[ネタバレあり]ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダムのこと
ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダムクリアしました。とても良かったです。間違いなくゲーム史に残るゲームですね。最も優れたゲームです。60時間以上やって、コンプリート率は38.16%ですって。そういえばハテノ村もイチカラ村もウオトリー村も行ってないや。
SNSでどんどん流れてくるウルトラハンドの面白工作動画、仕事はできないがやる気だけはある人間の概念だけを抽出したカバンダ氏、疲れちゃって一歩も歩けないコログはちいかわなどの潮流にも乗る隙の無さ。並行してプレイしていた9歳児と話しても「なにそれ知らない」が頻発する懐の広さ。
その上でシナリオの仕掛けや演出にもバチバチに力が入っていて、最初に行った風の神殿の演出は、おいおいここまだ最初なんだけど、このゲーム一体どこまで行くつもりなんだと恐ろしくなりました。吹き荒ぶ吹雪の中を上へ上へと上りながら竜巻に近づいていく。徐々に緊張感を増すBGM。遂に雲を抜け、視界に広がる晴れ渡った夕焼け空。眼下に目を移すと竜巻の中心姿を表す風の神殿。そのままダイビングで吹雪の荒れ狂う神殿に突入する。最高でした。
演出という点で言うと、チュートリアル開始から何度も挟まれる飛び込みアクションで、光り輝く世界にダイブしてタイトルドーンから、ゲーム中に何度も何度も繰り返すダイビングを、ラスボスに挑むために闇の中へ飛び込んでいくシークエンスへ繋げて、ゼルダを助け出すためのアクションに繋げていったのは素晴らしかったですね。ラストシーンはFF8のリノアが宇宙空間を漂うシーンが脳裏をよぎり続けてノイズでしょうがなかったのですが、もうそれは仕方がない。
ゲームプレイとしては四つ目の神殿のためにゲルドに行くあたりから完全に飽きてて、祠を見つけてもワープポイントを開放するだけで全スルーする始末でした。BotWの時もゲルドに向かうあたりから飽きて似たようなプレイになっていたことを思い出しました。毎回新鮮に驚かせてくれるので、逆に慣れてしまうという人間の業です。
残念だったところとして、さて四つの神殿クリアしたしマスターソードもゲットしたからクリアしますかー、とハイラル城に行ったらそのままラスボス戦という流れじゃなくなってたのはあまりよくない体験でした。ディズニーランドで遊んでもう帰ろうとしたら、出口近くのお土産売り場で強制スタンプラリーをやらされたような感覚です。もうこっちは終わろうと思って来てるんだから終わらせてくれー。もう探索とかしたくないんじゃー、という気持ちになってしまいました。雷鳴の島関連は壁が濡れてて動きにくいのもイライラに拍車をかけていました。
BotWの、ラスボスの居場所は最初から明確に提示されていて、とにかくそこに行けば話は確実に終わるという構成は、あまり意識していなかったのですが、私にとっては思っていたよりも好ましかったようです。
とはいえそこで得られるリターンとしてのミネル様inゴーレムはとても良くて、地底ゴーレム有刺鉄線電流デスマッチには笑ってしまいました。そうだよな、BotWではこれはナシだけどTotKではこれはアリだよな、となりました。ミネル様、技術に身を捧げて魂さえあればそれ以外には無頓着な技術バカって感じでグッと来ました。プルアに繋がっていく系譜。平和になったらプルアのとこに行って仲良くやってて欲しいです。
TotKは総じて、賑やかで、華々しくて、新鮮で、BotWよりも更に多くのものが詰め込まれた、続編として真っ当なゲームでしたが、面白すぎて、プレイすればするほどファーストインプレッションのこの印象が強化されるゲームでもありました。
それと、今回暗闇や先が見えないことが効果として多く使われていて、先が見えにくい中を手探りで進むようなシーンの頻度がかなり高くなっていました。画面が暗いゲームは50点減点しなければならない掟の従い、50点減点です。
ということでゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダムの最終的な評価は50点です。最高のゲームでした。