時を経た優雅な店内と美しい食器に安らいで…/「自家焙煎珈琲 利休」にて、この現実を意味のあるものにするには?
行きたい喫茶店があったのですが、北風に身をすくませながら北千住商店街を歩いていくもお休み…
近くに「炭火焙煎珈琲 利休」というお店があったので、予想外の展開を楽しむことにして向かいました。
このお店ですごしたくつろいであたたかなひととき…、本当に幸せなものだったのですよ。利休に来てよかったです🍀
利休は和風の内装かと店名から思ってしまいますが、優雅で美しい店内と食器はヨーロピアンなアンティークテイストです。今回はそんな利休さんですごしたひとときのことから、何が世界を創るのか、美に触れるとなぜ安らぐのか、そんな変(?)なお話もしたいと思います☺️
一歩足を踏み入れた途端、美しい夢を見ました
年月のあいだにすり減って丸みを帯びた椅子やテーブル、飾られた美しいカップや食器、店内の装飾…、そして古くなった造花がありました。造花というのは花の姿を模しているというところに私は愛らしさを感じています。
これらの美しいものたちは人工物。美しい夢を見たいという世界がつくりだした幻影です。
珈琲学校で基礎から珈琲について学び利休をオープンした店主の千鶴子さんは、高くても1杯だての美味しいコーヒーが飲める高級感のあるお店にしようと決めてお店づくりにもお金をかけたそうです。
冷たい風から守られた利休の店内はあたたかく、小春日和のように太陽の光がキラキラして美しいこの世界を輝かせていました。
足を踏み入れてすぐ、そこが自然でくつろいだ場のエネルギーで満たされているのを私は感じ取りました。
今朝はここですごせるんだ…
想定外で来ることになった利休ですが、そんな喜びがわいてきて、朝の偶然という名の必然に感謝をしたのです。
美しいお店なのではなく、美を生きている喫茶店
利休についての感想で「古いけれど高級感がある」というものがあって、そう感じるのは当然に思うのですが、私は「時間の流れに耐えるだけの普遍的なものがここにはある」と思っていたのです。
場のエネルギーは個人のエネルギーよりも強いので、長くこのお店ですごしてきただろう人たちやお店の方が安らぎや美、調和を感じていたのがわかります。
利休というのは「休むところに利用してほしい」という店主の想いが込められているそうです。美に触れて安らぐ…、千鶴子さんのそのような想いがこのお店を創ってきたのではないかなと、そんなふうにも思うのです。
その想いがどこから湧いてきたのかを人の知性は知ることはできませんが、本当にすべてのことは神秘的ですね✨
美に触れたとき、人はなぜ安らぐのでしょう?
大自然や真の芸術に触れたとき、私たちは美に圧倒されます。思考はなくなり見る者は無の状態に飛び込むのです。これが美的体験。私が利休を美しいと解釈する前に起こった創造的な体験です。
利休を彩るものたちは媒体となって私を美的体験へと導き、「私の」「私が」といった人間を孤独な牢獄に閉じ込めるエゴから解放してくれたのですね。
利休というお店は「美しい喫茶店」というよりも、まさに「美を生きている」のです。
幻と謳われた珈琲、トアルコトラジャ
注文を受けてから豆を挽き、1杯1杯丁寧にハンドドリップで淹れるという珈琲。2杯分の豆でカップにたっぷり淹れていただけるなんて、うれしいですね😊
このようなところからも、ゆっくり安らいでいってくださいねというお気持ちがあるからなのかななんて感じてしまうのです。
私が選んだ珈琲はトアルコトラジャ。インドネシア・スラウェシ島にのみ産する珈琲で、18世紀には幻と謳われた珈琲なのだそうですよ。
人と自然が響き合い大変な手間をかけてつくられた幻の珈琲は、上品な酸味と深いコクがあり、舌に感じる余韻がとても心地よかったです☕
美しく、丁寧につくられたホットサンド
どのサンドイッチにしようかと迷いましたが、ハムサンドとたまごサンドにしました。
薄いトーストの感触もとてもよいですね。ボリューミーなサンドイッチではないのですが、フィリングの存在をちょうどよく感じます。いい塩梅…調和はまさに美しさです。
特別なものを使わなくても、ひとつひとつの工程を丁寧に行ってできたホットサンドなのが伝わってきます。野菜の切り方、トーストの焼き加減、珈琲との相性…
高級な調度品でいっぱいの店内ですが、敷居が高いとか、人にプレシャーを与えるような雰囲気ではないのです。このホットサンドにも同じことを感じます。
とても美味しかったです🥰
この現実を意味あるものにするには?
この日、利休さんは私に美に触れて安らぐという体験を改めて思い出させてくれました。
素晴らしいひとときをすごさせていただけて、うれしいですし、ありがとうの気持ちでいっぱいです。
想いのあるお店…
好きです(*´ ˘ `*)
純粋な想いが創造のエネルギー。ささやかな想い、やりたい!という衝動が、仮想現実であるこの世界を意味あるものにします。
本当の想いや願いに気づくことはいちばん難しいともいいますが、何かを体験し、瞬間瞬間に何かに出会うたび、本当の想いや自分が何かということに私たちは気づけるのかもしれませんね☺️
炭火焙煎珈琲 利休の場所などはこちらを参考にしてください♪
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