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「巨人軍と別れられるのか」

球春到来!!


2024年のプロ野球開幕が近づき、
プロ野球ファンが沸き立つ中、
僕はなんとも言えない気持ちでいました。

昨年は阪神タイガースが38年ぶりに日本一になり、
我らが読売巨人軍はというと、2年連続のリーグ4位。
71勝70敗2分と勝ち越してはいるのになあ……。ははは……。
と笑う気力も残らないほどに疲弊しました。

そして、僕の敬愛する原監督は、
巨人軍史上初の同一監督での連続Bクラス
(逆に今までなんでなかったんや!)
という不名誉な記録を残しユニフォームを脱がれることになりました。

原監督信者としましては、
2023年10月4日の
ちょっと早すぎる全日程終了(原監督の引退セレモニーより)から
鬱々とした日々を過ごしてきたというのが事実です。

はあ、もう宮崎キャンプでの
宮崎牛と宮崎産伊勢エビの特産品贈呈式で
原監督の伊勢エビダンスが見れないのか……とか……。


ここで、僕は一冊の本を開きました。

存在こそ知っていましたが、
とても怖くて開くことのできなかった本です。

でも、この本を開くタイミングは今しかないのではないでしょうか。

それは師匠が1987年に出版した本です。

「あなたは3日間で巨人軍と別れられる」桂三枝


僕が1歳のときに書かれたこの本は、
約20年後に入門する弟子へ書かれた本なのでは……。
そんなわけはありませんが、
この本には、
テレビで売れながらも関西で巨人軍のファンでいることへの悲喜交々が
ユーモアにときに辛辣に書かれていました。

思えば僕も
関西で「隠れ巨人ファン」として
幾度となく屈辱的な思いをしてきました。

SNSで知らない人からメッセージがきて開くと、
「プロ野球開幕ですね! 阪神が優勝するように応援しましょう!」
と書かれていたことがありました。
関西の落語家は阪神ファンと決めつけられているのです。
このときはスマホを藤川球児投手の火の玉ストレートのように投げつけてやりたくなったものです。

野球観戦はもっぱら甲子園で肩身の狭い思いをしながらでした。
我らが巨人軍に伝わる60年の歴史をもつ由緒正しき魂のソング
「闘魂こめて」の悲しい替え歌を聞かされては、
負けたら球場を出る前に帽子や応援グッズをそそくさとカバンにしまい、
それ以外の手段がないため、泣く泣く阪神電車に揺られ、
「阪神電車の特急がオレンジ色なのは唯一の救いだねえ」
などと意味の分からないことを呟きながら帰るのです。

そんなことを長年続けてきました。

昨年、師匠は、阪神タイガースが日本一となった際、
スーポーツ新聞などで阪神タイガースへの祝福のコメントを送っていましたので、
ご覧になった方もいらっしゃるかと思いますが、
なんと師匠はこの本で大胆にも巨人ファンから阪神ファンになることを宣言しているのです。

師匠が巨人ファンをやめる大きな理由としては、
江川卓氏の引退、そして、長嶋監督がユニフォームを脱いだことが挙げられています。
阪神ファンになる理由は、
関西大学の先輩である村山氏が監督になるからであるとされていました。

僕も原監督がユニフォームを脱いだいま本当に巨人軍と別れられるのか。

それはまた追々……。

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