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DX推進担当になって進め方が分からないときに読むべき本

昨今のAI、DXブームにおいて多くの企業がDXを推進しています。
DXの進め方は各社様々ですが、化学メーカーにおいても研究開発者がDX・AI活用推進チームに配属されること多々あるようです。

一方で、研究開発者がDX・AI活用推進を行うことになり、いざデータ分析ツールや電子実験ノートといった既存アプリの導入や、独自のシステム構築を行おうとした際に、どのよう進めればよいか分からない方も多いのではないでしょうか?

自分一人が利用するアプリではなく、組織として利用するシステムを導入するさいは多くのことに気を付けなければ、使われないシステムとなってしまうのです。

今回は、悩めるDXプロジェクト推進者にお勧めする1冊の本を紹介します。         


紹介する本

今回紹介する本は、「システムをつくらせる技術」になります。世にDXやシステム構築本は数あれど、システム開発者の目線でなく、ITシステム導入者の目線で記載されており分かりやすい内容です。

おすすめポイント

 MIにおけるデータ分析プロジェクトにせよ、電子実験ノート導入等のDXプロジェクトにせよ、プロジェクトの活動の失敗の要因の一つに「ビジョン実現に向けた方向性が関係者の中で認識が一致していない」というものがあります。

DXプロジェクトはビジョンを策定し、現状からビジョン(理想、あるいはゴール)を実現するための施策を考えるものです。
そして、そのビジョン達成に向けて複数の課題を洗い出し、プロジェクトで定めたビジョン達成へのコンセプトを元に、解決する課題の優先度を決めながらプロジェクトを進めていきます。

出典:DX白書, 独立行政法人情報処理推進機構

ところが、プロジェクトを進める際に、コンセプトや優先課題が関係メンバーの間で認識があっておらずプロジェクトが迷走する場合があります。

本noteの筆者もMI/DXに限らず業務改善系の複数のプロジェクトを行ってきましたが、ビジョン実現に向けた課題と思われるポイントをメンバーごとに確認すると、必ずと言っていいほどそのポイントは異なります。

コンセプトや優先課題が明文化されていないプロジェクトでは、プロジェクトの行動指針が不明確です。そのため、その時会議に参加した一番声の大きい人の発言で方針がころころと変わり、迷走してしまうのです。

こういったプロジェクトの迷走を防ぐことにつながるようなノウハウも本書には詰まっています。

DXプロジェクトを進めているが、このプロジェクトが何をしたいのか分からなくなってきた。と思われている方はご一読をお勧めします。


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