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美保神社は出雲神話⛩に欠かせない神社

美保神社は、出雲大社とゆかりが深く、ストーリーの多い神社です。神社の目の前には漁港と日本海が広がっています。  

⛩御祭神はオオクニヌシゆかりの2人

大国主命の息子の「事代主命」(ことしろぬしのみこと)と、
その妻の「美穂津比売命」(みほつひめのみこと)が祀られています。

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美穂津比売命(みほつひめのみこと)は、「高皇産霊命」(たかひむすひのみこと)の娘で、国譲り後に「大国主命」の妻となりました。

海上安全・大漁満足・商売繁盛・学業・歌舞音曲(音楽)・五穀豊穣・夫婦和合・安産・子孫繁栄の守護神として篤く信仰されています。

⛩出雲風土記にも記載あり、4世紀の勾玉も出土

733年、出雲風土記に記されている歴史のある神社です。
境内からは、4世紀ごろの勾玉(まがたま)の破片や、6世紀の土馬が出土しています。

⛩全国3385社の「えびす様」の総本宮で魚釣りが好き 

御祭神の一人の「事代主命」(大国主命の息子)は、神話の国譲りの物語の立役者で、鯛を手にする福徳円満の神えびす様として信仰されています。
全国各地にある事代主神を祀る「えびす社」3385社の総本宮です。

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えびす様は魚釣りを好まれ、「漁業の祖神」として崇敬(すうけい)されてきました。それは、美保の地(沖ノ御前)で、日本の文献上 最初に魚釣りをされたためと言われています。

⛩歌舞音曲の神様としても有名


古来より北前船を始め諸国の船の往来が多く、数々の楽器が奉納されました。その中の846点が国の重要有形民族文化財に指定され、今もなお楽器や歌舞音曲(音楽)の奉納が絶えません。

奉納鳴り物の中には、日本最古のオルゴールやアコーディオン、島原の乱で戦陣に出されたと伝わる陣太鼓などがあります。すごいですね。

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写真の太鼓は1858年に作られ直径157cmある大きなもので、鳥取藩で使われていました。今も毎朝使われています。

拝殿は、船庫を真似した独特な作りで、壁がなく、梁(はり)がむき出しで天井がないのが特徴で、優れた音響効果をもたらしています。
鳴り物を好まれる御祭神への崇敬から、年間を通して音楽の奉納も数多く行われています。下の写真は美保神社HPからお借りしました。

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⛩美保神社の拝殿は一つ、本殿は2つ

御祭神は2柱にそれぞれのお部屋があります。
この造りは、美保造または比翼大社造と言われ、大社造りの変形版となっています。

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左側の御殿に事代主神(ことしろぬし)
向かって右側の御殿に美穂津比売命(みほつひめのみこと)
をお祀りしてあります。
写真は、後ろから見た本殿です。2つの本殿があるのがわかります。

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写真は、美保神社の手前にある夫婦岩です。
目の前にに広がる日本海と深いつながりを持ち、2柱の神様の魅力満載の神社でした。


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