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短編小説

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今まで書いた短編集です。
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記事一覧

「生きたい死体」#逆噴射小説

「生きたい死体」  目玉が飛び出た惨めな姿になった死体からは、魚が腐ったような異臭が放た…

sanngo
8日前
66

爽やかな#シロクマ文芸部

🎃「Happy Halloween」🎃 爽やかな朝だった。空は高く蒼く澄みわたり、空気の中に鼻腔をくす…

sanngo
9日前
55

ブーケ・ドゥ・ミュゲ#シロクマ文芸部

木の実と葉が、さえずっている、 囁いている、ざわめいている。 公園のベンチに座り、カサカ…

sanngo
2週間前
69

「無駄な幸せ、不幸せ?」#逆噴射小説大賞2024

「無駄な幸せ、不幸せ?」 あいつの血はその一滴一滴、一粒一粒が生きていて精気が沸くように…

sanngo
3週間前
76

紙切れ一枚#秋ピリカグランプリ2024

磨りガラスの向こうから柔らかな陽射しが差し込んでいた。チラチラとその陽射しが揺れて私達の…

sanngo
4週間前
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「夕焼けは」#シロクマ文芸部

夕焼けは、遠くに連なる山々を紅く燃え上がらせ、やがてゆっくりと夜へと溶けていった。 夜は…

sanngo
1か月前
57

風の色は…【掌編小説】#シロクマ文芸部

「風の色は、何色ーー?」 通学路にあたる堤防の道で、両手を広げ川に向かって叫んでいたのは、クラスメイトの細谷加奈だった。 キ、キキ、キー 僕は先日から油を差した方がいいなと思っている自転車に急ブレーキを掛けて、加奈に負けない大声を上げた。 「風に色なんて、あるかよ」 「夢がない奴だな〜、大越潤!」 「この場面でフルネームで呼ぶかな〜?そっちはロマンがないな〜、細谷加奈!」 堤防の坂一面が、芝と雑草の新緑で染まっている。名もない小さな白い花が、ところどころに点々とアクセ

月の色は【掌編小説】#シロクマ文芸部

月の色は、何色なの? 幼かった私は問うた。 父はランニング姿で、テレビの巨人戦を観ながら…

sanngo
1か月前
75

懐かしい…【掌編小説】#シロクマ文芸部

「憧憬」 懐かしい友人 千恵からラインが入ったのは、一昨日の事だった。どんよりと空に広が…

sanngo
1か月前
61

「さよなら」#青ブラ文学部 ずっと貴方が好きでした…

「さよなら」 ずっと貴方が好きでした。 誰にも言えぬ恋でした。 蒼く澄みわたった空に浮か…

sanngo
1か月前
68

「レモンから」#シロクマ文芸部

「恋する檸檬」【掌編小説】 レモンから弾むように飛ばされた雫は、迷うことなく一直線に弥生…

sanngo
1か月前
69

「妬いてるの?焼くの?」【掌編小説】#青ブラ文学部

「妬いてるの?焼くの?」 僕はどうして此処に居て、どうして君の帰りを待っているのだろう。…

sanngo
2か月前
50

流れ星【掌編小説】#シロクマ文芸部

流れ星が、私の指の隙間からこぼれ落ちた。 見上げた宙から、またひとつ弾き飛ばされたビー玉…

sanngo
2か月前
58

花火と手…「墓詣り」#シロクマ文芸部

「墓詣り」 花火と手桶を携えて、私は白い玉砂利が敷かれた遊歩道に足を踏み入れた。ジャリッ、ジャリッと小気味良い振動が黒いパンプスの踵から脚に伝わってくる。 歩道の脇には晩夏の陽射しを浴びて、猛々しく生い茂った木々達がサラサラと音を立て自慢の葉を揺らしていた。まるで私に 「何処へ行くの?何処へ行くの?」 と囁きかけているようだ。 そんな囁きを無視して、私は永遠に伸びているような白く長い道の果てに向かって歩いた。額や首元から吹き出してくる汗を拭いもせずにひたすら目的に向かって歩