からっぽ

それとなしに
現実的なものだけを
頼りにして
一日を 過ごす

薄いカーテン越しに見る
夕焼けの 弱さ
風を 孕んだ
あの人の 漆黒の髪
蝉の鳴く声に

わたしは 動じない

今更ながら
時間は 戻らないことに
ハッと 気が付いて

暗がりの部屋で
一本の 煙草を のむ


#詩 #詩を書く#ポエム#記憶

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