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再び、DIENOJIのファンになった。

先日、私の営むゲストハウスにダイノジが来た。
いろいろなところで話している通り、私は小学5年生〜21歳くらいまでの10年間くらいずっとダイノジが好きだった。
小学生の時は爆笑オンエアバトル、中学生の時はそれに加えて若手芸人のイベント的なライブ、高校生の時はバイト代を注ぎ込み単独ライブにも行っていた。

小学校からの友人2人と、飽きることなく一緒にライブを見に行き、ずっとダイノジの話をしていた。

ダイノジに対する愛情はもちろん、バイト代注ぎ込んでお笑いライブに行き、貢献していたので『ファン』だったと言えると思う。
大谷さんの少し影のある雰囲気。なのに人をあんなに笑わせることができるネタ作り。そしてかっこいい。
素直に頑張る大地さん。小さなボケもとりこぼさない細かさ。

ダイノジラヴ。

ところが、海外渡航をしてダイノジどころか日本からも遠ざかかっていた20代半ば。
気づけば、私の知っている「お笑いのダイノジ」から「DJイベントとかもやっているダイノジ」になっていた。
正直、寂しかった。
あれ、お笑いは?と。
お笑いもちゃんと続けていた(もはやファンじゃないくせに「ちゃんと」ってなんだ!笑)みたいだけど、「あー音楽のダイノジになっちゃったのか」と思い込み、なぜか激しくがっかりした。

元々、音楽大好きなのは知っていたけど、知った上で全然出してこない感じがめちゃくちゃかっこいいと思っていた。なんだそれって感じだけどあるじゃん、そういうの。

それで、ずっとダイノジから離れていた。
むしろ他のお笑い芸人よりも距離を置いていたかも。
あの頃の「お笑いのダイノジ」じゃないものを見たくないから「今のダイノジ」は見ないようにしていた。
大谷さんが本を出したり、DJダイノジのネットニュースが目に入ってくるのも少し避けていた。(やばいタイプのファンだったかお察し頂けただろうか)

移住先としてダイノジのお二人の出身地である大分県佐伯市を選んだのも、別に繋がりたいとかじゃなかった。
移住先を探している時に、他に特に心惹かれる地域もなく、日本全国どこでもいい場所だって気づいていたから、いい意味で「どこでもよかった」。
候補地の検索に引っかかった「佐伯市」を見て「あ、ダイノジ!」と思った。
ただそれだけだった(かっこつけとかじゃない、本当に、そうだった笑)。
引っ越してみて「嫌だと思えばいつでも出ていけばいい」と本当に思っていた(今でも思っている)。

だけど住み心地よく、人にも恵まれて、最高に楽しい暮らしを送っている。
私が佐伯に移住してきた経緯を話すと
「いつかダイノジに会えるといいね〜!」とか
「俺の先輩が大谷くんと同級生だよ〜」とか
「実家が〇〇だよ!」とか
いろいろ声かけてもらえるのだけど、
「今はファンじゃないんだよな…」となんとなく後ろめたいというか、「もう私の好きだったダイノジじゃないんで…」と斜に構えていた。

それでもやはり、大分県内でお笑いのライブをする時には見に行っていた。
ダイノジのお笑いで笑いたいから。
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そんな佐伯市でゲストハウスを始めて3年目。
遂にその時がやってきた…。

え、いやいや!そんなフランクな感じで来ないでよ!どういう感じでいったらいいの!

嬉しいけれど、困る。複雑な感情。
好きって告白しに行ったらキスされた、みたいな。いや、違うな。全然違うわ。

とにかく、ダイノジが、私の営むゲストハウスに来る。
どうしよう。
とりあえず、旧友に連絡。

数年ぶりの連絡だったけど、この写真を送ればすぐに通じ合える。
そして友達もちゃんとダイノジのお笑い行っていた。なんか嬉しい。

あーどうしよう。何話そう。というか何しに来るわけ?
私が「元ファン」だってこと知ってるわけ?
といろいろ考えを巡らせるも、混乱したまま迎えた当日。
もちろん、ダイノジ×エイトブリッジ2マン大分凱旋ツアーを見に行った。
昔からの大好きなネタに磨きがかかり、新しいネタも見れて、たくさん笑った。
だけど、後半になるにつれて「あ、もうすぐダイノジが私のゲストハウスに来るんだ」とソワソワしてくる。
「こんなに落ち着かない気持ちでお笑い見るならお断りすればよかった…」なんて思うほど。

だけどその時は来た。

あ、意外と普通にいける。笑
そんな冷静な感想を抱くほど、みんな優しかった。
そして、大谷さんがかっこよすぎる。
好き。やっぱり好き!!
ダイノジラヴ。

壁にサインを書いてくれた…♡

大谷さんも大地さんも、別府ちゃんもグリさんも、スタッフの皆さんも、みんな優しい。
「お笑いのダイノジ」のこと大好きだったけど、すぐに「人としてのダイノジ」のこと大好きになった。

ち、近すぎる大谷さん。ダイノジラヴ。普通に「ただのファン」の顔。


このできごとについてnote書き始めて、2週間くらい経った。笑
何度も書き直した。
「もし大谷さんに読まれたらどうしよう」とか考えちゃった。
単純に心が落ち着くまでに時間がかかったのもある。
そもそも「この記事、この気持ちは誰のために書いているんだろう?」と考えた。
2週間くらい経って気がついた。
紛れもなく、過去の自分に向けて書いている。
社会の理不尽さに気づき始め、悩んだって仕方ないことに、いちいち葛藤していた思春期に、めちゃくちゃ笑って、真っ直ぐにダイノジが好きだ!と思えていた過去の自分に向けて書いている。

この瞬間をずっと待っていたわけでは決してないのだけど、実際にダイノジに会った私はすごく喜び、浮かれ、満面の笑みだった。

過去の自分に見せてやりたいぜ。
きみには想像もつかないだろうが、ダイノジの出身地でゲストハウスやって、毎日のびのびと暮らしている!
売れそうで売れない、不器用で最高にかっこいい芸人『ダイノジ』にきみが青春捧げてくれたおかげで、最高な夜を過ごすことができたよ。

ということで、一度やめていたダイノジファンですが、再び普通にファン。
これからもダイノジと共に。

うーん、ダーイッ!!

ありがとうございました!!


よりよいゲストハウスにするために使います。例えば、宿泊のお客さん向けの近隣ごはん屋さんマップを作ってみたり。