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会社は貢献するための道具

会社とは、個人が組織という道具を使って
その組織に自らの強みによって貢献し、
自己成長や自己実現の機会を得る。
なおかつ、組織はその個人からの貢献を集約させて
集団として社会に成果を発揮するための道具である。

つまり個人の貢献が組織の貢献につながり
組織の貢献が社会につながっているという流れ。

そのようなドラッカーの考え方は、
組織運営する際に非常に参考になる。


貢献を日々の行動指針に


この「貢献」という言葉は
当社の行動指針のキーワードの一つである。

SANKOの行動指針のキーワードは3つある。

・主体性
・共創力
・貢献度

この行動指針は「三方よし」という行動規範を
さらに分解したもので
以下の3つの関係性の上になりたっている。

「自ら」の主体性
「相手」と共に創る力
「社会」への貢献度の意識


貢献度とは

そのうちの「貢献度」について考えたい。

たまに「貢献性」と違うのですか?
と聞かれるのだが、意図して異なっている。

この「貢献」に「度」がついているのは
「成果は外」で測られるという意味があるためだ。

貢献したかどうかは
自分ではなく他者が決めること。

あくまでも貢献した先での度合いの話。


他の2つの行動指針との比較でみると
貢献度の意味が見えるかもしれない。

「主体性」は自ら内在されるものであるので
その本人の性質ゆえ、主体「性」でよい。
自分で考え、行動し、責任をもって
能動的に実行していくありさま。

もう一つの共創「力」とは、
人とともに成し遂げる力なので
その個人の持つ能力
他者とコミュニケーションを取りながら
目的に向かって共に創りあげる力である。

一方、貢献とは自分の中にはない。
自分以外の他者に対しての貢献。
または顧客である他社や関係者に。
あるいは生活者や社会そのものに。

つまりどのくらい貢献できたか
という指標は組織の外にある。
社会での成果をおさめるのが会社の役割。
その意識を持って行動したい。

どの対象にどのくらい貢献できているか
と意識した日々の行動でありたい。
そのような意味を込めての貢献「度」。


身近な貢献度から

貢献する先は何も「世の中」のように
対象が大きければいいというものでもない。

まずは身近なところから始まる。
その一つが組織内での貢献。
貢献の形はさまざまである。

業績での貢献、業務改善という貢献。
技術開発や新規事業の取り組みという貢献。
人財育成という貢献、職務拡大という貢献。
自己成長という貢献、周りへの好影響という貢献。

組織内で貢献ができている人は、
ビジネスパートナーにも顧客にも同じように
自らの貢献度合いを広げることができると思う。


世の中に成果を残した偉人の話に触れると
目の前の人やコトをなんとかしたいという
強い貢献の想いから始まっていることが多々ある。
まずは小さな一歩から。

社会貢献のイメージがしづらければ
他社貢献から始めればよい。

他社貢献をするには
他者貢献から始めれば良い。

大切なのは、目の前の顧客に真摯に向き合い
その人の役に立ちたいと思えるか。

そしてその先の顧客のチーム、または部門があり
その中での狙いに貢献できているのか。
課題を解決し、我々なりの価値を創造したいと思えるか。

また顧客組織を全体で見た時に
志や想いの実現にどれだけ貢献したいと思えるか。

その組織を通じて生活者にまで
思いを馳せることができるか。

時には企業や団体という枠を超えて
業界へ新しい視座を与えられるような
成果が生み出せるか。

社会への貢献は我々の日々の
取り組み姿勢から繋がっている。

自分たちが、どこの誰にどういう形で貢献できるのか
あるいは貢献したいという意思表示をするのか。

“成果を上げるには、
果たすべき貢献を考えなければならない”

とドラッカーも説いているように
その貢献度を定性や定量で言えることが
日々の仕事において肝要であると思う。

組織の外に貢献するという考えを持って
毎日の仕事に取り組んでいく。

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