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組織業務の体系的廃棄

クライアントの現場でブランディングの話をしていると
どうしてもサービスや業務に携わる話もついてくる。
 
ブランディングはサービスや商品を通して
対外的に伝わっていくわけなので
切り分けることは難しい。
むしろブランディングプロジェクトを任される我々も
クライアントの現場業務を理解しているからこそ
改善ポイントや提案方針が見えてくる。
 
 
組織ブランディングというと
すぐに新しいものごとや取り組みに
目が向いてしまうことがあるのだが、
実はいま溢れている目の前の業務を整理しながら
不要なものを体系的に廃棄する方が先である。


業務の進め方に余裕がないと
混乱したまま新しいことを導入しようとしても
うまくいく確率は低い。
 
組織幹部が新しいことをやろうとうしても
現場は既存のWHATとHOWでいっぱいである。
 
 
 

棚卸しをして、見つめ直すこと


「それって本当に必要か?」
と問い直すことが
組織業務の体系的廃棄のスタートである。
 
これは、実は人によっては
あまり嬉しくないプロセスでもある。


自己の慣れ親しんだ価値観や慣習を
批判的に見つめ直すことは痛みも伴うからだ。
 
その組織に長くいればいるほど
見えなくなっていることも多い。
 
自分で向き合うならまだしも、
他者からいきなり強要される環境では
尚更反発を感じるだろう。
 
 
だからこそ我々はクライアント幹部の意見だけではなく
現場の業務理解も大事にする。
 
現場には組織を変えるヒントがたくさん詰まっており
それを支える現場の理解は
ブランディングやプロモーションの提案に
関わる仕事において外せないものである。
 
課題解決の鍵は現場にこそある。
 
 
 
結局は組織の旗振り役と現場の実装メンバーが
同じ方向を向いていないと話が進みづらい。


クライアントの組織に向き合い
関係各者の間を取り持ちながら、
それぞれの立場や役割から発せられる
意図や考え方を翻訳していくのも
我々コミュニケーションドクターの役目である。

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