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東京ドームデビュー

小さい頃の夜のお出かけといえば、夏の花火大会に、冬のどんと祭、そして野球のナイター……。そう。野球のナイターは、お祭りのようなもので。

熱狂的な野球ファンではないけれど、そこそこに野球観戦を娯楽として楽しんできた地方出身なので、東京ドームに初めて足を踏み入れる日も野球観戦をしたいとずっとずっと思っていた。そんなわけで、先日はWBCの試合を観に東京ドームへ。

わたしの地元は野球観戦をしながら駅弁のようなお弁当をつつくのが習慣だったけれども、東京ドームはタコスとかナチョスとかホットドッグだとか、おしゃれな食べ物ばかり。やっぱり都会の野球観戦はおしゃれなんだなぁ……なんて思いつつ席につく。ちなみにちゃっかりナチョスなるものを購入。

この日は日本代表戦じゃなくて、キューバ対オーストラリア。地上波放送されないと聞いたので、これはちょうど良いとチケットを取った。キューバとオーストラリアと、そして開催国日本の国歌が流れるドームを見渡しながら、ついに、ついに東京ドームへやってきたんだと胸が高まる。

久しぶりに球場という場所に行って思い出したんだけれども、プロ野球は一試合の時間がわりと長い。3.5〜4時間くらいは試合をしている。だから、講義終わりとかに友達と球場に来てはお喋りしつつ野球を観戦して、夜風に吹かれながら帰る……みたいな大学時代を過ごしてたなって。

チケットも3,000円くらいでそれにビールと食べ物を買うと、ちょっとした飲み会くらいの値段で楽しめちゃう。だから、わりと頻繁に球場に通っていた気がする。

でも、わたしの地元は東北なので、ナイターを観に行くと帰る頃にはだいぶ冷え切っていた気がする。ちょっとずつ羽織るものを増やしていけるように、上着を数枚リュックに忍ばせて行くところ……と記憶していて。

だからこの日も上着を2枚持って行ったんだけれども、全然寒くならないまま試合を終えてしまった。東京ドームは、ドームというだけあって室内らしい。とっても心地よい気温だった。

お弁当を買う気満々で行ったのにおしゃれなスナックしか食べられないし、寒さ対策をして行ったのにエコバッグで上着を持ち歩いただけになってしまった。なんだか拍子抜けしてしまったけれども。

それでも、野球観戦しながら誰かとおしゃべりをしたり、望遠レンズで選手たちと活躍をカメラにおさめたり、お祭り気分のまま帰りの地下鉄に乗ったり……そんなちょっとしたことを平日の夜にできるという、なんだかイケナイことをしているようなそんな時間がとてつもなく楽しいなぁと思いながら後にした東京ドームの天井は、キラキラしていた。

そして、地元の球場では気付かなかったけれどもスーツを着て観戦している人の多いこと。まぁ確かに、終業後に来ても楽しめるもんね。野球観戦って。しかも、わりとどこの球場もアクセスが良い。

たまには平日の夜に「東京ドーム集合ね」と集い合い、スポーツを観戦しながら美味しいものを食べて「また明日からがんばろ」と解散するような夜を過ごすのも悪くないなぁと、ひとつ楽しみを覚えてしまった年度末。

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