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「プロ野球マウント」

きっかけは

エスコンフィールドHOKKAIDO

ができたことでした。

2022年12月に仕事で北海道へ行ったのですが、
地下鉄の駅構内の至るところに
2023年3月に開場される
エスコンフィールドHOKKAIDO
の巨大広告が貼り出されていました。

開閉式の屋根に約3万席の大きな球場で
ボールパーク内には
様々な施設があり(サウナもあるらしい)、
野球の試合がないときは無料で入場できるという
今まで日本にはなかった新球場の誕生に野球界隈はざわつき、
世間でも大きな話題になっていました。

巨大広告の前で立ち止まり
「今度、北海道に来たときはエスコンフィールドに行ってみたいなあ」
と胸を高鳴らせて、
すぐに道に迷っているところだったのを思い出し、
地図のアプリを開き、なんとか落語会の会場へ向かったのでした……。

それから、
2023年のプロ野球が開幕すると、
エスコンフィールドは
ニュースなどでも大きく取り上げられ、
その美しさに壮大さに驚愕しました。
ニュースを見ながら、
「今度、北海道に行ったらエスコンフィールドに行ってみたいなあ」
と想いを馳せて、
すぐに遅刻しそうだったことを思い出し、
慌てて家を飛び出したのでした……。
(僕は大丈夫なのでしょうか……)

そんなことで、
プロ野球の中継を見るたびに
やっぱりエスコンフィールドはすごいなあ、行ってみたいなあ、
などと思いながら、すぐに忘れる日々を繰り返しているうちに
アレよアレよという間に
2023年シーズンのプロ野球は幕を閉じました。

2024年になり
繁昌亭の楽屋にいるときに
ある先輩のスマホケースが
日本ハムファイターズのものであることに気づきました。

「あれ、お兄さん、ファイターズファンでした?」
「そうやで」
「エスコンフィールド行ったことありますか?」
「あるで!」
「え!!」
「開幕してすぐ行ってエスコンフィールドでのファイターズの初勝利見てん」
「え!?初勝利!?」

絶対に行ったことないであろうという確信の上でした質問に
絶対返ってこないであろう答えが返ってきたことに衝撃を受けました。
(しかも応援しているチームの新本拠地での初勝利を見たというすごいのを添えて)

「めちゃくちゃええ球場やで。球場内のどこにおっても試合が見れんねん」
「すごいですね!京セラドームはトイレとかで席を離れたときにでっかい歓声が起こったら、めっちゃ小さいモニター必死で見ますもんね……」
「今年も行くで。三河くんも行った方がええよ」
「……」


すごい衝撃に耐えながら
僕の頭の中に
よくわからないけど
はっきりと
聞いたことのない言葉が浮かび上がりました。


それは

プロ野球マウント



完全に自分が悪かったけど、
明らかにこれはプロ野球マウントだ。

いま思えば、
長嶋監督の引退セレモニーを見た人も
阪神タイガースの38年ぶりの日本一の胴上げを京セラドームで見た人も
みんなプロ野球マウントをとっているに違いない。

僕も
プロ野球マウントをとりたい。

そこから、
どうやったらプロ野球マウントをとれるのか
毎日考えました。(暇なのかな?大丈夫?)

結果、
プロ野球観戦をしながら、
あらゆる体験を
プロ野球マウント指数化して
記していこうと決めました。

数値は
僕が独自に決めているので、
よくわかりませんが。

「ホームランボールをとる」
「応援球団の胴上げを見る」
「12球団本拠地球場すべてで野球観戦をする」
などが今のところ大きい指数(プロ野球マウント指数100)で、
もちろんこれを超えてくるものもあります。

小さいプロ野球マウントから
大きいプロ野球マウントまで
プロ野球マウントをとろうとする
一人の男のどうでもいい挑戦が始まったのでした。

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