オープンワールドゲームなんて嫌いだ
私はオープンワールドゲームが嫌いだ。
昨今はオープンワールドゲームが流行っており、
あのタイトルの新作今度はオープンワールドになった!だの
美麗なグラフィックで送るオープンワールドRPG!だのの宣伝文句に
唾吐く日々を送っている。
さて、嫌いなものに直面した時私はといえば
「何故嫌いなのか」を言語化する事にしている。
「なんかよくわかんないけどイヤ」というのがバカっぽくて
そんな理由を吐く自分を気に食わないだけの理由だ。
さっそくイチャモンをつけていこう。
オープンワールドの良さは別に良くない
オープンワールドの良さが分からない人間が
オープンワールドを語れるわけもない。
ということでオープンワールド側の提示する良さを確認していく。
googleで「オープンワールド 良さ」と検索してみると
一番上に以下の文言が出てきた。
なるほど。まったく響かない。
引きこもり予備軍の買い物すら億劫な人間が
自由に広大なステージを楽しめる点に魅力を感じるハズもない。
本質的にnot for meなのはこの際置いておく。文句をつけたいだけだ。
私はそもそも「移動」は「目的」の為の「手段」であり
それ自体が目的となりえないという論を掲げている人間である。
あらゆるゲームの移動時間とロード時間はほぼ等価値であり、
少なければ少ないほど良いと思っている。
移動が必要になった瞬間プレイヤーは
目的地へスティックを傾ける事をゲーム側に強制されているからだ。
故に草原を駆けたり、洞窟を進んだり、大海原を航海したりという
それらは「草原や洞窟や大海原の先に有る目的地への手段」でしかない。
例で挙げられている『駆ける』『進む』『航海する』これらは全て移動だ。
もう一度言う。
移動は 楽しく ない。
移動が楽しいと本気で思っているなら
Unityでも立ち上げて適当なアセットを読み込んで
キャラクターを歩き回れるようにすればいい。
立派な無料ウォーキングシミュレーターの完成だ。キャラが移動してるのが楽しいとか頭パックマンで止まってんのか?
次にオープンワールド 魅力で検索してみた結果
一番上に出てきたのが以下だ。
なるほど進行方法をプレイヤーが自分で決められるのが良いらしい。
>たとえば、戦闘が好きな場合は敵との戦いに焦点を当てたり、ゲームを早く攻略したい場合は敵に見つからないように進めたりすることが可能です。
ゲーム中の特定要素にフォーカスしてないゲームの大半がそうじゃないか……?
別にマリオでも全部の敵を踏んでいくのは自由だし、
早く攻略したいなら全部無視して走り抜ければいい。
どうぶつの森ですら別に金を稼ぐ手段は
虫取りでも魚釣りでもカブ式投資でも構わないわけだ。
それは"オープンワールド"の魅力ではない。
>さらに、自分のキャラクターのスキルや装備を自由に強化・調整することもできます。
それはRPGの領分だろ!!!!!!!!!
オープンワールド"だから"面白くない
散々文句をつけたが、私がオープンワールドゲームを遊んでいて
面白さをまったく感じなかったわけではない。
ただ、メジャーな名作のオープンワールドゲームはオープンワールドじゃなくても面白かっただろと感じるのだ。
SKYRIMもFalloutも面白かったし、ゼルダの伝説はやっていないが
評価が高いのは知っている。
だが、SKYRIMやFalloutは仮想世界を旅する楽しさは
奥深さや興味深さを長年のシリーズで担保しているという
裏技(あるいはズル)とも言えるものだし、
ゼルダの伝説に至っては別に過去作からロードなくしたくらいしか
根本のゲームプレイに違いが無い。
ゲームとしてオープンワールドじゃない部分が面白いのに
オープンワールドである事によって、「ここを楽しんでください」みたいなツラでロード時間と同じくらい憎んでいる『キャラクターの移動時間』が発生する。
そこが我慢ならないのだ。
最後に
昔のMMOで高速移動できる乗り物等が
よく課金で売られていたのは知っているだろうか。
キャラが移動しているだけの時間は金を払ってでも短縮したい無駄だからだ。
オープンワールドというジャンルそのものが
ゲームで一番面白くない瞬間を「ここがゲームの面白いポイントですよ!」
とぶつけてくるのが不愉快極まりない。
オープンワールド賛美が早々に終結する事を切に望む。
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