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ちゃぶだい暮らしvol.20 暮らしとゴミを考える

久しぶりの更新です(毎月量り売りは継続中!)

今回のちゃぶだい暮らしは、川越在住・環境ジャーナリストの高橋真樹さんによる、「生ゴミ処理問題についての講義」「生ゴミ処理機キエーロDIYワークショップ」です。

この企画はちゃぶだいにもよく遊びに来てくれて、川越市出身・認定NPO法人Dialogue for Peaple広報部所属の船橋和花さんが企画してくださいました。

ちゃぶだい暮らし主催のワタナベはただ今育休中のため、こうした持ち込み企画大歓迎です!和花さんありがとうございます。

私はお客さんとして参加させてもらったので、今回のWSの様子をお届けします。

まず生ゴミ処理機キエーロとは・・・
黒土と太陽光と風を活用した自然消滅型のゴミ処理機。生ゴミが堆肥になるコンポストと違い、土の中の微生物が生ゴミ分解して消滅してしまうのがキエーロです。

詳しくはこちらのキエーロオフィシャルHPをご覧ください。  

https://kieroofficial.wixite.com/kiero


農家さん、コンポスト経験者の方、シェアハウスの住人さん、量り売りショップ開業を目指す方など、ゴミ問題に関心の高いみなさん

講義では日本の生ゴミ事情、特に私たちの暮らす川越市の現状を他の先進国との比較を用いて教えてもらい、その後キエーロDIYを行いました。

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ちゃぶだいが運営するシェアハウス「conote」のウッドデッキをお借りしました
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二人一組で作っていきます
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講師の真樹さんも、和花さんと一緒に
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DIYをサポートしてくれた荒木さん
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事前に枠組みや、次に使うパーツを準備してくれた田中さん
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最後にキエーロと集合写真!それぞれ名前がついています

みなさん無事完成!途中土砂降りに遭いましたが、すぐに晴れてカンカン照りの中、お疲れさまでした。

DIY初心者でもサポートのおかげで楽しく作ることができました。

今回の講義で、とにかく日本の生ゴミ処理が、いかに無駄なエネルギーとお金をたくさん使って、大気汚染につながっていることがよくわかりました。

もう本当に悲しくなるくらい非効率でびっくり。

日本は焼却炉が他の先進国に比べ数十倍存在します。 

そしてこの焼却炉を建てるのに多額の費用がかかります。

他国と比べコンポスト率も低く、燃やすことを前提とした日本のゴミ処理は、たくさん焼却炉を稼働させ続けなければなりません。

しかも燃えるゴミの中でも生ゴミは約8割が水分のため、焼却炉内の温度が一気に下がってしまい、たくさんのエネルギーを必要とします。

でも日本のエネルギー自給率はみなさんご存知の通り、先進国でも最下位レベル。そのため他国からエネルギーを購入しなければなりません。

では実際、川越市のゴミの処理価格はどれくらいなのかというと・・・  年間56億円、なんと一家庭あたり3万5千円!!

このお金は私たちの大切な税金がつかわれています。

普段当たり前のように生ゴミを燃えるゴミを捨てているけど、実はこんなにお金がかかっていて、大気汚染につながっているなんて。

海外ではコンポスト率が8割で、生ゴミを出すことを禁止する法律がある国もあるくらいです。

ゴミの日に出せば、回収してもらえて楽チン。その楽の代償とまでは言わないけど、自分たちの暮らす地球を住みずらい環境にしてしまっている。

税金だって、ゴミの焼却よりももっとみんなに喜ばれることに役立ててほしいと思いませんか?

もし今、日本で生ゴミが禁止されたら本当に困ってしまうけど、少しづつできることからやってみることが大切です。

できることは個人でも自治体でもたくさんあります!

コンポストの中にはバッグ型の小さなものや、生ゴミをそのまま捨てるのではなくて乾燥させて出すだけでも違いますね。

また、ゴミの捨て方を考えることも大切だけど、ゴミが生まれる入り口であるお買い物を工夫することも大切と教えてもらいました。

量り売りや、環境にやさしい原料でできた包装の商品を選んだり。

食材を無駄にしないように、買いすぎないことや、長持ちするように干し野菜にしたり工夫をするのもいいですね。

是非是非ちゃぶだいの量り売りでも、ゴミの出ないお買い物を体験してみてくださいね!

各自持ち帰ったキエーロは後日、色を塗って完成です。

参加者さんが色を塗ったキエーロ

ちゃぶだいにもキエーロが設置されます。

カフェや宿で出る生ゴミを、キエーロに入れて分解してもらいます。

お店として作るものに責任をもつのは当然のことだけど、作る過程やその後のことまでしっかり見届けていきたいと思います。

ゴミがどれくらい減るか楽しみ!

今回参加してくださったみなさん、企画してくださった真樹さん、和花さん、荒木さん、本当ありがとうございました。

もっと詳しく知りたい方は高橋真樹さんの著書がおすすめです。

写真協力:KHJ
https://instagram.com/photographer_khj


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