サハラ砂漠にて サミューに捧ぐ

今 星を見て思う
私が こんなにも 遠くに来た理由

もう二度と遭わないだろう人たちを
忘れないでいることの難しさを
憂いを

この無数の星に託すためだ

生きることは
忘れることと
無関係ではない

砂に落ちてゆく ひとつぶの流星に
自分の息吹をなぞらえて

願わくば
この 今見ているイメージが
私の中に
染みついて
なくならなければ いいのに

あなたを 忘れたくない、と思う

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