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緑単フードによるセカコロ二次予選突破レポート

はじめに

はじめまして、サンコー(@sankoosan)と言います。

本稿はSekappy COLOSSEUM(セカッピー・コロシアム、略称セカコロ)の二次予選突破レポートです。トッププレイヤーひしめく二次予選で好成績を残せたことが単純に嬉しく、かつ競技的な大会においてこのような成績を残したのも初めてのため、何かしら書き残して置きたい、という意思の下作成したものとなります。このためどちらかというと使用デッキの戦略を事細かに記したもの、というより備忘録的な意味合いが強いです
加えて手元に試合の録画といった資料がなく、手がかりが自分の記憶とツイートを参照したものとなるため、試合レポートに関してはとても簡易なものになります。少し面白い読み物程度の認識で読んでもらえたら、と思います。

二次予選に出るまで

正直、「セカコロに出よう」と思ったのは「賞金を獲得してやる!」とか「トッププレイヤーと戦ってみたい!」とかそういった思いからではなく、「単純に楽しいマッチができそう」という思いから予選に出てみようと決意しました。
そういう点において、セカコロはLINEで登録手続きができるという手軽さも一助となりました。

スクリーンショット 2020-11-21 0.02.21

セカコロ公式サイトより

簡単極まりない。既に良いけど、PC1台で登録やらできたらもっと良い。

そうして出場してみた一次予選。トップメタのグルールで出て、それをメタったアゾリウスヨーリオンにメタメタにされたり、カニ型ローグのミラーマッチでジリジリとした勝負を乗り切ったり。
間違いなく、ラダーでやるマッチより身が入っているから、より勝負も白熱したものになるわけで。それはもう楽しくて仕方なかったです。

そうした一次予選期間を経て、結果としては二次予選への出場権のみならず、不戦勝(いわゆるbye)までも獲得できました。
不戦勝まで獲得してしまえば、どうしても上位に残りたくなってしまいました。そんなわけで、何を使うかということを真剣に悩むこととしました。

二次予選へのデッキ選択

タイトルにある通り、最終的には緑単フードに決めたわけですが、二次予選に出るデッキとして最初に考えたのは、まず一次予選でも使ったグルールとローグ。そもそも緑単フードの認識すらありませんでした。
しかし、デッキを回して考えると、この二者は「できれば選びたくない」デッキへと変化しました。

・トップメタで勝てる自信が一切なかった
グルールやローグを握らなかった、握りたく無かった理由はこれに尽きます。一次予選で数回程度使用したくらいで、「このデッキでのプレイの上手さ、上位1%はある!!!!」なんてことは口が裂けても言えません。

さらにはミラーも差がつきにくいだろうな、という体感もありました。
グルールミラーは《エンバレスの宝剣》をより早く出せて、かつ1Tでもそれが残ればおよそ勝ちであるといった意識です。あるいは、一方的に《グレートヘンジ》で複数枚引く、などもあるでしょうか。何にしても、先手後手を返す手段は乏しいように思えました

伝説ファクト2種

サイクルの他の色のやつらに比べてこいつらときたら

ローグミラーはお互いが瞬速を持つカードをやりとりする繊細なデッキである以上、1つのミスが敗北に繋がりかねません。さらにサイド後は《スカイクレイブの影》をどれだけ使えるかというゲームになりがちで、《塵へのしがみつき》で相手の墓地条件の達成の妨害をしつつ、という暇があるゲームにはそうそうならないのも少しマイナスでした。

物語への没入

安易にフルタップ→4ドロー→手数差で圧倒されるとか

それでも、特にローグに関しては一次予選突破+byeまでしてくれた功労者だったので使うのもやぶさかでは無かったですが、グルールと比べマナスクリュー・マナフラッドの両方とも受けづらく、長丁場をそれで乗り切れるか不安だったのに加え、環境に体感2:8のラクドスがいることを考えると、あまり握りたいと思えませんでした

脱出2種

墓地にカード増やしてくれるの?

また、ミラーを考えるとおよそカニ型の方がザレス型より有利という認識ですが、グルールに対してはザレス型の方が優位性を持てます。グルール・ローグは共にメタのトップであるという意識がある以上、どちらを選ぶにも躊躇わせる材料がありました。

そう考えていると、一つのツイートが目に入ります。

こ、これは……

緑単フード……!

以前セレズニアフードを回していた経験もあり、《意地悪な狼》がかなり好きになっていた自分。放送を見ているだけでものすごい好きなデッキの香りがしました。急いでレアワイルドをトロール王に変換してみると……

面白い、このデッキ!!!!

金のガチョウ》+《パンくずの道標》のような往年の食物シナジー、《意地悪な狼》による地上ビートの封殺、《貪るトロールの王》の優れた能力によるフィニッシュ力の高さ。数回回しただけでもうメロメロ。"あるデッキを除いて"全てのデッキに五分以上の立ち回りが期待できそうなこともあり、是非これを持ち込みたい、という気持ちになりました。

そうして、二次予選に出るデッキとして固めたのは緑単フード

スクリーンショット 2020-11-20 23.36.23

デッキについては、色々なリストの合いの子なので厳密にどうしてこの枚数なのか、というのはあまり語れません。ただ意思を持って決めたのは、以下の通り。

魔女のかまど》3
《砕骨の巨人》のようなクリーチャーを対象とする出来事を睨むという役割がある。特にグルールのサイド後は《アクロス戦争》も。是非序盤に置きたいため3枚。
探索する獣》2
 対ランプ最終兵器。3点火力は効かず、小粒クリーチャーでのチャンプすら許さない。本音は3入れてお祈りしたいけど他に抜きたいのがなかった+どうせ不利なら2枚だろうが引く気でいかないと無理。
精霊龍、ウギン》1
 ヨーリオンは元より有利よりで、ランプ相手はこれ出して勝つなんてことはそうそうない。が、あるとないでは違うと思ったので1枚だけ。
原初の力》2
強行突破》との比較で、ソーサリーという点で劣るが、パンプアップした上でのダメージ付与が可能という点で勝る。そちらを重く見てこの枚数に。

改めてデッキの選択について語っておくと、

・トップメタであろうグルールに有利
それまでのプロレベルの戦いで、一躍トップメタとして躍り出たグルールは、環境の変化に適応しつつ、依然その座を堅守していました。それこそメタとして意識されている以上大暴れということは無いにしても、

・《山火事の精霊》《カザンドゥのマンモス》《恋煩いの野獣》のようなビートダウンに優れたクリーチャー群

グルール三銃士

・《火の予言》《砕骨の巨人》などの高いビートダウン耐性を持たせるカード群

アグロころし

・《グレートヘンジ》《怪物の預言者、ビビアン》などのロングレンジで戦えるカード群

緑のロングゲーム請負人

とあらゆるレンジでまっとうに戦えるこのデッキは全8~9回戦の二次予選において、最低2回は当たるだろう、と思いました。
よって、これに不利なデッキを握ることは絶対にありえません。大会形式がスイスドローである以上、2敗の時点でおおよそ上位に残ることは不可能となるからです。その点において緑単フードは《恋煩いの野獣》や《意地悪な狼》は相手の戦力を足止めし、《貪るトロールの王》はこれよりスタッツが優れたクリーチャーはおらず、その能力から攻防両方をこなしつつ、速やかにゲームを終わらせてくれる、などとクリーチャーの質において優位であり、デッキ単位でも有利が取れます。

・安定性が著しく高い
緑単フードはデッキ名の通り単色であるため、色事故という概念とは無縁。土地をどの順番でどうプレイするかということに気を遣う必要もほぼ一切なく、引いた端からひたすらに置き続けるだけです。
そしてマナスクリューは両面土地やマナクリーチャーがそのリスクを緩和し、マナフラッドの受けは《眷者の居留地》や《パンくずの道標》、《グレートヘンジ》がこなしてくれます。

無色ドロー土地

これも単色の技

総じて、長丁場を戦うのに適しているデッキであると感じました。

本番において、

・グルール 2~3回
・ローグ 1~2回
・ヨーリオン 1~2回
・ラクドス 0~1回
・ランプ 0~1回

みたいな当たり幅だろうなと考え、グルールに複数回当たればいい成績が取れるだろうとデッキ提出。様々な人の緑単フードのアーカイブを見て、サイドボードやプレイの仕方の言語化を吸収しつつ、二次予選に望みました。

簡易レポート

二次予選当日の対戦内容や所感を簡潔に。

R1 bye
緊張しきり。どれだけやれるのか、期待と不安がないまぜになっていました。

R2 グルール
無事に想定していたデッキと早期に当たれてほっと一息。

対戦自体もメインは狼を多く引いて、相手の山火事や砕骨を除去して勝利。サイド後はお互いビビアン+ヘンジが並ぶ地獄の様相を呈したが、トロール王がそのサイズから緩やかに相手のリソースをこそぎ落とし勝利。

R3 ティムールオボシュランプ
相性が著しく悪いマッチ。
ウギンで-6能力を起動される場合メインでこれを返す手段は皆無。原初の力がそこそこ刺さるだけマシだが十分キツい。しかし3T野獣から触られない、あるいはウギンが出されない展開が続きあっという間に勝利。ツイていた。

R4 青黒コン
井上プロとの対決。動画で残っているおかげもありますが、明確に反省点が多いマッチでした。
メインで《ジュワー島の撹乱》をケアする動きを序盤にしておいて、盤面に土地6枚と狼だけな場面で、他のクリーチャーを展開すれば良いものをグレートヘンジをキャストして見事にひっかかる始末。それでも相手の《這い回る痩せ地》のパンチを狼+食物で耐えつつ居留地でドローを重ね、なんとかヘンジ+トロール王が通り勝利。
2本目は全て捌かれ、痩せ地でKOされるも、なんとか3本目は世紀のブン周りを見せて勝利。

R5 ティムール峰の恐怖ランプ
強者と当たった後に引くのは再びの不利マッチ。消沈するも、デッキが再びやる気を見せます。
メインは細かいクリーチャーから狼→5Tトロール王の流れを捌かれず勝利。2本目は無事にウギンを出されて死ぬものの、3本目は3T野獣に加え《峰の恐怖》を4T,5Tと連続で出されたのを意地悪な狼2連打で返し、その後の《発生の根本原理》もめくれは《豆の木の巨人》のみで勝利。
バカヅキ

R6 ザレスローグ
熊谷プロとの対決。相手だけ手札9枚ありませんでした???
飛行を持つならず者、具体的には《厚かましい借り手》や《空飛ぶ思考盗み》が2体以上並ばれるとほぼどちらか通るのでザレスとの入れ替えが止まりません。《強行突破》でなく《原初の力》にした弊害が出ました。
綺麗に捌かれ、2本ストレートで敗北。多少うまくやれた気はしますが……

R7 グルール
二度目の有利対面。天に感謝。

ただし、メインは狼は引けず、野獣で止めようとするも宝剣で突破されて負け。少しキたものの、サイド後は狼引いてトロール王を間に合わせて勝利。

この時点で興奮冷めやらぬ状態でした。よもやよもやの6-1。結構な高順位で、ここで当たる相手によっては上位突破もありえます。

さあついにR8、当たるデッキは、と文字情報を目に入れると。

4 ぬかるみのトリトン
4 死の飢えのタイタン、クロクサ……

こ、これは……!

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ラクドス!!!!!

R8 ラクドスエスケープ
かなりの有利対面です。クロクサで失うアドはパンくずで稼げ、地上戦力はやはり野獣と狼でシャット。サイドからは軟泥が4枚になり脱出もにらめるようになります。
メインを秒で取りますが、サイド後軟泥をポン置きしてあっさり処理され、地上が接死で止まる中ランクルが全く触れません。狼で交換するも2体目が出てきて敗北。心臓が早鐘を打つようでした。かなり有利なはずなのに、勝てないはずはないのに。
何にしてもここで大勢は決まります。賞金3万への大望が繋がるか、ただ戦ったという記憶が残るのみか。
3本目。食物パッケージ、ガチョウとパンくずが揃ったハンド。当然キープして、マナカーブ通りキャスト。相手のトリトンを破壊不能狼で除去し、殴る。接死戦力何するものぞ。食物がある狼を除去する手段を持ち合わせていない相手は、投了しました。

8ラウンドを通しての結果は7-1。あることを頭の片隅に置きつつ、さあ次の試合はと目を通すと、まず飛び込んできたのは10位という順位。とても嬉しかった。そして順位表を見てみると、7-1以上は16名。

……ん?
決勝へは13人抜け。仮に下6人全員が争いあっても上に行くのは3人。この大会は意図的な引き分け(ID)が許されている。当たるであろう9位との対戦はラウンド中なかった。
これは……


R9
9位と当たり、ID成立。


セカコロ二次予選、7-1-1の13位で突破。望外の結果でした。

全体を通して凄まじく運が良かった、と言う他ないです。一番苦手と言っても間違いない系統、ランプデッキと2回当たって両方とも勝っているというのはあまりにも幸運でした。

デッキについて

先述していますが、どれだけ《貪るトロールの王》を強く出せるかというデッキです。5Tに出しても十分強く、3~4Tに出せたら黒くないデッキ相手はおよそ勝ち。筆者は二次予選中一回も3~4Tに出したことはないです。金のガチョウ》+《パンくずの道標》でアド稼ぎまくりとか、3T《恋煩いの野獣》か《カザンドゥのマンモス》→4T《グレートヘンジ》でイージーとかはおまけです。前者は除去であっけなく崩壊しますし、後者はトップメタのグルールが似たようなことしてくるため一定の対策がされています。

基本は相手の強いカードとがっぷり四つすることとなりますから、結局強いクリーチャーをどれだけ強く出せるか、ということになります。早ければ早いほど相手の強いカードを出させない/本領を発揮させない状態で殴り切ることも容易です。マナ加速の強みですね。

パンくずの道標》がある中での食物の取り扱いはかなり重要です。なに当たり前のこと言ってんだ、と思われるかもしれませんが、意地悪な狼》を4ターン目に出してクリーチャーを即座に除去するのか、それとも1ターンずらして除去しつつパンくずで探すのか、といったことはしっかり勘案する必要があります。

1ターン目に出すものの優先度は、

金のガチョウ魔女のかまど>>《恋煩いの野獣》のトークン

砕骨の巨人がある相手は積極的にかまどから出して牽制すべき。(2敗)


デッキリスト

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個別のカードについて簡単に説明していきます。

貪るトロールの王

トロール王

デッキの核。3枚だったことがあるというのに驚く。7/6という優れたスタッツ、警戒により攻防一体、トランプルでチャンプブロックも許さない。さらには食物をひっさげてきて、自身の蘇生に使うも良し、パンくずのために消費するも良し。クアドラプルシンボルというワガママすぎるマナ要求だが、単色のため適正ターンに出ないことは一切ない。同時にこのため無闇なタッチはしない方が良い。

意地悪な狼

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緑単フードのキーカード。グルール相手の勝利期待度はこれを食物込みで引けるかが大きく関わってくる。戦場に出た時の能力でクリーチャー1体を持って行った挙句、食物があれば地上を封鎖する。破壊不能のみならず+1/+1カウンターを得ることから、起動が通った瞬間環境の単体除去をほぼ寄せ付けなくなる。アグロに対しての壁であり、最悪遅いデッキ相手のクロックにもなる。マナなしで食物をサクれるのも重要。

金のガチョウ》《パンくずの道標

食物シナジー

皆さんご存知食物シナジー。軽くアドバンテージを得ることができるため、消耗戦を強いてくるラクドスエスケープやヨーリオンデッキに強い。
特にガチョウはマナ加速・食物供給やサクり・1点クロックの足止めなど八面六臂の大活躍をする。

魔女のかまど

かまど

影のエース。環境に蔓延る砕骨の巨人を2マナ2点へと成り下がらせ、《アクロス戦争》の効果を著しく小さくする。単純に除去に対して食物を残してくれるのも良いし、トロール王を《絶滅の契機》から逃すことも。トロール王+ヘンジで実質食物1コがマナのかからないドローへと変換される。

漁る軟泥》《打ち壊すブロントドン》《巨大猿、コグラ

緑単ユーティリティー

ユーティリティーカード枠。
軟泥:
クリーチャーデッキ相手にマナが余る後半で引くと物凄いサイズになる。脱出持ちカードや《屋敷の踊り》をにらむこともある。
ブロントドン:相手の2マナ圏を封殺し、伝説のアーティファクト群を割れるすごいやつ。
コグラ:狼と同様の格闘能力を持ち、素のサイズがデカイ。殴り出すと相手のヘンジが壊れる。ごくまれに野獣のトークンで破壊不能になる。
全てパーマネント・カードでパンくずで探せるので、メインに1枚入れておくのが吉。

ギャレンブリグ城》《眷者の居留地

緑単フード土地

緑単である理由その2。前者はトロール王の高速展開を補助し、後者はドローソースの少ない緑における数少ないアドバンテージ源。これらが土地の枠でまかなえるのが大きい。

ここからはサイドボードです。

怪物の預言者、ビビアン

IKOビビアン

強すぎ。ほぼ全てのデッキに対してサイドインする。クリーチャーがごまんと入ったこのデッキ、2ターン能力が機能しないことはほぼない。-2能力も結構有用。

鎖巣網のアラクニル

アラクニル

対ディミーアローグ専用。な割りに借り手撃ち落として凪魔道士の威圧》されて4/5で止まるなんてことは結構ある。緑のエルズペスください。

原初の力

原初の力

先述したが、《強行突破》との選択になる。基本的には原初のが強いと思うので《原初の力》にしておくことをオススメする。

各カードの語りについては以上となります。

サイトボーディングガイド

基本的に、かまどの3枚目が欲しいマッチはグルールのように是非早いターンに置いておきたい相手です。逆に相手がかまどに触れない、またはかまどの効力が薄いデッキに対しては1枚に減らすこともあります。
あと早いデッキに対してはパンくずのためのマナを払う暇は無いため数枚抜きます。
それ以外は対戦相手に刺さるカードを入れるだけです。以下の枚数はあくまで例なので、自分で適したサイドを探してみてください。

グルール
+3ブロントドン +1軟泥 +2原初の力
-1コグラ -4マンモス -2パンくず -1マナクリ


有利なマッチアップです。
パンくずは相手のスピードに間に合いませんし、マンモスは素のスタッツは3/3で受けるにはあまりに貧弱なため抜くべきでしょう。
かまどは相手のアクロス戦争に強いため3枚にすべきです。
ローグ
+2アラクニル +2軟泥 +2ビビアン
-1ブロントドン -1コグラ -3ヘンジ -1かまど

基本五分の認識。
ザレス型かカニ型かによって多少変わってきますが、基本はアラクニル・軟泥・ビビアンをサイドインします。
ザレス型の場合は4Tで釣られるととんでもないことになるためグレートヘンジを全て抜き切った方が良いでしょう。一方カニ型でも相手の除去は容易に野獣・マンモスを破壊してくるため数を減らしますが、1枚だけ残してもいいかもしれません。
かまどは相手に触られないかつそれほど有効に使えるわけではないため1枚に減らして良いと思います。
白黒ヨーリオン
+2ビビアン  +1 コグラ
-1ブロントドン -2狼

数をこなしていないのでなんとも言えませんが、微有利の認識です。
パンくずでカードアドバンテージを稼ぎ、ビビアンやトロール王まで繋げましょう。ブロントドンはエンチャントこそ割れますが、どれも割る時点で仕事をされている場合が多いので抜いてもいいと思います。
ラクドス
+2軟泥 +2ビビアン
-1ブロントドン -1コグラ -2マナクリ

有利なマッチアップです。クロクサとランクルに注意して、パンくずでアドバンテージを稼げば負ける相手ではありません。
ランプ
+2探索する獣 +2ビビアン

-1コグラ -2狼 -1ブロントドン

間違いなくこの環境のワーストマッチアップ。
相手のランプに干渉する手段はなく、ウギンを返す手段はメインは皆無です。根本でデカいクリーチャーが並ぶのもキツいです。祈りましょう。
重いカードや刺さらないカードを抜き、速やかに殴り切ることを狙います。
ミラー
+2ブロントドン +1コグラ +2ビビアン
-2かまど -3マンモス


コグラ、ヘンジをめぐるゲームとなります。かまどは2枚以上引きたく無いので減らし、マンモスも攻めるにも受けるにも半端なカードなので抜きます。

二次予選を経て

カード選択については、デッキ選択の項でそこそこ語ってこそいますが、およそメインのカードが4積みで、ユーティリティー枠が1枚ずつ差されているというだけです。サイドボードもこの塩梅がちょうどいいといった感じで、それらの枚数を動かすべきとはあまり思えません。
しかし、このデッキリストそのままで何かしらの大会に突っ込むのは全くオススメしません。修正すべき点を挙げると、以下の通りです。

魔女のかまど メイン3→メイン2,サイド1
単純に過剰。
基本ゲーム中に1枚引けば良く、2枚目以降は無用の長物。3枚入れておきたいマッチもあるが、基本2枚で良いマッチの方が多い。被ることを考えるとメインは2枚にして序盤引いたらラッキー程度の方が良い。

這い回る痩せ地》1→0 ,眷者の居留地2→3
起動してあまつさえ殴って勝ちに貢献することなんてほとんどないです。
ドローの方が重要。

精霊龍、ウギン1→0
ヨーリオンには素で有利で、ランプは相手の方が出すの早い上「相手のウギン飛ばせたキャッキャ」とか宣ってる場合じゃないし宣えるかも怪しい。
正直ヨーリオン系のサンプルが少なすぎてわからない。しっかり読んでくれている人は分かると思いますが、二次予選中一度もヨーリオンデッキに当たらず、一度もサイドインしなかったです。
ただ、十中八九いらないという確信めいた予感がある。

こういった考えの下、以下のような構成にするのが良いと思われます。

スクリーンショット 2020-11-21 12.53.50

アリーナインポート用テキスト
デッキ
4 ギャレンブリグ城 (ELD) 240
4 金のガチョウ (ELD) 160
16 森 (UST) 216
4 絡みつく花面晶体 (ZNR) 211
2 漁る軟泥 (M21) 204
4 カザンドゥのマンモス (ZNR) 189
1 打ち壊すブロントドン (M21) 209
4 恋煩いの野獣 (ELD) 165
4 意地悪な狼 (ELD) 181
1 巨大猿、コグラ (IKO) 162
4 貪るトロールの王 (ELD) 152
3 グレートヘンジ (ELD) 161
3 眷者の居留地 (IKO) 245
2 魔女のかまど (ELD) 237
4 パンくずの道標 (ELD) 179

サイドボード
2 鎖巣網のアラクニル (THB) 167
2 漁る軟泥 (M21) 204
2 探索する獣 (ELD) 171
2 原初の力 (M21) 197
1 巨大猿、コグラ (IKO) 162
3 打ち壊すブロントドン (M21) 209
2 怪物の代言者、ビビアン (IKO) 175
1 魔女のかまど (ELD) 237

二次予選を経ての感想

決勝に進出したわけですが、プレイは杜撰なことこの上なかった、と反省することしきり。構築も、ウギンを抜き切って別のカードを入れていればもっと綱渡りにならずに済んだかな、とも思います。
ただ間違いなく、全てが良い舞台での良い対戦相手との試合でとても楽しかったです。願わくばまたこういった舞台で強者たちとしのぎを削ってみたいですね!

28日はMPL・MRL・日本選手権トップ8出場者たちがひしめく決勝。一つ一つ丁寧にプレイしていきたい、と思いました。

レポートは以上です。読んでくださりありがとうございました。


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