YouTube のアルゴリズム - 検索とおすすめ動画の仕組み


YouTubeアルゴリズムの概要

YouTube は世界中のユーザーに最適な動画を届けるため、洗練されたアルゴリズムを用いています。膨大にアップロードされる動画の中から、各視聴者の興味関心に合った動画を選び出すことがアルゴリズムの役割です。

アルゴリズムは、動画のタイトル、サムネイル、説明文、他の視聴者の反応(視聴時間、高評価・低評価、コメントなど)といった情報を分析。同時に、視聴者のこれまでの視聴履歴や滞在時間、見ない動画などのデータも参照します。アルゴリズムの目的は、視聴者が見たい動画を見つけやすくし、好みの動画をもっと視聴してもらうこと。つまり、視聴者に支持される動画をアルゴリズムも評価し、他のユーザーにも表示するようになっています。

では、新しい視聴者はどこで動画と出会うのでしょうか。主に以下の6つの場所で動画が発見されます。

検索(Search)

YouTube の検索は Google 検索と同様、検索ワードに最も関連性の高い動画やチャンネルを表示します。人気動画だけでなく、タイトルや説明文、動画の内容とマッチするかどうかがランク付けの基準。加えて、検索ワードでの視聴時間や視聴者の反応も考慮されます。
検索結果の上位に動画を表示させるには、タイトルと説明文に関連キーワードを盛り込むこと、Google トレンドで人気の検索ワードを確認すること、1〜2段落の詳しい説明文を書くこと、そしてトレンドやシーズン性のあるトピックの動画を投稿することが有効です。視聴者をだますようなことはせず、関連性を重視しましょう。

関連動画(Suggested Videos)

関連動画は、視聴中の動画の横や下、モバイルアプリの自動再生などに表示される動画。視聴履歴や関連トピックをもとに YouTube がお勧めします。自分のチャンネルを含むすべてのチャンネルから選ばれます。
関連動画に表示されるためには、視聴者を引き込む効果的な「コール・トゥ・アクション」を設定し、動画シリーズの次の動画を分かりやすく案内すること、プレイリストやリンク、カード、終了画面を活用して次の動画を促すことがポイントです。

ホーム画面(Home)

YouTube を開いた時に最初に表示されるホーム画面。新着動画、関連性の高い視聴者が見ている動画、登録チャンネルの動画などがミックスされ、各ユーザー向けにパーソナライズされています。
ホーム画面に表示される動画は、他の視聴者との関連度合い(パフォーマンス)と、個人の視聴・検索履歴(パーソナライゼーション)の2つの要素で選ばれます。定期的に動画を投稿し、視聴者の興味を引き続けること、上手くいっている動画を作り続けることが、ホーム画面での露出アップにつながります。

急上昇(Trending)

急上昇タブは、視聴者の国ごとに人気急上昇中の新しい動画をリストアップしたもの。映画の予告編や人気アーティストの新曲など予測可能なものもあれば、驚くようなものもあります。
ランク付けには動画の再生回数、特に再生回数の急激な伸びや再生元なども考慮。1日の最多再生回数を獲得した動画が必ずしも1位になるわけではありません。
急上昇入りを狙うなら、幅広い人々に訴求力があり、シェアしたくなるような動画作りを心がけましょう。
チャンネル登録者と登録チャンネルタブ(Subscribers & Subscriptions Tab)
チャンネル登録者は、動画を気に入って「もっと見たい」と登録してくれた視聴者のこと。サイト内のあらゆる場所であなたの動画を見てくれる、いわば最大のファンです。新しい動画の初動において重要なシグナルを与えてくれる存在でもあります。
一方、登録チャンネルタブには、視聴者が登録しているチャンネルの最新アップロード動画がリスト表示されます。登録者はホーム画面や関連動画でも一部の登録チャンネルの動画を目にします。
視聴者に登録を促すには、今後も動画を投稿し続けることをアピールし、メリットと支援になることを伝えましょう。でも登録者の多くは他のチャンネルにも登録しているので、視聴されやすいタイミングで動画を公開するのが良いでしょう。アナリティクスで視聴データを確認するのもおすすめです。


通知(Notifications)

通知は、登録チャンネルが新しい動画を公開した際に、プッシュ通知やメールで知らせる機能。新着動画の初期トラフィックを後押しする役割がありますが、長期的な再生回数アップに直結するわけではありません。
デフォルトでは、よく視聴する、または登録しているチャンネルの通知が時々届きます。新着動画を毎回通知してほしい登録者は、登録ボタン横の通知ボタン(ベルマーク)を押すことで設定できます。
クリエイターができるのは、視聴者に通知の設定方法を画像付きで分かりやすく伝えること。他のチャンネルに実際に登録して色々試してみるのも理解が深まります。

アルゴリズムは視聴者の興味関心に寄り添い、検索、関連動画、ホーム画面、急上昇、チャンネル登録、通知の6つの主要な場所で、適切な動画を表示しようとしています。視聴者目線で価値ある動画作りに努め、テクニックを使って少しでも多くの人に動画を見つけてもらうこと。そうすることで、動画の成功の可能性を最大化できるのです。

このnoteが、YouTube のアルゴリズムと動画の発見の仕組みを理解する一助となれば幸いです。

サンキャク株式会社

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