夜ごきげんよう
夜こんばんは
貴方と少し慣れてきた
小さい頃
高くて見えなかった貴方
真っ黒なスーツの脚しか見えなくて怖かった
夜のネクタイが見えた頃
貴方はまだ駅でよく見かける大人の人だった
夜はじめまして
私の瞳が冬のとき
貴方がはじめて声掛けた
吹雪で駆け出したあのときは
あなたを食べてしまいたいほど憎くて
貴方を見て大きく息を吸った
夜こんばんは
蛙の鳴く季節になったころ
私は貴方とツーショット
私は貴方をまだ知らない
お日さまと貴方の付き合い方を変えるようになった
二人に化粧して会ってたけど
貴方と裸で会う時が来るのかも
今は貴方と過ごすけれど
この先違う人と過ごすかも
そのときは嫉妬しないでね
別れてしまった日の私
貴方が包み込んで欲しいの
夜ごきげんよう
今日と明日の境目で貴方と過ごすティーパーティー
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