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旅に病んで夢は枯野をかけ廻る

すんませんめっちゃ勢いで書きます。

芭蕉のこの一句は、私がいつも身動きが取れない時にふとよぎる。
芭蕉が病で床に伏せながら書いた一句だ。

病ではないけれど、時々、「なんとなく働くだけで不安がなくなっていいな」と考える自分に対して、まぁある種の病なのかもしれないな、と思う。

いろんな国を旅した。寒い国、暑い国、小さな国、大きな国、島国。
いろんな街を旅した。本の街、音楽の街、酒の街、遺跡の街。
言語も色々と手を出した。
たくさん好きな勉強をした。
いろんな仕事についた。
好きな人がたくさんいる。

こんなにも自由に生きてみたって、母国の頼りない手取りと週5労働の鳥籠に簡単に帰ってしまう自分に、時々腹がたつ。
覚悟が足りない。努力も足りない。できるのにやってない。
潔く生きれたらいいのに。でもギャンブラーにはなれない。
したたかな面が弱点になっていることが多い。
社会があまりにも複雑に思えて、馬鹿ではいられない。
過去に何があったって関係ないと人々は言うが
履歴書はきちんとみんなにわかるように書かないといけない。
そこに乗り越えてきた無題の日々を書いたら見る目は変わるだろうに。
ゴミみたいに性格を分別して、小さな希望を捨てたくはない。
語学の本を開いて、通訳の仕事を調べる。
「なれそうにはない」というより、「頑張れそうにない」と閉じる。
本当は世界中を飛び回るカメラマンになりたい!と
インターネットを覗いてはズームレンズが高すぎて毎回落ち込む。

それでも、と時々一念発起をする。
それを何度も繰り返して、少しずつ梯子を登りたい。
わからないままにしたくない。やらないまま死にたくない。
勇気を使い果たして良き疲れで身体をすり減らした先で、
生き尽くして死にたい。
大人の顔になろうとする自分が嫌になってくる。
みんながみんな一生を生ききってない初心者なのだから
自分から学んでいきたい。人の教えばかりを気にしたくない。
でも子供のままでいたいわけじゃない。
何歳かなんてどうだっていい。
「どっちか」にはなりたくない。
前例がない人生だと自分に言い聞かせていく。

だから「この夏は写真集を作るぞ!!!!!!」

前回の人からの質問
Q.最近濃いなと思う瞬間や出来事ありましたか
A.会社の同僚と喧嘩したら、謝られた時に超かっこいい自作の詩をもらったこと。まじ喧嘩してよかった…

次回の人への質問
Q.あなたのためにお金も設備もぜーーーんぶ整ってる世界に行けたら、どんな人生を送ってみたい?

書いた人:ガキ



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