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最終話が、苦手です。

そういえば今日は「汗ばむ」みたいな感覚に出会わなかったかもしれない。日が暮れると半袖一枚では心許なくて。そうか、もうこんな季節なのかと。

東北から関西、関東に出てきて知ったのは秋という季節。なんて言うんだろう、東北はいつも夏が終わったら冬が来て、冬が来たら夏が来る。春夏秋冬というよりは、冬【前編・後編】と夏【前編・後編】のような。

羽織物という文化がなかったので、東北に住んでいたわたしはコートといえばダウンコートとダッフルコートしか持っていなかった。だから、数年かけて薄手のコートというものを手にしたというのに。

今年はどうやら、秋という季節は一瞬にして過ぎ去ってしまうらしい。なんだか、ちょっぴりさびしい。

さびしいと言えば、9月は夏に放送されていたドラマやアニメの最終回がどんどんやってきている。今期は、ドラマ『VIVANT』とアニメ『わたしの幸せな結婚』を追っていて、ちょうど今週どちらも最終回を迎えた。

SNSでは、最終回に向けてどんどん盛り上がりを見せていて。VIVANTなんかは #VIVANT考察 なんていうハッシュタグのもと、いろんな人たちがそれぞれにここまでの展開を考察していた。

わたしは特に意見を述べたわけではないけれども、毎話うんうんと唸りながら熱中していたので公式のお気に入りを辿りながらその考察を楽しんだ。のも、先週の今日まで。

なぜなら、わたしは今日の今日まで最終話を観るのを先延ばしにしていたから。ネタバレはわりと許容できるタイプの人間なのだけれども、タイムラインに「VIVANT」と出てくるたびに見てみぬふりをすること一週間。早く試聴してしまえと言う感じなのだけれども、なかなか踏ん切りがつかなかった。

というのも、わたしはドラマの最終回が苦手だ。

名残惜しいとか未練がましいとかそういう気持ちも確かにあるんだけれども、それ以上に最終話を見て肩透かしを喰らったり、モヤモヤが残るかもしれないのが怖くて。おもしろかったドラマほど、最終話がつまらなかった時のショックが大きい。

3ヶ月、毎週毎週楽しみにしてきたものだからストーリーにもキャラクターにも愛着をもってしまいがち。それが故に、伏線が回収されなかったり雑な回収をされたりしたときの喪失感ったらもう。

最終話の1話手前があまりにも良かったドラマは本当に最終回を見逃したまま数年経ってしまう。ちなみに、去年の冬に我が家で大ハマりしたNetflixドラマ『First Love』も最終話を見そびれているドラマのひとつ。

VIVANTもあんまりにおもしろかったから、心の準備をしないことには見られない!と、唸っていたら今日を迎えてしまったわけ。

でも、最終話を見た友人たちがみんな「そんなにハマったなら、愛せるラストだよ」と背中を押してくれたのでようやく。

79分間。もうノンストップで画面を見つめ続けて、伏線が回収されていくたびに「野崎さんっ!」「チンギスっ!」「ジャミーーーーーン!」と文字通り悶絶。見終えたわたしは、本当に息があがっていた。というか、まだ息があがっている。

回収されなかった……というかなぜか最終回に伏線が貼られていたので、それも愛。きっと続編があるのでしょうという期待さえも愛おしい最終話。

久しぶりに興奮する最終回に出会えて、今とっても気持ちが良い。この調子で、まだ完結していないあのドラマも完結させに行ってこようかな。

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