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京都サンガFC 2023年編成の予想とポジティブ・ネガティブ①

はじめに

早いもので2022年もあと少し。Jリーグはストーブリーグ真っただ中で、各チームも大体の編成が見え始めています。それは京都サンガも同じ。
更新も加入も7~8割が完了している想定で、2023年に向けたサンガの編成を見ていきましょう。

加入や更新はバラバラに来るため、全体を掴むためには俯瞰して整理する必要があります。現時点で加入が決定した選手をポジションごとに整理したのがこちら。
想定フォーメーションは昨年使用頻度が高かった4-3-3、3-4(6)-3(1)を前提。

4-3-3
編成(4-3-3)
3-4-3
編成(3-4-3)

データ分析を仕事にしている経験から言えること。それは「現状を正確に把握できれば分析の8割が完了する」です。サンガの編成状況も例外ではなく、全体を眺めればだいたいの狙いと良し悪しは掴めたはず。
念のため言語化して考察していきましょう。

2023年の基本フォーメーション

結論、2023年は3バックを中心に戦うことが想定されます。4-3-3を採用するには「過多とも言えるCFの数」「不足するLWG」の短所が強く出る一方で、「近年稀に見るほど充実するCB」の長所を活かしにくい。いわゆる「いびつな編成」となってしまいます。
対して3-4(6)-3(1)の場合は、上記いびつさが解消されます。前と後ろで分けてみていきましょう。

前線

まずは前線から。
前線の1.5列目がサイドに張らず中央でプレーできるならば、山崎はもちろん木村も「CF」の枠で使う必要はありません。数遊びは嫌いなので深く言及しませんが、FW2枚でトップ下1枚なんてのも可能ですね。選択肢がグッと増えます。何より良い感じの人材バランス。
ハイプレスのために前線に3人を必要とするチョウ・キジェサッカーにフィットする構成が見えてきました。

後衛

次に後ろを見ます。センターバックの各ポジションに実績がある選手が二人並び、能力だけでなく編成でも固い陣容が実現します。中央には金子が下りる選択肢もあります。やや薄い右は魔改造中の荒木大吾が期待値込みで登場し、早々に荒木が契約更新したこととも辻褄が合います。
(出場数を考えれば非更新の可能性も十分にあった)
DFに関しては通年で決して穴をあけない」との強い意志が見えますね。サンガの立ち位置を考えると良い選択・集中ではないでしょうか。予算や陣容を考えると、超攻撃や華麗なパスサッカーは非現実的です。

このあたりの理由から、2023年は3バックが基本線になると予想しました。試合状況や選手コンディションで変わる可能性がある、なんてことは当然過ぎる話なので言及しません。

ポジティブな評価ができるポジション

「ポジティブ・ネガティブ」がタイトルですが、主にポジティブの話から進めていきます。編成が完了していない状況でネガティブに深く言及するのは意味が薄いですからね。

ポジティブその①:CB

内容については上記でも言及しました。昨年の土台に実力派の移籍組が加入して盤石の体制。4バックにせよ3バックにせよ、どんな布陣を採用するとしてもセンターバックの安定感はズバ抜けています。スキル面はもちろん編成面でも固い。これ以上は望めないでしょう

ポジティブその②:RWB(RSB)

最大の補強、文字どおり右サイドを支え続けてくれた白井の更新。後ろに控えるは関東大学リーグMVPの福田心之助。いざとなれば荒木大吾。
質・量とも「過不足ない」がこんなに当てはまる場合は珍しいですね。左サイドの補強はあると信じてますよ…。

おわりに

良い文字数になりましたので今回はここまで。次回は続きで「ポジティブその③」と、過剰獲得と批判の多い「CF陣から読み解く2023年の補強戦略」がテーマです。引き続きよろしくお願いします。
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