見出し画像

DCS WORLD HEATBLUR F-14 TOMCAT AIM-7スパローの発射ガイド

Eagle Dynamicsによるフライトシュミレータ、DCS Worldの人気モジュールHEATBLUR F-14 TOMCAT。今回は西側諸国を代表する空対空ミサイルの一つ、AIM-7スパローの発射方法について紹介したい思います。

AIM-7スパロー

先ずはミサイルの紹介から。AIM-7スパローはアメリカで開発されたセミアクティブレーダーホーミング(SARH)誘導方式のミサイルです。この誘導方式は発射母機のレーダーによってミサイルを自動誘導する方式で、発射母機が目標にレーダーを照射し、目標からの反射波をミサイルのシーカーで検知することで目標を追跡します。そのため、現代のAIM-120 AMRAAMや赤外線誘導方式のAIM-9サイドワインダーと違って、発射後も命中まで母機がレーダーを照射し続ける必要があります。誘導方式としては古い方で、AIM-7ミサイルのSARHタイプの最も初期のものは1958年に実用化されています。
ベトナム戦争ではF-4ファントムの主兵装として使用されましたが、信頼性の問題、整備不良、味方撃ちへの対策などが原因で、命中率は一割程度だったと言われます。一方、湾岸戦争での活躍は有名です。ベトナム戦争後のいくつかの改良を経たAIM-7ミサイルは、AWACS等のサポートもありイラク軍機を多数撃墜しました。

F-14には最大6発のAIM-7ミサイルを搭載することが可能で、4発は胴体下のパイロンに、2発はグローブパイロンに搭載します。

このゲームでは幾つかあるAIM-7ミサイルのうち、F-14に搭載可能なのはAIM-7F/M/MHの三種類です。残念ながらゲーム内のデータがM型しか見つからないため、M型のデータのみを記します。


AIM-7M
重量: 230kg
最大射程: 37NM/70km
最大速度:マッハ3
Gリミット: 20G

発射準備

基本的にはAIM-54フェニックスと同じです。パイロットACMパネル(パイロット席のHUD下にある、武装関連制御盤)のMSL PREP(1)スイッチをONの状態(写真の状態)にします。ミサイルへの電力供給と冷却が可能となり、ミサイルに組み込まれたテスト(BIT)が開始されます。
問題がなければ約二分で発射準備が完了します。

画像1

交戦


AIM-7ミサイルにはパイロットがコントール可能ないくつかの発射方法があります。
今回は、前回のAIM-54ミサイルと同じSTT LOCKで攻撃してみます。

前回同様にディスプレイ関連を空対空モードA/Aにします。右正面のパネルからA/Aスイッチ(3)を押します。
4のスイッチも便利なので切り替えておきます。必須ではないのですが、このスイッチで一番下のディスプレイ(HSD)が後席RIOのレーダースクリーンと同期され、より効率的に交戦できます。

画像2

RIOから敵機補足の連絡が入りました!

画像3

先ずは兵装からAIM-7を選択してください。このスイッチは操縦桿についているため、個別に設定からキーを割り当てる必要があります。
続いて、Aキーを押してJESTER(RIO)メニューをだします。この画面ではCTRL+数字キーで様々な指令が出せます。通常敵機を捕捉した状態でAを押すとこの画面が出ます。これは通常のメニューからBVR(Beyond Visual Range視程外射程)に進んだ状態です。ここからさらにCTRAL+2のSTT LOCKを選択します。


さらにメニューが進むのでもう一回CTRL+2を押して正面の敵機をロックオンを選択します。
これでロックオンが要請されました。

ロックオン

画像4

ロックオンが完了するとHUDおよびVDI(HUD下のディスプレイです)が切り替わります。上部の菱形が敵機を表し、左の10〜0〜-2は敵機の接近率を、右側の100以下のドットは敵機との距離を10NM単位で表します。それぞれ<と>が敵機の現在の情報です。したのSPはAIM-7が選択されていることを、されにその下の数字は残弾数を表します。現在敵機と距離は約60NM、30と40NMの間にある横線が最大射程距離です。ミサイル発射にはもう少し接近する必要があります。

発射

画像5

射程圏内に接近したらミサイルを発射します。発射ボタンを三秒ほど押すと、問題がなければミサイルが発射されます。

画像6

これ以降はVDIに注意しながら操縦してください。注意すべきは画面中央の黒い丸(ASEサークル/Allowable Steering Errorサークルと呼びます)と1のTを逆にしたシンボルです。このASEサークルの中に1のシンボルがつねに収まっているようにしてください。そうしないとレーダーを照射し続けることができなくなり、ほぼ確実にミサイルは外れます。

AIM-54ミサイルだと射程が長いので動く角度が少ない上、終末誘導がアクティブレーダーホーミングなのでASEサークルから外れても命中が期待できます。一方、AIM-7ミサイルは結構接近してから撃つので、敵機が激しい回避機動をとるとASEサークルに収め続けるのはなかなか難しいです。戦闘機を相手する際は心してかかりましょう。

命中すればRIOから報告がきます。距離が近いので爆発が見えることも多いです。

ということで今回のガイドは終了です。お疲れ様でした。

参考サイト 



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?