広瀬和生の「この落語を観た!」vol.47

8月26日(金)
「三遊亭律歌独演会」@池袋演芸場

広瀬和生「この落語を観た!」
8月26日(金)の演目はこちら。

三遊亭律歌『金魚の芸者』
古今亭菊一『だくだく』
橘家橘之助・三遊亭律歌(住吉踊り)
~仲入り~
橘家橘之助(浮世節)
三遊亭律歌『お見立て』

この春真打昇進した律歌の、池袋演芸場で初の独演会。一門の橘家橘之助がゲスト出演し、共に住吉踊りも披露した。

一席目は柳家小満んが掘り起こした初代三遊亭圓遊作『金魚の芸者』。魚屋が往来の水溜まりから救い出して大事にしていた金魚が、魚屋の夢枕に立って「芸者になって恩返ししたい」と言い、翌朝本当に金魚が芸者になって現われたので魚屋が置屋に連れて行き、金魚の芸者が座敷に出るという噺。

『お見立て』は同時に昇進した蝶花楼桃花と同じ型。喜助と杢兵衛、喜助と喜瀬川それぞれのやり取りをダイナミックに演じて聴き応えがあった。律歌の落語には独特のパワーがあり、他の女性演者とは異なる個性がある。今後の成長が楽しみだ。

次回の広瀬和生「この落語を観た!」もお楽しみに!

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