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玄奘三蔵

今回から『西遊記』で有名な三蔵法師のお話をします。
私は大学で人間科学部でした。
人間科学部とは心と体と文化を学ぶ学問です。医療系の学部ですが卒業論文では
釈迦、玄奘三蔵、般若心経をテーマに学士論文を書きました。

私の担当教授は、テレビで有名な
お腹の中に虫を飼っている医師です。
その教授に

『医療の世界で釈迦の論文か、君も変わった人だね』

と言われましたが、

教授もお腹の中で虫を飼っている人ですから変わった人です(笑)

では三蔵法師についてお話していきますね。

『西遊記』で有名な三蔵法師、名前を玄奘(げんじょう)と言います。

西暦602年生まれで中国の人です。
玄奘という名前は法名です。ちなみに私の名前、勝慧(しょうけい)も法名です。

玄奘が若い時に学んでいた仏教は、師匠によって解釈の違いがかなりあり言っていることや教えの内容が違いました。
そこで玄奘はインドに本当の仏教典を取りに行かなければ本当のことが分からないと強く決意し629年に旅を始め16年後の645年に帰ってきたのです。

旅を終えて帰ってきた玄奘は唐の第2代皇帝である太宗に謁見しました。
玄奘は太宗皇帝に

『論、律、経』

を習得した人なので

『三蔵法師』

と名乗ることを許可されました。

『論、律、経』

という三部経を全て習得した人なので

『三蔵法師』

と言います。
玄奘が三蔵法師と呼ばれる背景は、
このような理由だったのです。

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