さねとみのMTG日記(2019/8/12~8/18)

みなさんこんにちは。さねとみです。
WEWがあったり、プロ制度に大きな変更があったりとMTG的には賑やかな1週間でしたが、皆様いかがお過ごしだったでしょうか。
私はThe Last Sun予選に出て敗北し、MCQに出て敗北しと、敗北に次ぐ敗北な1週間でした。It is KANASHIMI。

1.今週のArena BO3メタゲーム (8/12~8/18)

1-1.全体概況
環境トップは依然としてスケシと吸血鬼。それを追うエスパー、ランプ、赤単という構図は相変わらずのようです。
先週からの遷移で見るとこんな感じ。

吸血鬼とエスパーがちょっと増えているのはMPLでデッキリストが公開された影響でしょうか。
スケシがスケシ同型での有利を求めてネクサスを擁するゴロス型にシフトしていく一方で、吸血鬼もメインに同型を見据えて≪マガーンの鏖殺者、ヴォーナ≫を採用するようになったりと、トップメタ同型対決を意識したリストが増えてきたように思えます。

1-2.Topメタを倒しに行くデッキ、赤単
さて、そんなトップメタを倒すという点でおすすめなのが赤単です。スケシ系デッキには速度で勝負し、吸血鬼には≪実験の狂乱≫がもたらす膨大なアドバンテージでコントロールのような戦いを挑みます。(≪高慢な血王、ソリン≫が入っているから、赤単は吸血鬼にそんなに有利じゃないんじゃないの?と思う人もいるかと思いますが、ライフレースをするような展開にはあまりならず、赤単側が吸血鬼を殲滅できるかという試合になるので、ソリンはそこまで脅威ではありません。)

赤単といっても実は二つのタイプがあるので、今週は2つの赤単を見ていきましょう。

A.ベーシック赤単
まずはベーシックな赤単から見ていきましょう。

(出典)
Gold Fish :https://www.mtggoldfish.com/archetype/standard-mono-red-82496#paper

少し前によく見た赤単の形ですね。序盤はクリーチャーで殴り、後半は火力でとどめを刺す。息切れは≪実験の狂乱≫でカバー、というより、≪実験の狂乱≫を貼ってからが本番、みたいなデッキです。
M20からの新しいカードはサイドボードの≪丸焼き≫、≪炎の侍祭、チャンドラ≫だけですが、もともとデッキが強いことは前環境の実績で証明されていますよね。

今のタイミングになってこの赤単が注目されているデッキは下記の3点だと考えています。

①トップメタ(スケシ、吸血鬼)に強い
→先述しましたが、赤単はスケシ、吸血鬼に対し有利に振る舞えます。スケシのように初動が3ターン目になりがちなデッキに対し、赤単は1・2とロケットスタート切りゾンビを置き去りにします。ゾンビが出始めても本体火力でとどめを刺せますから、一貫して有利にゲームを進められるでしょう。
吸血鬼に対しても、吸血鬼の速度に置いていかれることなく除去を合わせていけますし、アドバンテージを≪薄暮の勇者≫に頼っている吸血鬼に対し、赤単は≪実験の狂乱≫で無限のアドバンテージを手に入れられます。
いわずもがな≪ゴブリンの鎖回し≫がクリティカルに刺さることもありますし、こちらも一貫して有利にゲームを進められるでしょう。

②エスパーが減っている
→一時期に比べ、エスパー系のデッキが減っていることも、赤単の評価を上げるポイントです。赤単は、除去しながらライフをゲインされる≪ケイヤの誓い≫であったり、≪実験の狂乱≫を簡単に対処してしまう≪屈辱≫や各種テフェリーが苦手であるため、エスパー系には苦戦を強いられます。
少し前の環境は大エスパー環境だったため、赤単は少し立ち位置に不安のあるデッキでした。(そのため、PWを交えた多彩な攻めを行えるグルールがアグロデッキとしては多く使われていました。ちなみに赤単はグルールも苦手なため、グルールがいなくなったのも好材料です)

③野茂み歩きがいなくなった
→理由としてはこれが一番大きいと思います。少し前はスルタイ系のリアニメイトや4Cリアニメイト、もしくはベーシックスルタイなど、環境の一角に野茂み歩きを採用するデッキが存在していました。
赤単にとって野茂み歩きは、除去れないと負けといってもいいぐらいにバグとなるクリーチャーでしたので、野茂み擁する中速デッキをスケシが壊滅させてくれたおかげで、赤単はのびのびと3点火力がないハンドをキープできるようになったと考えています。

B.災厄の行進型
お次は災厄の行進型を見ていきましょう。

(出典)
Gold Fish :https://www.mtggoldfish.com/archetype/standard-red-cavalcade#paper

ベーシック赤単との最大の違いは≪実験の狂乱≫を採用していないこと。ベーシック赤単よりも純粋により早く対戦相手を撲殺することを意識した構成になっています。
≪チャンドラの吐火≫の爆発力はすさまじく、生きてターンが反ってくればそのターンに16点以上もっていってゲームをたたむことも少なくはないでしょう。(ちなみに≪チャンドラの吐火≫はM11からの再録らしいです。知らなかった。。。)
但し、≪災厄の行進≫が場にあることが前提であるカードが多く、引くカードがちぐはぐだったり、マナフラッドに耐性がないのがデッキの弱点です。アドバンテージを得る手段にも乏しく、ベーシック赤単と比べ、スケシなどにはより有利になっているのに対し、吸血鬼に対しては少し不利なっているように思えます。

2.今週の個人成績(8/12~8/18)

お次は今週の個人成績です。
今週は主に「赤単」、「吸血鬼」、「5Cスケシ」の3つのデッキを回していました。(グリクシスリアニも回しはしました。好きなので)

赤単は先述した通り非常に感触がよく、今一番おすすめできるデッキと言えるでしょう。
一方吸血鬼は、デッキこそ強力ですが、意識されることが増えてきたり、各プレイヤーでの攻略が進んでいたりと、立ち位置はあまりよくないかもしれません。
5Cスケシも吸血鬼同様、デッキ事態は非常に強力ですが、そもそもスケシというデッキがスタンダードをプレイするにあたり真っ先に仮想敵にされてしまうため、進んで使いたいとはあまり思えないデッキだと考えています。
なお、スケシ系でいえば、5Cスケシがベストだと考えています。というより、≪不屈の巡礼者、ゴロス≫と≪運命の絆≫が同型においてあまりにも強いため、この2種を採用しないスケシデッキは今使いたくないですね。(同型以外にもとても強いですけど)

全体勝率は63%と、先週に比べ少し持ち直しました。
現在Mythicの51位なので、このまま1桁を狙っていきたいですね。
(もしくは、このまま放置してたら1000位以内入らないですかね。。。)

3.MTGの制度変更

今週のその他枠は、今週発表された制度変更について。
2020年6月以降に試行される新制度は、いろいろと変わっているようで、いろいろと変わっていなかったり、なんとも複雑な制度になっているので、少し整理していきます。
(なお、公式のページはこちら。なかなか分かりやすいです。https://mtg-jp.com/reading/publicity/0032923/#mythicpointchallenge)

なお、新制度は主に下記2つの主要トピックに分けられると思いますが、今回は「①プロツアー等の大会出場フロー」をメインに整理します。
(※「②プロリーグ」は、とりあえず関係ない人が大多数だと思うので)
①プロツアー等の大会出場フロー
②プロリーグ

3-1.大会構成の全体像

まずは大会構成の全体像から。
来季より、大会としてのゴールは「世界選手権」を目指すことになります。
世界選手権にでるための方法は紙とPCそれぞれで異なりますが、下位の大会を勝ち進むことで出場できるという、ある種当たり前の構図は当然変わりません。

3-2.紙の世界

紙の世界の大会構成は少し複雑ですが、一般的なプレイヤーが主に参加することになりそうなのは、「GP(MF)」、「MCQ」、「WPN予選」の三種(+「MO予選」)だと思われます。
このうち、MCQとWPN予選は違いが分かりにくいのですが、おそらくMCQは、Wizardsがフォーマット、開催日程、開催回数を決め、各地のショップが開催を受け持つといった、Wizards主催型の大会だと考えています。
一方で、WPN予選は、フォーマット等を開催権利を持つ店舗が決める、自由度の高い、店舗主導の大会だと考えています。WPNは1日で終わらないことが仄めかされていたりと謎が深まりはしますが、10月から開催されるとのことなので、詳細を楽しみに待ちましょう。

3-3.PCの世界

PCの世界はこれまでと変わらずです。(参加資格が1200位以内になったりはしましたが。)
上記の大会とは別に、新設されるプロリーグRivalsに参加するために必要なミシックポイントをゲットできるミシックポイントチャレンジなる大会も新しくできるそうです。(こちらも参加権利は1200位以内)
Arenaで開催される大会は非常に抜けにくいのですが、自宅で気軽に参加できるという点では、今後も増えていってほしいですね。

今週の日記はこれで終わりです。
来週はHopes選考会の本線があったりするので、それのレポなんかをかければいいと思っています。
それでは、来週もよろしくお願いいたします。

次回更新予定:8/25(日)or8/26(月)

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