今朝の月#シロクマ文芸部
「妄想ごっこ」【戯れ言】
今朝の月が、太陽と共に朝を連れて来た。
それと同時に私の貴方を連れて行く。
待って、行かないで…
時間と言うものは、なんて残酷な生き物なのだろう。
死ぬまでに読みきれないであろうと思われる量の積読、着られない着物たち。
クローゼットの中のタグが付いたままの洋服が、私が背負ってきたストレスの数なら、とんだ茶番を生きてきたものだ。でも多分、それは時間の無駄遣いじゃなかったはず。
ベットから立ち上がり、遮光カーテンを開けてみた。
窓辺には今年の夏の暑さに負けて、今にも枯れそうな観葉植物たちが息を潜めて佇んで居る。
窓の外では、先日来から迷い込んだ痩せた烏が一羽、生ゴミの袋を啄んで居る。
何もかもが動いている、生きている。
今朝の月は、満月が囓り取られた未完成。
何かが足りない
何かが足りない
私の思い描く貴方と貴方が思う私が違っていても、私達は未完成品のまま、きっとこのまま愛を紡いでいける。
眠りの沼にハマって聞いた
「大好き」
の言葉が耳の奥にまだ残っている。
それだけでいい。
それだけで今日も生きていけそう。
安っぽい女になっちゃった?
ううん、最上級の幸せを手に入れた。
黒い下着を脱ぎ捨てて、白い下着を身に付けよう。
また今宵の月が、きっと貴方を私の処へ連れて来てくれる。
小牧幸助さんの企画に参加させて頂きます。
よろしくお願いします。
書いてて、自分でも訳が分からなくなった(苦笑)
一番嫌いな言葉は「大気の状態が不安定」(泣)
私は「情緒が不安定」?(苦笑)
雷がない国に誰か私を連れてって(泣)
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