見出し画像

1年後学期(3Q~4Q)振り返り(東工大23B)

こんにちは!さんまです。1年後学期(3Q~4Q)の成績が公開されたので、振り返っていきます。1年後学期の修得単位数は26、GPAは3.89(3Q:3.80、4Q:3.95)でした。
※通年GPAは3.81でした。
※この記事はけっこう長い(6000字ちょい)です。
※いちおう全授業無遅刻無欠席でした。なのでそれなりの精度で書けていると思います。

GPAの算出状況です。前期の合否科目3単位は除かれています。

書式

※このセクションは前学期のものとほぼ同じです
Qごとにまとめる方が多いですが、僕は(1年の間は)科目区分ごとにまとめて書きます。項目は、
・科目名 (単位数)
・担当教員(個人的な評価(後述))
・点数とそのつけ方
・感想
です。

担当教員の書き方について

原則、苗字をアルファベット1文字にして書きます。(例:山田教授→Y教授)
ただし、(東工大内部で)有名な教員に関しては、苗字全体を表現する場合があります。(例:田中助教→tnk助教)
※例は実在の人物とは関係ありません。
※宇宙地球科学Bについては、上記に従うと担当する2人の教員が同じ表記になってしまうため、少し変則的な書き方をしています。

個人的な評価について

僭越ながら、各教員について個人的な評価をつけさせていただきます。
わかりやすさ・楽さ、面白さ、点数の羽振りの良さを各5段階(5が高評価)で評価し、数字3つで略記します。たとえば、わかりやすさ・楽さ4、面白さ5、点数の羽振りのよさ3の場合は(4-5-3)のように表記します。
※「普通」の場合を3とします。上記の例はかなりの高評価です。というか、1や5はよっぽどのことがない限り使いません。
※担当教員多数の科目については、授業全体の評価を書きます。

Q(クォーター)の表記について

ユニットによって開講Qが異なる科目もありますので、そのような科目の受講Qは伏せて書きます。ただし、教員名からどのあたりのユニットなのかを特定することは可能かと思いますので、必要であればOCWで調べてみてください。


数学

線形代数学第二 (2単位)

担当教員:nitu教授(1-2-4)
点数:95(配点:非公表)
講義:板書メインで進みます。基本的に教科書の内容を追っているだけですが、ところどころ補足が入ったり飛ばすところがあります。板書を書く黒板の使用順序が不規則な上読み辛く、ボソボソとした関西弁なので前の方に座らないと先生が何を言ってるのか聞き取れないです。正直、1年で当たった教員のなかでいちばん苦労しました。
テスト:中間と期末の2回あり、中間試験は授業の後半50分、期末試験は試験期間に100分で行われました。どちらもそれなりに難しく、章末問題等にあるものもないものも出題されていました。私はあまりできませんでした...

線形代数学演習第二 (1単位)

担当教員:K助教(3-3-4)
点数:100(毎回の小テストで決定)
毎回授業冒頭に前週の内容についてのテスト演習をして、その点数で成績が決まります。テスト後に問題の紹介と解説があり、その類題が翌週のテストになります。どの問題をやってくればいいか教えてくれるので、取り組みやすいと思います。試験時間は余裕ではないものの、だいたい延長されるのできちんと取り組んでいれば問題ないと思います。(講義がサッパリだったので、演習にかなり救われていました。)あと、先生の足が細いので初回にビックリしました。スタイル良くてうらやましいなぁ…

微分積分学第二 (2単位、潜り)

担当教員:inue講師(2-2-3)
点数:なし(履修していません(履修せずに授業に出ることは公認されています)。出席アリ。)
講義:「講義ノート」という50ページぐらいあるTeXで作られた冊子を、解説を交えながら読み進めます。板書をほとんどしないので、板書のほうが頭に入るって人(私など)には少し辛いかもしれません。毎回、その講義でで扱った内容についての小テストがあります。これを提出することで出席となり、素点が70以下の人は出席点による救済があります。落単者は数人しか出さない方針らしいです。
テスト:中間・期末どちらもそこそこの難易度の問題が10問あり、各10点です。素点だと40~80ぐらいの間に幅広くいそうでした。だいぶ得点調整がありそうです。

微分積分学演習第二 (1単位)

担当教員:mngw助教(4-3-5)
点数:100(毎回の授業内演習で決定、任意の救済レポートあり)
厳しいことで有名な先生ですが、そんな気はしませんでした。授業前半に数問を板書で解説し、そのあと演習問題を解いて提出します。全てではありませんが、前半の回折をなぞれば解ける問題が多いので、特に困ることはなさそうです。さらにほとんどの回が自己採点式で、自己採点は〇△×の三段階で〇△は成績上は同じ扱いなので、とりあえず△をつけておく、という人が多そうでした。たまに先生が採点することがありますが、ものすごく厳しいわけではないです。答案は翌週に返却されます。


物理

電磁気学基礎1(3Q)・2(4Q) (必,各1単位)

担当教員:N教授(3-3-4)
点数:3Q:100、4Q:97 (期末テスト、出席・宿題あり(救済?))
高校物理の電磁気で扱った範囲+αを大学解析とともになぞります。前期力学のwtbk助教とは違い、かなり王道の授業だった気がします。事前に配布されるスライドを中心に授業が進みます。必要なことは全てスライドに書いてあるので、それを読めばどうにかなります。宿題(次回授業前日までにT2SCHOLAで提出)がありますが、ほとんどスライドの内容そのままなので特に苦労することはないでしょう。ただし、これを毎回きちんと振り返りながらやるとかなり力になります。
3Q:静電気学をサラッとなぞります。クーロンの法則から始まってガウスの法則、電位、静電容量までやったあと、最後に磁気の紹介で終わります。数学公式なども丁寧に(かつ直感的な)説明があるので、心配はいらないでしょう。
4Q:静磁気→動的な電磁場を扱います。高校でやった電磁気のほとんどの範囲が完了します。ただし電気回路についてはかなり軽い扱いです。
テスト:宿題の類題がメインで、物理学演習の問題からも少し出ます。各Qの範囲から満遍なく出る、普通のテストです。難易度はやや易ぐらいあメインですが、4Qはけっこう難しい問題もありました。あと、授業中にやった導出(難しすぎないもの)も復習しておきましょう。

物理学演習第二 (1単位)※3~4Q貫通

担当教員:問題はN教授、進行はTA
点数:94 (出席点+毎回の提出+発表+レポート)
毎回問1~6の6問が出題され、各自1回ずつ登壇の機会があります。前の週に誰が登壇するか指名されるので、当たったらしっかり準備しましょう。ただし大問1は全員紙で提出します。

物理学実験第一 (1単位)

担当教員:多数(実験科目のため) (4-4-4)
点数:96 (実験計画書+レポート)
第一(力学波動)と第二(電磁気)があり、前期に取っていない第一を受講しました。事前に貰える動画を観れば困ることはなく、実験直前にも詳細な説明があるため、戸惑うことはほぼありません。実験は隔週で3つ行い、前2回は課題を、最終回はレポートを提出します。課題はすぐ終わります。レポートは少し重いですが、数時間で終わります。全体的に楽な科目と言えるでしょう。
※後期に抽選に落ちると単位が取れないようです。


化学

量子化学基礎 (必,1単位)

担当教員:H教授(3-3-4)
点数:98 (期末テスト80+毎週の宿題20(授業前に紙で提出))
講義:「講義資料」という50ページぐらいあるTeXで作られた冊子を、解説を交えながら読み進めます。この科目の仕方ない面ですが、全てを理解するのは無理です。重要なところは強調される+宿題に出るので、そこをしっかりしておけば大丈夫かと思います。
テスト:対策は上で言った通りです。難易度はそこまで高くないので、ちゃんと対策して取り切りましょう。

化学熱力学基礎 (必,1単位)

担当教員:okmt准教授(3-4-5)
点数:100(基本的にテストのみで得点を決定、レポート課題あり(救済?))
講義:事前に配布されるスライド(いらすとや多用)を中心に授業が進みます。必要なことは全てスライドに書いてあるので、それを読めばどうにかなります。授業はけっこうおもしろいです。ちょくちょく与太話をしてくれるので、毎回楽しみに受けていました。レポートがありますが、重要事項の導出で、スライドに沿っていけば解けます。試験にも出る(告知されます)ので、しっかりやっておきましょう。
テスト:上で言及したレポート問題と、他の導出がいくつか出ます。難易度はそこまで高くない上、問題数も少なく、点数も期待以上にくれるので、ぬかりなく復習しておきましょう。


情報

コンピュータサイエンス第一(3Q)・第二(4Q) (各1単位)

担当教員:O特任准教授(4-3-4)
点数:3Q:100、4Q:100 (演習課題、レポート)
3Q,4Q通してPythonの基礎をやります。内容は高度らしいですが、毎回の演習課題は穴埋め形式でかなり簡単なので、苦労することはあまりありません。3Qには2回、4Qには1回レポートがあり、ここでは自力でプログラミング&考察課題があるので少し重めです。しかし量が激しく多いわけではなく、プログラミングもそれまでの復習でどうにかなるので、あまり心配しなくてよさそうです。提出遅れには厳しいので、期限にはとにかく気を付けましょう。

基礎データサイエンス・AI (1単位)

担当教員:O特任准教授(4-3-4)
点数:98 (小テスト、演習課題、期末レポート)
データ処理の基礎を扱います。コンサイと同じ先生で演習課題が穴埋めなのも同じですが、こちらのほうがかなり難しく感じました。小テストは1,2回目が10問、3回目以降が5問(他の課題もあるため)で、講義資料を漁ってうえで少し考えれば解けますが、あやふやな問題もありました。期末レポートは振り返りの文章レポートで、プログラミングはありませんがそこそこの労力は要しました。


英語

英語第三(3Q)・第四(4Q) (必,各1単位)

担当教員:S准教授(4-4-4)
点数:3Q:87、4Q:88 (出席点、毎回の小課題、テスト×2)
※この科目は先生によって内容が大きく異なります!
授業:LSクラスで、教科書のリスニングパートを追いながら軽いディスカッション(答え合わせや軽めの会話など)を挟みます。4Qにはスピーチもありました。
テスト:中学校の定期テストみたいなテストです。そこそこの難易度があるので、本文をある程度頭に入れておいた方がいいのかもしれません。特徴的な表現は覚えていないと詰みます。

TOEFL対策セミナー(L&S)第三(3Q)・第四(4Q) (各1単位)

担当教員:H准教授(4-4-4)
点数:3Q:97、4Q:90 (出席・発言40点+テスト60点)
テキストに沿ったリスニング演習+スクリプトの解説+近くの席の人との英会話です。ゆるめの空気感ですが、ちょくちょく指名で読み上げや演習の答えを言ったりするので、ちゃんと参加しましょう。テストは第4回と第7回の2回あり、第4回は授業で扱った知識問題と文法に加えて初見のリスニング(TOEFL形式でけっこう長い)、第7回は決められたテーマでのスピーチです。


文系教養科目

心理学A (選必,1単位) ※社会科学系3Q

担当教員:N教授(4-3-3)
点数:92(授業参加15点+毎回のForm提出(軽い)35点+期末50点)
科学的な観点で心理学を眺めます。指定席(所属グループが指定される)で、そのグループごとのグループワークがちょくちょくあります。心理実験の類など面白いものもあれば、単純に面倒で気まずいだけのものもあります。期末があるのがすこし面倒ですが、スライドを復習しておけばどうにかなるので、あきらめずに頑張りましょう。

哲学A (選必,1単位) ※人文学系4Q

担当教員:Y教授(4-4-4)
点数:90 (授業貢献(質問)10点+中間ミニレポート20点+期末レポート70点)
さまざまなテーマについて「哲学する」という授業です。かなり抽象的な内容が多く、正直よくわかりませんでした。先生もよくわからないことを前提としている(そういうもので、考えることが大事というスタンス)ので、それでいいのでしょう。内容が面白く、出席点がなく、そう重くないレポート2本で決まるので、わりと当たりだと思います。


その他の科目(教養科目)

宇宙地球科学B (2単位)

担当教員:前半:Oz准教授(3-3-2)、後半:Ot准教授(3-3-3)
点数:77 (レポート×2で決定)
いわゆる地学です。内容はガチの数式処理でけっこう難しく、ほとんど理解できませんでした。レポートはそこそこ重かったです。去年は点数たくさんくれたらしいんですが、今年は落単から満点まで幅広く出したようです。

図形科学とCG1(3Q)・2(4Q) (各1単位)

担当教員:多数(工学院の先生方が入れ替わりで) (3-4-3)
点数:3Q:93、4Q:92 (演習課題70+最終レポート30)
3Qの冒頭3回で製図の基礎を手描きで学んだ後、3Q第4回~4Qを通して図形描画(補間曲線など)の理論とMicrosoft Visual Basicを用いた描画演習を行います。プログラムは事前にまとめて配布され、それの一部を書き換えて目的の図形を出力します。理論部分は正直サッパリ分かりませんでしたが、演習課題はパズル感覚で出来るので面白かったです。ただし苦労する回もあることにはあります。各Qの最後にレポートがあり、提出期限はかなり余裕がありますが、4Qの最終レポートはけっこう重い(文字式がものすごく煩雑)ので大変でした。また、3Qの成績は冒頭3回の作図でミスをしないことがとにかく大事です。ここでミスをするとどんどん減点されます。プログラムでの描画になると好きなものを作ろう的な回が多くなり、点差がついてるのか怪しいです。

ウェルネス実習 (0.5単位×2)

担当教員:M准教授(3-3-4)
点数:87
いわゆる体育です。バドミントンをやりました。前期はジャンケンで負けて取れなかったんですが、後期は取れました。同じコマで3~4Q貫通で取りました。


工学院科目(初年次専門科目)

工学リテラシーⅢ(3Q)・Ⅳ(4Q) (各1単位)

担当教員:多数(各系の教員) (4-5-5)
点数:3Q:100、4Q:98 (授業内外の課題等で決定)
工学院の各系の内容に触れてみる科目です。面白い回とイマイチな回がありますが、負担軽めでいろいろ体験できるので良科目だと思います。毎週これが楽しみでした。これが通年で受けられるのは工学院の特権ですね。


おわりに

有名なハード教員を引きまくった前期と比べれば「普通」でしたが、課題に追われるなどで正当に苦労しました。来年からはもっと楽しめるといいなぁ、と思います。では!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?