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さんかく公開イベントvol.3「おずおずダイアログ」開催しました!
2024年2月18日(日)に永井玲衣さんをお招きし、さんかく公開イベントvol.3「おずおずダイアログ」を開催しました!
当日はスタッフ含め19名の方にご参加いただきました😊
前半には、永井さんからお話を頂きました。全国で哲学対話の場をつくる永井さん。じつは哲学って「どこかの偉いひとのことば」ではなくて、生活の中で「なんだこれ?」と思うことからはじまるといいます。子ども、サラリーマン、学校の先生、日雇い労働者のおじさん、おかあさん…社会に生きるすべての人々に哲学はひらかれています。
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生活から生まれたちょっとした「?」を永井さんは「手のひらサイズの哲学」と呼びます。しかし、哲学にはこたえがありません。考えれば考えるほど、よくわからなくなっていく感覚を、永井さんは「水中にもぐっていくよう」と例えました。
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ご自身でもわからないことがたくさんあるとのこと。参加された方の中でも「わかる!おなじ!」と言っていたけど、対話をしていくうちに違いをみつけてわからなくなることも、よくあるといいます。「まったく違う考え方でも、いまここで”考えている”のは一緒だと思うので、みんなで考えることからはじめてみたい」と伝えてくれました。
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後半は実際に哲学対話をやってみます。
まずは円になって座ります。みんなが安全に・安心して対話ができるように、永井さんから今日の場の決まりを説明してもらいます。
①よくきく
②自分の言葉で
③「人それぞれ」にしない
まずは自己紹介から。肩書きや仕事から自己紹介すると「この人より知識が無いから不安だな」「偉い人だから言いづらいな」となり、対等に話せなくなってしまうかもしれないということで、”呼ばれたいなまえ”と”その由来・理由”を話してもらうことになりました。
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つぎに、日常で気になった問いをだしてみます。「もし思いつかなかったら、”もやもやしたこと”が問いになりやすいので思い出してみてください」と道しるべをもらい、そろそろと手があがりはじめました。永井さんが書きとり、じっくり問いをみつめます。
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ひとまずスタートの問いは「なんでみんなと一緒じゃなきゃいけないの?」に投票をして決まりました。
問いをだしてくれた方から背景をおききします。
「子どもたちに一緒にやろうねと言うけれど、一緒じゃなくてもいいんじゃないかなと内心はおもう」という気持ちから生まれたとのこと。「子どもたちに教えるとき、やぶっちゃいけない決まりとかどう教えたらいいのかわからなくなる」という言葉から、〈教え方〉について立ち上がってきます。「統率してると教えやすい」、「区別できるとわかりやすい」。「普通はこうなんだよって言っても、普通ってなんなんだろう?」、「普通になりたいけどなんで普通でいなきゃいけないの?ともやもやもする」と、〈普通〉への道もつくられました。「みんなのこと考えるときの”みんな”って誰なんだろう?」「考えすぎちゃいけないっていうけど、みんなのことは?」と、みんなが見えてきて、時間がきておわりとなりました。
終了後も、問いのまわりに集まり考える方、それぞれに話す方、本を手にとって読む方など、居心地が残る場となりました👥
永井さん、いわきまでお越しいただきありがとうございました🌷
そして会場をお貸しいただいた古滝屋さん、ありがとうございました!
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学校・企業・寺社・美術館・自治体などで哲学対話を幅広く行っている。D2021メンバー。著書に『水中の哲学者たち』(晶文社)。連載に「世界の適切な保存」(群像)「ねそべるてつがく」(OHTABOOKSTAND)「問いはかくれている」(青春と読書)「むずかしい対話」(東洋館出版)など。詩と植物園と念入りな散歩が好き。
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