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さんかくキモノ日記47:リートベルク美術館_KIMONO Kyoto to catwalk

10月某日
 ほっと一息のオフの日。美術館に行くということでこの日は浮世絵柄の帯。厳密には浮世絵柄の長襦袢を帯に仕立て直したものだと思われる。京都の戻橋さんで購入したもので、軽いし可愛いので旅行の時は同行させがちのお品。
 キモノはなんと重宗玉緒さんの新作キモノを着せていただきまして、テンション高め。こういうピンク持ってないわ。欲しいわ。すぐに買い物フラグが立つので困ったものだ。

 リートベルク美術館までトラムで移動し、KIMONO Kyoto to catwalkをゆっくりと見学。同じ展示をロンドンのヴィクトリア&アルバート美術館でも見ているはずですが、チューリッヒの展示はまた一味違って見応えがありました。ロンドンよりはかなりこじんまりとした美術館。でも大きな美術館よりこのくらいのサイズ感のほうが心地よい。浮世絵がたくさんあり、浮世絵の帯と並んで写真を撮ったりなどする。

 友禅のプロセスを紹介しているビデオをみんなで並んでみたが、ヨーロッパの方はこういったプロセスが好きと聞く。日本で友禅の制作過程に興味がある人がどれくらいいるだろうか。そもそもこの展示「KIMONO Kyoto to catwalk」を日本の美術館でも開催したらいいのにとつぶやくと「いや日本では集客できないと思うよ」という意見も。なるほど。日本人は現代美術にはあまり興味がないらしい。モネやゴッホ、北斎や若冲の展示があればあんなに大行列なのに不思議なものだ。現代美術もかなり面白いと思うが、面白さより権威の問題なのかしらん。

 古い着物の歴史を紐解きながらすすむと「キモノジェネレーター」なるものがある場所へ、自分で着物のデザインなどを決めるとバーチャルモデルがそれを着て歩く映像が流れる。キモノの構造や柄も学べる、、のかも。
 さて、お待ちかね。現代のキモノ作家さんが並ぶスペースへ。我らが重宗玉緒、ルミロック、イロカ、ローブジャポニカ、ジョータローサイトウなどなど見知った着物が並ぶ。みんなで集合写真。とても面白いと思うけど、日本では集客できないのか、そうかなぁ。こんなに素敵で面白いのに。

 美術館を堪能したあとは、ちょっと歩いてみんなでランチ。そろそろエスニックが恋しくなったといういうことで普通のタイ料理のお店へ。タイ料理だが現地の雰囲気ではなくとっても綺麗なスイスのタイ料理屋さんという風情。私はいつでもタイカレー。味はとっても美味しく、楽しいランチでしたが、この一皿だけで5,000円以上はした。さすがチューリッヒ、さすがスイス。高すぎる。円安も相まってなかなか外食がつらい。

 その後は日本の工芸品を扱うチューリッヒのお店「haraiso」へ。この時はまだオープン1週間前でしたが日本の工芸品をこんな風に紹介していけるなんて、なんて素敵なお仕事でしょうか。。美味しいおやつとお茶をご馳走になりました。はるなさん、ありがとうございます。

翌日は撮影。続く。

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