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短編小説

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今まで書いた短編集です。
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#掌編小説

懐かしい…【掌編小説】#シロクマ文芸部

「憧憬」 懐かしい友人 千恵からラインが入ったのは、一昨日の事だった。どんよりと空に広が…

sanngo
7日前
60

「レモンから」#シロクマ文芸部

「恋する檸檬」【掌編小説】 レモンから弾むように飛ばされた雫は、迷うことなく一直線に弥生…

sanngo
2週間前
70

「妬いてるの?焼くの?」【掌編小説】#青ブラ文学部

「妬いてるの?焼くの?」 僕はどうして此処に居て、どうして君の帰りを待っているのだろう。…

sanngo
3週間前
51

流れ星【掌編小説】#シロクマ文芸部

流れ星が、私の指の隙間からこぼれ落ちた。 見上げた宙から、またひとつ弾き飛ばされたビー玉…

sanngo
3週間前
58

花火と手…「墓詣り」#シロクマ文芸部

「墓詣り」 花火と手桶を携えて、私は白い玉砂利が敷かれた遊歩道に足を踏み入れた。ジャリッ…

sanngo
1か月前
79

「風鈴と」(掌編小説)#シロクマ文芸部

風鈴と冬は似合わないのに… 朽ち果てて今にも崩れ落ちそうな平屋のあばら家が、町の片隅に建…

sanngo
1か月前
72

「掌編小説」金魚鉢は知っている#シロクマ文芸部

金魚鉢を床に叩きつける。 ガチャンと言う音を立てて粉々に砕け散った様子を見て作業療法士のYは言う。 「はい、上手に出来ましたね。じゃあ、もう一度」 口を半開きにだらしなく開けて、その右端からよだれを光らせている敏子さんにYはまた金魚鉢を渡す。 「じゃあ今度はあの壁に思いきり叩きつけてみて!!」 ガチャンッ!! 2050年  日本は多数の劣悪なサプリメントと遺伝子組み換えによる家畜、野菜の摂取で、大勢の犠牲者を出した。20年後の現在、そのおかげで高齢化社会からは脱した

「赤い月」#春弦サビ小説

大好きなnoter Blue handさんのこの声にヤラレて、サビ小説を書こうかな?!なんて口走ってし…

sanngo
4か月前
53

「掌編小説」トイレットペーパー

「ねぇ、ママ、私のトイレットペーパーは何処?」 高校生になった娘のマキが、朝のキッチンで…

sanngo
4か月前
48

「掌編小説」僕の喪失#2023年のいっぽん

ガタガタ…ズカズカ… ガタガタ…ズカズカ… ガタガタ…ズカズカ… 朝から知らない男の人が家…

sanngo
1年前
60

「掌編小説」男の気持ち 女の気持ち

「くすぐったいな〜、何してるの?」 ほんの少しの間、崇はうつ伏せになって眠ってしまったら…

sanngo
1年前
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