見出し画像

演奏会にて

友人に誘われたクラシックの演奏会。音楽の知識も教養も一切ないので普段なら遠慮するところだけど、久しぶりに友人と会える機会と全く違う世界に触れてみるのもいいかもしれないという好奇心で行ってみた。

結論から言うと、半分寝た。
オーケストラの生音による微睡みがとても気持ちよかったので、許してほしい。決してつまらなかったわけではないことを弁明しておきたい。
もっと音楽に明るければ、指揮者によって変わる演奏や曲の解釈にまで踏み込めただろうけれど、知らないものは仕方がない。音楽に耳を澄ませ、心を委ねるのは気持ちがいいことを知った。

そんな今日、聴いた曲に「不滅」というタイトルのものがあった。日本語訳だと「不滅」だけど、原題を直訳すると「滅ぼし得ざるもの」らしい。
明らかに直訳のほうに意思がある。パンフレットには「戦争によって何もかも奪われても、音楽は奪うことができない」というようなことが書いてあって(うろ覚え)、発表年を調べてみると第一次世界大戦中だった。
こうして、ひとつ知るだけで、曲の聞こえ方も変わるから不思議だ。

音楽と芸術は人間社会と切っても切り離せないので、いつか勉強したいなとぼんやり思ってはいる。弾いたり描いたりするというよりも歴史のほう。ただあまりに膨大な歴史にどこから手をだせばいいのか。言葉よりも前にあるわけで、紀元前…というか人類が集団で生活しはじめたときから…?うーん、長すぎる。

そもそもその前に世界史をちゃんと頭にいれないと関連性を見いだすことができないのでは……?
歴史はすべて続いているから、ここ100年を学ぶにはその前の100年が大事で、その前の100年にはもう100年前を知らなくては…とはじまりがもっとずっと奥にある。それが面白いところではあるんだけど、気軽に手をだして知ったかぶりもしたくないし、全く知らないし知る気もないというのは無責任すぎる気もする。

世界史、やる…か……?
なんせ時間だけはあるのだから仕方ない。受験用の暗記テキストよりは教養寄りの読み物があるといいのだけど。大きな本屋に行って、気になる本を何も考えずにとにかく買う、なんてこともしようかな。

そんなことをしてるうちに明日から本格的な休みがはじまる。ぼんやりすることが苦手なので『暇と退屈の倫理学』という哲学書を読みながら、どう向き合うか考えている。
もうこの時点で脳は休まっていないのだけど、どこまでなら許容なのか、その程度を知る休みにしていくといいのかも?しれない……。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?