【PTQ優勝!】バントミッドレンジの勧め【新環境初!】

みなさんこんにちは。
さねとみです。

普段日記を読んでくれいる方はいつもありがとうございます!(最近サボりガチですいません)
この記事が初めてだという人は初めまして。

今回は、新しいスタンダード環境についての雑感を交えながら、1/26(日)に柏で開催されたPTQで優勝した時に使っていたバントミッドレンジについての解説を行いたいと思います。

GP名古屋が終わり、しばらくはスタンダードPTQのシーズンだと思いますので、そのとっかかりとなればという感じで読んでもらえればと思います。

1.帰ってきたテーロス!新スタンダードの空模様!

テーロス環魂記がリリースされ、ちょっと閉塞気味だったスタンダードに新しい風が吹くという期待を持っている方も多いのではないでしょうか。

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まだ様々なデッキが誕生しつつあり、メタゲームが固まっているとは言い憎い印象を受けますが、有力とされているデッキはこんなところという印象。

①ジャンドサクリファイス

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前環境の王者は、なんだかんだ新環境初期は有力なデッキです。主な新カードはメインの≪悲哀の徘徊者≫とサイドの≪苦悶の悔恨≫。
≪悲哀の徘徊者≫は、おなじみ≪大釜の使い魔≫と組み合わせることで食物の数だけドレイン&占術ができるようになります。ガチョウで2個目以降の食物を生むというアクションは、これまであまり強いアクションではなかった印象を受けますが、これからはそれがいつかダメージに置き換わるとなると、結構なインパクトがありますね。
また≪苦悶の悔恨≫は強力な万能ハンデスです。この環境のミッドレンジ(ジェスカイファイアーズ含む)は、キーとなるスペル&クリーチャーで構成されていることが多いため(窯+パンくず&悪魔+コルヴォルドとか、ファイアーズ&騎兵軍団とかとか)、≪脅迫≫は一定裏目を抱えるカードでした。
しかし≪苦悶の悔恨≫なら裏目もなく、抜きたいカードをきっぱり抜いてゲームを組み立てることができます。
メイン、サイド共に強化された現環境の王者は、新環境においても小さくない存在感を持つと予想されます。

②ジェスカイファイアーズ

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こちらも前環境の覇者。デッキの根幹は完成気味であり、あとはいかに重たく強力なクリーチャーが登場するかといった感じでしたが、≪夢さらい≫はジェスカイカラー最強クリーチャーランキングにランクインしたようですね。

③黒単信心

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こちらは返ってきた黒単信心。≪思考囲い≫や≪地下世界の人脈≫という多角的な攻め筋は失われましたが、Cip効果を駆使して相手のリソースを締め上げます。
ちなみにデッキの弱点は除去に弱いというところ。クロックを一部のクリーチャーや灰色商人のドレインに頼っているため、俗に言う「丁寧に除去」されると厳しいですし、クロックも決して早いデッキではない為、押し込みが強いデッキにも不利かと思われます。

④青白コントロール

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≪夢さらい≫という強力なフィニッシャーを手に入れ、だいぶ形の変わった青白コントロール。≪メレティスの誕生≫は、一見すると採用が不思議なカードに思えますが、土地を安定して伸ばしながら、ブロッカーを用意し、おまけにライフゲインがついてくると、コントロールがしたいことを全部してくれるいぶし銀なカードです。
≪夢さらい≫というゲームを早く終わらせてくれ、かつ基本的に対処できないフィニッシャーがデッキに入ったことで、ガドウィックのような超長期戦向けのカードを入れずともゲームを勝ち切れるようになりました。

これ以外にも、≪自然の怒りのタイタン、ウーロ≫を手に入れたシミックランプや、≪アクロス戦争≫を手に入れたラクドスサクリファイスなどなど、デッキの種類は多種多様。環境初期にふさわしい混沌っぷりを見せています。

2.バントミットレンジ解説

そんな中、私が今回使用したのはバントミッドレンジです。

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メングッチ氏が使用していたバントミッドレンジをちょっと変えた形です。(ほぼそのまんま)
このデッキは、典型的なニッサーハイドロイドデッキです。マナクリ(+成長の螺旋)からニッサやX=4のハイドロイドを早く出し、盤面でもリソースでも相手を圧倒するデッキです。

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デッキ自体は非常に単純な構造であるため、回し方は5秒で説明できます。マナクリから早期にフィニッシャーを出すだけです。でもマナクリから動いても4マナ域(3ターン目)はアクションがない為、相手の妨害をするか、雑に強いカードを出してお茶を濁します。

このデッキが今有効な理由は下記の2点と考えています。
①ニッサーハイドロイドはどのデッキにも強い
②≪夢さらい≫の強さが認知されていない

それぞれ解説していきます。

①ニッサーハイドロイドはどのデッキにも強い
ニッサ-ハイドロイドの動きが強いことはもはや周知の事実ですが、この動きの凄いところは、どのデッキに対しても強いところです。なぜなら、この動きはニッサでクロック(またはブロッカー)を作りながら、ハイドロイドで手札・ライフ(つまりほぼ全てのリソース)を補充します。これを言いかえれば、この2枚でマジックに勝つための全てのことができるのです。
しかも、ニッサーハイドロイドは単体でも十分強く、総じて隙がない組み合わせ。実際、この2枚が入ったデッキは常に環境上位に食い込み続けてきましたよね?
なので、他のカードはともあれ、マナクリからニッサ-ハイドロイドとつなげるだけで勝てるゲームは存在します。(それこそ、マナクリ2種、ニッサ、ハイドロイド、後は土地みたいなデッキでも結構勝つと思います)
今のような環境初期こそ、この安定してどのデッキにも強い動きというのは重宝します。相手に関わらず、この動きをしてしまえば一定数勝てるのですから。

②≪夢さらい≫の強さが認知されていない

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この≪夢さらい≫というカードは本当に強力です。コントロールのフィニッシャーに求められる条件は主に下記3点だと思います。
1.対処されずらいこと
2.ゲームを早期に(3~4ターンくらいで)終わらせられること
3.アドバンテージが取れるとなおよし

≪夢さらい≫はこれら全てを満たすだけではなく、絆魂がついているおかげで殴り続けるだけで負けなくなります。
アドバンテージを取っている以上、負けなければいつかはカードの枚数差で勝つというのが道理というもの。勝ちにいきながら負け目をつぶし、しかも対処が困難なこのカードは非常に強力。それこそ、スタンダードというフィールドにおいては、テーロスで最も強力なカードである可能性があると言えるでしょう。先に書いた青白コントロールのフィニッシャーとして採用されてはいるものの、青白があるデッキなら全てにとりあえず採用されるポテンシャルがあるカードだと思います。
ただ、環境初期ということもあって、このカードに対する対策が十分だとは思いません。ハンデスか生贄系の除去(デッキによっては全体除去)が採用されるのが筋だと思えますが、これらのカードがサイドボードに重点的に取られるとは考えずらいですよね。


というわけで、ニッサーハイドロイドデッキを使いたいと思っていたところに、ド級のフィニッシャーまで盛り込んだデッキがあると知った為、バントミッドレンジを使おうと思ったわけです。
また、≪夢さらい≫はフルタップで場に出しやすく、殴れば殴るだけ勝利に近づきます。ならば、マナクリ経由で早出ししてしまえと思うのも道理でしょう。

2-1.PTQ対戦録

実際のPTQの対戦記録はこちら。

R1:黒単 ×〇〇
R2:ジャンドサクリファイス 〇〇
R3:黒単 〇〇
R4:ID
R5:ID
QF:グリクシスミッドレンジ ×〇〇
SF:ジャンドサクリファイス 〇〇
F:  ジャンドサクリファイス 〇〇

総じて高い勝率を誇っているだけではなく、多く見かけそうなジャンドサクリファイスにかなり有利なデッキっぽいということが読み取れますね。(実際プレイしていも、ジャンドサクリファイスは楽な部類の対戦相手でした)

以下有料部分になります。
内容は下記の通りです。興味のある方は、購入頂けると嬉しいです。
3.主要デッキへのサイドボーディング・ゲームの考え方(ゲームプラン)
4.Tips
5.PTQ終えての改善案
6.終わりに


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