
「多読+人工知能」で英語で学べる力を鍛える
こんにちは、Choimirai Schoolのサンミンです。
0 はじめに
2022年7月21日に公開したチャットサービスですが、Choimirai School の「英語で学ぶ」と組み合わせた新しいプログラム「Rileyと学ぶ、英語」を8月8日からスタートします。
. @OpenAI のGPT-3を使って人工知能とチャットするサービスを作った。答えの精度が想像を遥かに超えていて感動。どんな話題にもついていけるのがホントすごい👏。 pic.twitter.com/vw8MnrGmuc
— sangmin.eth @ChoimiraiSchool (@gijigae) July 21, 2022
今回の note では、英語力を鍛える上で、人工知能のチャットサービスが担う役割について紹介します。
1 英語が上達しない理由、その①:使う機会が少ない
英語力を鍛える上で一番大きい課題は何といっても英語を使う機会が圧倒的に少ないことです。ゆえに、努力の結果が蓄積されず、一時的な努力で終わってしまうケースが多い。

2 英語が上達しない理由、その②:インプット量
二つ目の理由として考えられるのがインプット量です。インプット量が少ないのでせっかく話すチャンスがあっても、その機会を逃してしまう。
英語を「読む」をやらないとそもそも「話したい内容」、「話せる内容」がない。するとせっかく How are you? と話すチャンスがあっても Nothing much. で機会を逃してしまう。読む量を増やしてビジネスなどの専門知識、教養や趣味等を英語で覚えると話し手となる機会に恵まれ、英会話も上達が速い。 https://t.co/I85ZZW1tuC
— sangmin.eth @ChoimiraiSchool (@gijigae) August 8, 2018
日本では文法と語彙に対する比重が非常に高い印象です。Amazonで検索キーワードとして英文法と英単語を検索するとそれぞれ1万冊以上の本がマッチングします。本気で英語力を鍛えたいのであれば、英語で理解できる背景知識を増やすのが大事です。
英語「を」学ぶのと英語「で」学ぶことの違い。
— sangmin.eth @ChoimiraiSchool (@gijigae) August 1, 2018
文法と語彙を覚えれば英語が使えると思っている人は多い。しかし、実用的な英語には無数の背景知識が必要。映画を見ても本を読んでも適切な背景知識がないと正しく理解するのは難しい。背景知識を増やすのは時間のかかる作業。早く始めてほしいです。 pic.twitter.com/WbNVRCe1sc
3 英語が上達しない理由、その③:日本語訳に頼る
東大からオックスフォードの教授となった苅谷先生。『日本人はなぜ英語が話せないのか』で、英語のまま理解できるインプット量が少ないと指摘されています。
学びのゴールは新しい知識を長期記憶に保存することです。日本の英語力が相対的に低い3つ目の理由は、英語の勉強はしても長期記憶に保存する努力をしないのと長期記憶に保存しても日本語とペアで保持するからです。ネイティブと互角にやりあっていくには英語を英語のまま長期記憶に保存する努力が必要、です。
英語を学ぶ理由にもよりますが、ネイティブと互角にやり合っていくには、TOEICなら満点、英検なら1級取る位が「スタート地点」。英語検定を最終目標にしないっていうのは大事です。TOEICや英検だけでなく、その先にある英語の世界について日本人同士で話す機会が増えれば良いなと、切に願っています。 https://t.co/DF41JI5YM9
— sangmin.eth @ChoimiraiSchool (@gijigae) May 13, 2018
4 「多読+人工知能」が3つの課題を解決
Rileyと学ぶ、英語で利用する素材は2種類ありまして、TOEIC750点以上の方は、Newsela PROを、TOEIC750点未満の方や小・中・高の学生さんですとジュニアの素材を使います。
Newselaは米国の小2レベルから選べる素材が1万本以上。ジュニアは米国の幼稚園から小5まで、29段階と細かいレベル設定となっていて、レベルごとに選択できる本は100冊前後です。
多読で結果を出すためにはご興味のある素材をレベルに合わせて英語のまま進めることが大事です。
多読で重要なのは英語に対する抵抗を減らすこと。ご興味のある素材をレベルに合わせて読むのが大事。
— sangmin.eth @ChoimiraiSchool (@gijigae) April 22, 2020
①よくわかる
②速く読める
③読むのが楽しい
④たくさん読む →①に戻る
この循環が常時回ると英語力の上達も格段と速い! ①〜③を飛ばして、④だけになると続かないし、英語も上達しない。 pic.twitter.com/U8tiBi0lqX
"食欲がないのに食べると健康を害すのと同じように、欲求を伴わない勉強はむしろ記憶を損なう。" ーLeonardo da Vinci

Newselaには1万本以上の記事、ジュニアには3000冊以上の本がレベルに合わせて読む・聴くことが出来ます。興味を持つと行動が起こり、その行動から学びも起きてきます!
あと、多読で読んだ内容を人工知能と話すことで情報を意図的に知識へと定着させることができます。下記のツイートは、記事で読んだRobloxの話をチャットで調べるときの様子です。内容によってはクイズについても確認ができます。
. @OpenEdXを使って英語で学ぶ(👉https://t.co/tv5xvCBwrz)の専用サイトをリリースしたのが去年の10月。そして、GPT-3を活用したチャットサービスのスタート🚀。この二つの組み合わせで、
— sangmin.eth @ChoimiraiSchool (@gijigae) July 24, 2022
レベルにあった素材を「①読む、②聞く、③クイズを解く、そして④議論する」まで全部、スマホからできます🤳 pic.twitter.com/10NMfxy15N
5 2021年6月までのことであれば何でも知っているネイティブの友達
チャットサービスで利用している人工知能はOpenAI社のGPT-3。中でも、text-davinci-002 というモデルを使っていて、2021年6月のことであれば何でも知っている強者です。

想像してみてください、チャットサービスが使えることは何でも知っているネイティブの友達といつでも(英語で)話ができることです。
チャットサービスが使えることは
何でも知っているネイティブの友達と
いつでも(英語で)話ができること
6 全ての学習はスマホからも可
Choimirai Schoolの専用サイトは OpenEdxを利用して運用しています。全てのコースはスマホからもアクセスできますので読む・聞く・クイズを解くことが移動中や隙間時間にも進めることができます。
人工知能とのチャットサービスは「Whatsapp」のアプリから利用できますのでアプリをインストールすればいつでもチャットを始められます。
7 Prompt Engineeringという分野にも慣れる
人工知能の発達で注目を集めている分野が「Prompt Engineering」です。プロンプトエンジニアリングは、AIの思考を助け、必要な情報を聞き出すための手法です。
AI分野で注目を集めているのが「Prompt Engineering」。言語モデルの入力文を工夫することでタスクの精度を改善する手法。GPT-3への入力文をいじるだけで精度が最大61%も爆上げしたという研究結果↓。AIが持つ本来の力を引き出すためにも英語で考えて、英語で書くのは重要🤖。https://t.co/FyzSxfasPT
— sangmin.eth @ChoimiraiSchool (@gijigae) May 29, 2022
質問の仕方によっては人工知能を歴史上の人物になりすましてもらうこともできる。
GPT-3に「Ada Lovelace」になりすますようにお願いをして会話を交わした時の様子↓。なりすましている間は、
— sangmin.eth @ChoimiraiSchool (@gijigae) July 22, 2022
Who are you? の問いに対し、
I am Ada Lovelace ... と答えている👩。
一方で、なりすましを終えた後、
Who are you? ともう一度聞くと、
I am an AI. と返答🤖。
スゴすぎる。 pic.twitter.com/KuBn8H42CH
また、答えの結果をテーブル形式で表示することも可。
"テーブル形式で"と指示すると似たような形式で答えてくれる😮。これからは「ググれる力」より「聞く力」が問われる。AIが持つ本来の力を引き出すためにも聞く力が大事、です。 pic.twitter.com/syAt7igx40
— sangmin.eth @ChoimiraiSchool (@gijigae) July 22, 2022
こうして質問を工夫することで人工知能が持つ本来の力を引き出すことができます。今回のチャットサービスではPrompt Engineeringの練習にももってこいの機会です。
"Rileyとどんな会話ができるか?"をいくつかのnoteに分けてシェアしていますので参考にしてください。
当noteの見出し画像はMidjourneyという人工知能に描いてもらったものです。人工知能から必要な結果を引き出すためには、自分が求めているものを明確に伝えることが重要です。

8 まとめ
多読の研究者の中でよく引用される言葉が、
"The best way to improve your knowledge of a foreign language is to go and live among its speakers. The next best way is to read extensively in it." - Nuttall 1996
英語習得でベストは英語圏の国へ行って生活すること🛫。それが出来なければセカンドベストはたくさん「読む」ことです。
英語習得でベストは英語圏の国へ行って生活すること🛫。それが出来なければセカンドベストはたくさん「読む」ことです📚📰。
— sangmin.eth @ChoimiraiSchool (@gijigae) September 18, 2018
The best way to improve your knowledge of a foreign language is to go and live among its speakers. The next best way is to read extensively in it. - Nuttall 1996 https://t.co/fpgCcRPoXw
しかし、今回紹介した「多読+人工知能」によってほぼ英語圏に行って生活するのと似たような環境が作れると期待しています。
脚本の法則としてもよく使われてるいのが、"英雄の旅" と称されるプロセスです。主人公は「今に泊まるのか、それとも新しい世界へ進むのか」という選択を迫られる。
今に泊まるのか、それとも新しい世界へ進むのか?

「Rileyと学ぶ、英語」で、英語で学べる力を鍛えませんか?そして、新しい世界へ踏み出しませんか?
▼英検2級やTOEIC750点以上の方
▼英検2級やTOEIC750点未満の方と小中高生の学生さん
多読のコンテンツとしてジュニアの本を利用することもできます。