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算命学余話マガジン #G71~G80

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中国古代占星術、算命学を学ぶ人のための一考察として執筆中の短編読本です。算命学の基礎は学習済みだけれどもその先を知りたい、という中級者・上級者を対象に綴っています。技術的な話が半…
¥5,200
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#算命学

算命学余話 #G79 「死亡と大運」/バックナンバー

 刑務所経験者の話によると、男女を問わず殺人犯の目は、その他の犯罪者の目と明らかに違うそうです。「ガラス玉のようだ」という表現もされています。我々が感じる人間性というものは如実に目に現れる、ということなのでしょう。  殺人に限らず、人の生き方はそれぞれ人相に影響を及ぼします。それが目に強く現れることもあれば、鼻や口、骨格や肌全体に現れることもある。道徳性が反映されることもあれば、生活習慣や職業病などの反復行為が反映されることもある。磨いた所は光り、酷使した所は削られ、使ってい

¥600

算命学余話 #G75「超能力を考える」/バックナンバー

 算命学は、自然思想を基礎とする理論を組み上げた思想体系です。世間では占星術として認識されている算命学ですが、運勢鑑定に当たっては、水晶玉占いといった類の霊感は技術上必要ありません。正しい手順を踏めばどんな人がやっても等しく同じ答えが出る、そういう理屈と理論が手法の鑑定術だからです。  そんな算命学ではありますが、霊感や直感の類は否定しておりません。否定するどころか「こういう星並びなら大いに持っている」と明言しているほどです。逆に「勘がニブイ、感性が鈍重」などの星並びも、ずば

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算命学余話 #G72玄 「戦争を考える」/バックナンバー

 合従連衡という言葉は、古代中国の群雄割拠の時代に生まれました。小国は軍事力の強い大国に対抗するため他の小国と同盟を結び、大国が攻めて来たら同盟国に背後を突かせるなどして連携する。そうして一方的な侵略を免れようとする国家戦略が、合従連衡です。尤も、この手法は国家間の紛争に限らず、国内の権力闘争の場でも当時から使われていました。更には、古代中国のみならず世界各地の歴史でも見られますし、小さくは今日を生きる我々の日常生活にも散見できます。家庭や職場など人間関係の力学が生じる場所で

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算命学余話 #G71 「頭部に掲げる印星」/バックナンバー

 前回の余話#G70「最強運の風景」は人気の回となりました。読者の皆さんの関心が那辺にあるかよく判りました。ですが、この種のテーマで記事を書く時は、多少ためらいを感じます。なぜなら、誤読されると大きな誤解を生む懸念があるからです。  実際、これまで300回を超えて書き連ねて来た『算命学余話』の中でも、局法や格法などのピンポイントの技法を扱う回は人気が高いのですが、その内容が判りやすいが故に多くの人に興味をもって読んでもらえる反面、「こういう星並びなら必ずこうなのだ」と安易に思

¥600