算命学余話 #G49 「十大主星の浮気度」/バックナンバー
先日経済評論家の上念司氏が菅首相を評して、「政策に大きな間違いはないし、それどころか成果も大いに上げているのに、それを上手くアピールできなくて不当に低い評価に甘んじている。というより菅さんはアピールすること自体が嫌いのようだ。自分は役者じゃないのだから演技するのは仕事でなく、施政で勝負したいと思っている。でも政治家はそれでは足りない。やっぱりある程度ハッタリや見栄も必要で、そうでないと、仕事もできないくせに見栄だけでリーダーシップを取りたがるタイプの政治家に負けてしまう」と語っていました。
私は菅首相の人体図が印星三連星であることを知っているので、その持って生まれた頭脳の明晰さには大いに期待しているのですが、奇しくも上念氏が指摘したように、印星というのは表現力に難のある星です。表現力を司っているのは寿星であり、印星と寿星は水火の激突の関係にあるからです。知性を磨けば磨くほど、自己アピールは減退する。そういう仕組みなのです。
印星が正しく輝いている人は、寿星が得意とする表現活動やおしゃべりを軽んじる傾向が出ます。その一例として、教育熱心な親御さんは、子供が漫画やテレビに熱中し、アイドルに憧れたりすることを嫌がりますよね。課外活動で音楽やダンスをやることさえいい顔をしないでしょう。逆に自分の子供を芸能人にして脚光を浴びさせようと考える親御さんは、ぶっちゃけあまり頭は良くない。しかし芸能活動によって生計を立てることはできますから、生き方として悪いことではありません。どちらを選ぶかは好みの問題です。算命学では、この選択や好みの傾向が星並びによって概ね判ると考えています。
そういう意味で、菅首相がアピール下手であり、同時にアピールを嫌っているのは、算命学の理屈に適っています。従ってその生き方は正しい。なにしろ印星が三つもあって、主星もこのうちですから、何より先にこの膨大な知的欲求を消化していかなければ宿命全体の消化が進みません。しかも残りの二星はいずれも禄星ですから、印星の消化にはもともと葛藤が予見されています(土剋水)。しかし折よく大運は通干星が回っていますから、この通干星をフルに活用して知能を展開し、今の地位に就いたのでしょう。
コロナ禍という前例のない事態に対しては、頭のお粗末な人に陣頭指揮を執ってもらっては大惨事を招きかねません。そうした観点から、私は菅首相には期待しているのですが、印星三連星というのは、そもそも消化が難しいので、それが吉と出るのか凶と出るのかは判断の分かれるところです。首相の地位という異常な環境と、コロナ禍という異常な事態が、印星三連星の異常性に匹敵して、余人の想像を超えた相乗効果を生み出すことを期待したいです。
さて今回の余話は、ぐっと市井の話題に寄って、不倫についてです。いや、不倫そのものの話ではなく、十大主星から見る不倫の確率と色合いとでも言いましょうか。
当方の運勢相談は「恋愛相談お断り」の看板を掲げている一方、良縁判断や離婚診断は受け付けています。離婚相談に訪れる依頼人の中には、配偶者の、或いは自分自身の不倫の解決法を知りたがる人も少なからずおり、既婚者とはいえ恋愛相談に相当する依頼も受けているのが実情です。
結婚や離婚は、子供がいる場合には子供の宿命も考慮して慎重に判断する必要がありますが、いないのなら男女の関係のみ、つまり恋愛相談とほぼ同等なので、そう真剣に悩むような話ではありません。膨大な家系論を誇る算命学の冷徹は、家系に連なる覚悟のない恋愛というものを「どうせ別れて、泣いて、すぐ忘れるもの」くらいにしか考えません。恋愛など好きなだけやればいいのです。算命学はとめません。好きなだけときめいて、傷ついて、泣いて下さい。デトックスくらいにはなりますから。
今回のテーマは、ずばり、不倫しやすい星かどうかといった判断です。算命学としては珍しい角度からのアプローチです。やや軽薄な印象がありますからね。でもこれから結婚相手を探そうとしている人にとっては、相手が浮気しやすい体質かどうかは興味があるかと思います。勿論、十大主星が全てを決定するわけではありませんが、ある程度の目安にはなりますので、興味のある方はご参考までお読み下さい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?