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仕事をする理由と働く理由

先日企業のインナーブランディングの研修で
組織内にいる個人が「仕事をする理由」について話す機会があった。

なぜ「仕事」をしているのか?
という問いに対して、どう答えるか。
色々な意見を出してもらった。

意見を聞いていると、
なぜ「働く」のか?と
なぜ「仕事」をするか?

の答えが混ざっている。

色々な解釈があると思うが
なぜ働くかはだいたい3つくらいに集約される。

1)生活のためにお金を稼ぐ
2)自己実現をする
3)社会の役に立つ

これらの問いは、個人の問いである。
自分の強みを活かして生活の手段も稼ぎながら、
どう社会に役立っていくかという話。

一方で、なぜ仕事をするか?は組織の問いである。
仕事をする理由として私が参考にしているのは
以下のドラッカーの示唆である。

「顧客」へ満足を提供するため

ドラッカー曰く、仕事をする理由はただ一つ
顧客の存在との絡みで回答されている。仕事には顧客がいる。
仕事としてやるべきことは、顧客への価値提供である。

「私はこういう理由で働いています」という個人の考えと、
「われわれはこういう理由でこの仕事をしています」という
組織の考えを一緒にすると
キャリア人生の迷子になると思う。

私も散々迷子になって今に至っているが
自分のキャリアは仕事と貢献の積み重ねでしかないと
気づいたのはかなり最近のこと。

企業は道具である

会社という組織はただのツールである

というドラッカーの考え方を私は参考にしている。

1)個人の自己成長と自己実現のための道具
2)組織は個人からの貢献を得て、社会的に役立ち成果を出すための道具

だから会社は社会の公器として
役に立つ道具でなければならないわけで
道具を常に磨き、道具を使っていかないといけない。
でも磨くのは一人ひとり。
組織を構成しているのは人間だから。
一人ずつ、それぞれが磨き上げた集合体の道具となる。

その道具は、どんな強みを持っているのか?は
我々がインナーブランディングのサービス提供をするときに
重要な問いになる。

会社は
①自己実現という個人のニーズと
②個人の貢献を集約させて社会の役に立つというニーズの
両方を満たしていくことが求められている。

そのため、バラバラな個人が
バラバラなままで自分のことだけを考えていると
「組織が社会の役に立つ」という本来の貢献ができなくなる。

みながどちらの方向を向いて仕事をしているのか
自分たちで知っている組織が強い組織なのだろうと思う。

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