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音の世界と音のない世界の狭間で

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聴覚障害のこと。わたしのきこえのことを、つらつらと。
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2021年1月の記事一覧

聴覚障害者のわたしが、大学の講義で実際に利用していた6つの情報保障

「情報保障」という言葉をご存知ですか? 情報保障とは 障害のある人が情報を入手するにあたり必要なサポートを行うことで、情報を提供すること。聴覚障害者への情報保障は、手話通訳、要約筆記、PCテイク、筆談や字幕を指すことが多いです。(ミライロHPより) わたしたち聴覚障害者は、相手の口の形を読み取ったり手話を読み取ったりと音声情報を視覚情報に変換して話を理解しています。 そのため、前回「聴覚障害があるけれど大学院修士課程を修了したわたしが、ノートテイクを受け始めたきっかけ。

聴覚障害があるけれど大学院修士課程を修了したわたしが、ノートテイクを受け始めたきっかけ。

「ノートテイク」をご存知ですか?これは、聴覚障害者に対する同時筆記通訳、つまり「耳の代わり」をすることです。 わたしは、大学と大学院の6年間、「ノートテイク」を受けながら講義を受けていました。今回は、「ノートテイク」を受けることになったきっかけのお話を紹介します。 はじめて情報保障を受けたのは、大学一年生のとき 右耳が生まれつき重度難聴のわたしですが、左耳は高校2年生くらいまで軽度難聴でした。そのため、幼稚園・小学校・中学校・高校とろう学校ではなく一般の学校で過ごしてきま