P3DとP5D

この記事にはPとDがたくさん出て来ます。たまにQ。

P3Dを未だにちょこちょこやっている。

P5Dを発売日に買ってプレイして、うーーーーーーーーんこれ微妙……となったのが一年前。

こんなことを3以降のペルソナシリーズに書く日が来るとは思わなかったけど、P5D、地味じゃないですか?という感想を持ってしまった。前作のP4Dがバカ派手すぎたというのもあるだろうが、PQからペルソナシリーズに再入門(ペルソナ1の廃工場でリタイアして以来)して、P4G、P4D、P3P、P5とシリーズを追いかけて来た私が好きだったのは、このシリーズの過剰さだった。

P4Dでは最初、主人公がヨシ! ドウダ!などと言いながらキビキビダンスするのに笑ってしまったが、曲の最後に呼び出されたイザナギがベースをベイーンと弾きだした瞬間にもう全部を許せるようになってしまった。譜面の見辛さを無視した背景演出や、どう考えても長すぎるストーリーモード(そこまで頑張って本編と辻褄合わせをする必要があったのか?(PQも(だがその一見無駄に見える装飾がペルソナシリーズである(ちょっとなんかある度に10分ぐらいの会話が入るとかおかしい))))も、全部呑み込んだ後となれば美点でしかない。いや、やっぱりストーリーモード中盤の、同じような展開4連続でかなみんキッチンのメンバーを助けるくだりは不要だと思う。

話を戻す。P5Dには、曲終わりのP5Dのペルソナ召喚演出がなかった。曲が終わるとスーッと、なんとなく気まずい感じでフェードアウトする。ペルソナ召喚演出を削るという判断はわかる。ダンスゲームの曲終わりに神や悪魔を呼び出して楽器を弾かせましょう!と提案するプランナーは狂っていると思うし、労力と比べて得られるリターンは少ないかもしれない。だが私にはあの演出が刺さり、このゲームの全てを許そうという心構えが持てたのだ。

P5Dをプレイした時に感じたのは、P3Dと同時発売としてしまったがためのリソース不足である。一作につぎ込めるリソースが分散した結果、背景演出は地味に、ストーリーモードはコミュモードに縮小、そしてペルソナ召喚演出がカットされたのではないか。話に全体を通す軸がないから、全員集合のラスボス曲にもなんらの感慨もない。そもそもP5の楽曲の多くが音ゲーに向いていないように思う。

そんなこんなでP5Dにガッカリして、数ヶ月後にPQ2にもガッカリしてしまったので、その後に発表されたP5RやP5Sにもイマイチテンションを上げられなくなってしまっていた。PQ、P4G、P3P、P4D、P5と辿ってきて、ペルソナシリーズの豊かな過剰さというものは再現性のあるものだと思っていたものが、P5D、PQ2ときて、それは簡単にこぼれ落ちていくものなのだとわかった。本当にPが多い記事だ。

話がようやくP3Dに戻る。P5Dの一年後にふとAmazonで検索してみたら1,500円。安い。この値段ならということで買ってプレイしてみたら思いのほか楽しめてしまった。これまでハイクオリティの3Dになったことのなかった特別課外活動部の面々が動き回るだけで価値があるし、楽曲も音ゲー向き、P5Dと比べて譜面と楽曲とダンスがちゃんとリンクしているように思えるし、ダンスがちゃんとカッコいい(P5Dの双葉のダンスはあんまりだと思う。イメージの中でくらいちゃんと踊らせてやって欲しい(タップダンスもっとやったらいいのに(P5Dはキャラとダンスが密結合すぎる)))。ラスボス曲にも本編を意識した展開が仕掛けられている。あとアイギス。

思えばP4Dは愛嬌のゲームだった。音ゲーとしてみれば、一曲は長いしアレンジでごまかしてはいるものの曲数も少ない、音ゲーとしてみれば正直微妙なのだが、それらを許せる愛嬌があった。

スタッフロールを確認したところP5Dとスタッフは全く同じようなので、P5DとP3Dから取り出せた面白の差が、購入した値段の差からくる期待の差によるものなのか、担当スタッフが内部では別れていたのか、クオリティの上ブレなのか、題材の向き不向きの差なのか、単に好みの問題なのかは分からない。

好みの話でいうと、女子陣PV風の3D映像が流れるキミの記憶が良くて、時計の針をイメージした譜面と相まって気に入っている。P5Dの女子陣PVは単純に服装が好みでないというのがあり、そこでイマイチ感が増している。双葉にあのちっちゃい丸メガネを掛けさせると決めたのは誰だ?

この記事ではPという文字を40回使いました。Dは25回、Qは7回でした。

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