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北遠の新スイーツ「栃と黒小豆」 水窪・小松屋製菓で販売始まる
浜松市天竜区水窪町の小松屋製菓でこのほど、黒小豆を使ったスイーツ「栃と黒小豆」が完成した。とちバターを使ったケーキの上へ甘納豆に仕立てた黒小豆を彩り、濃厚な風味と高級感が醸し出されたバターケーキに仕上がっている。黒小豆ならではの深いうま味とえぐみの少なさも特徴的だ。
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地元NPOと協働 長年の悲願ついに
小松屋製菓社長の小松裕勤さん(51)は「15年以上前から黒小豆を使ったお菓子を作りたいと考えていた」という。信州や東北のわずかな地域で生産されていることから入手は困難を極め、栽培に十分な量の黒小豆を手に入れたのは2021年のことだったそうだ。
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その後は裕勤さんも参加している「NPO法人こいねみさくぼ」のもとで栽培を始め、3年の時を経て商品化にこぎ着けた。
こいねみさくぼのメンバーで黒小豆の栽培を主導した小松実さん(48)は「完成を待ち遠しく思っていた。裕勤さんから聞いていた試作品のイメージが少しずつ固まっていき、商品となったことに感動している」と喜びをかみ締めた。
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当初はノウハウがなく、紙1枚のマニュアルから黒小豆の栽培が始まった。年を経るごとにポールの立て方や種をまく幅を調整し、今もなお収穫量の安定化に向け努力を続けている。
黒小豆の未来を見据えて 収量安定化で次の一手も
今回は黒小豆を甘納豆にすることで商品化を果たしたが、裕勤さんは「まとまった量の収穫が出来るようになれば、あんこの製造にも挑戦したい」と語る。
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あんこの製造は甘納豆に比べ大量の小豆が必要とのこと。黒小豆の艶やかな黒色を、あんこによって全面に出した商品を開発しようと今後の展望を膨らませている最中だ。普通の小豆と同じ方法で煮込むと黒色が抜けて見慣れた赤っぽいあんこの色になってしまうため、黒小豆に合った煮込み方を模索している。
黒小豆商品化のプロジェクトは着々と次のステップへと進んでいる。今回発売したバターケーキの売れ行きも上々で、町外から多くの来客があるという。インターネットからもたくさんの注文を受けており、約2週間で発送している状況だ。
注文はこちらから
今回の商品化で黒小豆が広く知られつつある一方、裕勤さんは「貴重だからこその良さを守っていきたい」とも考えている。これまで小松屋製菓では水窪の在来作物である栃やキビの食文化を守ってきた。新たなチャレンジのなかにも、長い歴史が培ってきた伝承の精神を注ぎ込んでいる。
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●店舗情報●
小松屋製菓
浜松市天竜区水窪町奥領家3263-4
TEL:053-987-0203
定休日:日・水
営業時間:午前9時~午後6時半
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三遠南信自動車道・青崩峠トンネル(仮称)内の現状はこんな感じ。
— 越境だより【三遠南信Biz公式】 (@san_en_nsnbiz) May 12, 2024
トンネル内の県境に立つのは、親子見学会の参加者です。
ひんやりとした空気が漂う坑内にいると、開通後の状況がなんとなく想像できます。 pic.twitter.com/xhmjTlncuw
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