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エッセイ集

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本田すのうのエッセイをまとめています。 子育て、過去のこと、強く心に残っていること。
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記事一覧

見知らぬ彼女の「ボーダー柄ミニバッグ」に救われた夜の話🌙

夜8時。子どもが泣き止まない。 2歳の息子が、もう40分も泣き続けている。 理由は分かっ…

バッタの歌 トラの歌

2歳の息子は歌が好きだ。 絵本を読んでいても、お散歩していても、目で見たもの全てを指差し…

ブランコしかない公園の5分

玄関で靴を履こうとすると 「ほいくえん、いかない」 2歳の息子がうつむいて言った。 「保育…

□と○ どっちが好き? つぎに○のプレゼンします。

餅の話です。 昨日、四角い餅の魅力について(っていうか四角くなる前の段階)プレゼンをしま…

□と○ どっちが好き? まずは□のプレゼンします。

餅の話です。 私の故郷は雪深い東日本にあって、子どもの頃は四角い餅しか知りませんでした。…

脳から口への回路が断線している模様

文章の中での私はとてもおしゃべりだ。 次から次へと書きたいことが浮かんでくる。 浮かんで…

レバーを食べられるようになったのは何歳?

レバー。 長ネギ。 生姜。 カラシにワサビ。 あとゴーヤ。 苦い、辛い、臭い。 それらはお料理全ての味をガラッと変えてしまうほどの破壊力があり、1カケラでも入っているとお料理そのものが食べられなくなった。 キライ。 ずっとそう思っていた。 * 昨日、焼肉を食べに行った。 お通しのゴーヤの胡麻和えは夏の味。 タン塩にはネギが合う。 レバーは唐辛子で。 締めの素麺には生姜が最高。 あれ。いつ食べられるようになったんだろう。 これが大人ってやつか。 この苦味が美味い

「お父にそっくりだねぇ」と言われるのが嫌だった

「ネギがねぇ!ネギが入ってない味噌汁なんて味噌汁じゃねぇ!今すぐ買ってこい!」 夜の9時…

書店の歩き方 ある母の2時間

わくわくする場所に行くのは絶対上りがいい。 シンデレラが王子の城を目指した時のように。 …

どこかの誰かの心の隅っこに、ぽちっと何かを残したい【エッセイというジャンルがあっ…

創作大賞2024が始まりましたね。 私が文章を書き出したのは今年からなので、このお祭りを見聞…

ダンサーになるためにドバイまで行ったのに一晩でやめた話

彼女の踊りが目に焼き付いて離れない。 まだ10代であろう彼女の、焦げ茶色の肌に似合う真っ…

このレシピは入社3ヶ月目の新入社員が考えました! と言われたら

昼ごはんを買いにスーパーに行ったらこんなセリフと共にパンが並んでいた。 手書きのPOPには…

ぱぷん。出せないこの音、期間限定

小さなくちにスプーンを運ぶ。 ぱぷん ふくらんだほっぺたが、 ふくふくと動く。 幼い子ど…

AIにオノマトペは作れない

これまで私のエッセイを読んでいただいたことがある方は薄々勘づいてるかもしれません。 オノマトペの多さに。 しかも、ぱぷんとかトキトキみたいな、初めて目にするようなオノマトペ。 それは、読んで気がついた人だけがそっと心にしまっておくべきものなのかも。なのに、書き手側がその事実をひとつの記事として取り上げるのは面白みがないし、かっこわるいといわれればそうに違いないのですが……。 オノマトペが大好きです。 どうしても言いたい。 声を大にして言いたい。 オノマトペが好きやねん!