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ちょっと悲しいプロ野球観戦「イニングの間にスクリーンに観客席が順番に映し出されるとき、自分が映し出されていることに気付いて、スマホを取り出して写真を撮ろうとするけど、すぐに次の人に切り替わって、ほとんどの人が間に合わない」

プロ野球観戦をしていると、ちょっとだけ悲しくなる瞬間があります。

それは、イニングの間に球場内の大きいスクリーンに観客席が順番に映し出されるときです。
大抵はホーム側の内野席にいる観客が映し出されると思いますが、
僕はこの順番に映し出される観客を見ているのが結構好きなんです。

子供連れのあたたかそうな家族やカップルや熱狂的ファンであろう方などなど様々な観客が順番に映し出されます。

自分が映し出されているのに気付くと、
カメラに向かって手を振ったつもりがスクリーンの方に手を振って角度を間違えている人。
すぐに恥ずかしそうに顔を隠す人。
寝ている赤ちゃん。
即座にポーズをとって少し笑いをとる人。

緊迫した試合のときなんかは束の間の休息という感じで、
ビジター応援席にいるときでも癒されています。

ただ、多くの人が、自分がスクリーンに映し出されると、記念に写真を撮ろうと、慌ててスマホを取り出してスクリーンにカメラを向けようとしますが、ほとんどの人が間に合っていませんよね……。

あの瞬間にちょっとだけ悲しくなって、胸が締め付けられたようになります。

秒数決まってるんかな。決まってるでしょうね。

ああ、あの人、写真も撮れなかったし、
みんなから、あの人間に合わんかったな、と思われて恥ずかしいだろうし、
かわいそうだな、などと余計なお世話ですが思ってしまいます。

もしも、僕がスクリーンに映し出されることがあったら、
間に合わないところをみんなに見られたくないから、
少しだけ笑顔で手を振るくらいで挑戦せずに終わってしまうだろうな。

そもそも、僕は大阪に住んでいて、
楽天イーグルスと読売ジャイアンツのファンなのでほとんどがビジターでの観戦になり、スクリーンに映し出されることがありません。

今度、京セラドームかどこかで内野席に座って、イニング間には常にカメラを起動させて挑戦してみようかな。
一人で来ているおっさん、スクリーンになかなか映し出されへんやろうなあ……。

毎イニング間、カメラを起動させたスマホを握りしめて、スクリーンを見つめているけど、一向に映し出されないおっさん。
いちばん悲しいな……。

いつか、大勢でプロ野球観戦に行き、スクリーンに自分が映し出された瞬間をカメラにおさめたい。

これは結構プロ野球マウント指数も高そうです。


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