず立地である。大阪では御堂筋沿いと環状線沿いの両方重なるのは梅田エリアか天王寺・新今宮エリアしかない、超一等地ポテンシャルを持っている。
次に歴史がある。山王エリアの入口には上方演芸発祥の地と刻まれた大きな石碑がある。一時期は道頓堀より地価が高く、芸人がこの狭い地域に400人も住んでいたという。天王寺・難波・新世界と周りの地域と共に育ってきた背景がある。
そして街並みと人である。この地には様々な人が住むが、昔から住んでいて大阪の人情を感じさせる人も多い。ご近所のお付き合いがあり、お花を飾ったり普段から清掃してくれて地域を守ってくれている。狭い路地に低層長屋が立ち並び、大都会の中とは思えないような懐かしい風景が残っている。

山王の良さをよく咀嚼して、新しい流れをつくりたい。

そういった方向性を心から願うことが、若松さんとは強く共通している。

志を合わせられる方とNPOを形作っていけることを頼もしく思い、また決意を新たにした日でした。

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