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空へ

前へ、前へ、もっと空へ、空へ
自分を広げて、広げて

素でいると、心はどんどん
しぼんでいく、閉じていく
傷つきすぎたからなのか
甘えすぎたからなのか
楽な方へ、逃げる方へ
心は死を求めていく

前へ、前へ、もっと空へ、空へ
自分を広げて、広げて

主体になれない苦しみ
枯渇した意欲
だれも信じられない弱さ
海のように深い傷跡

空は応えてくれる
空をみると慰められる
広くて、爽やかで、自由で
遊び心いっぱいの雲がある

あの向こうに仲間がいる
あの向こうにお父さんがいる
あの空は理知と希望
あの空は自由と未来

縛られた心を解き放って
あの空へ自由に描こう
お父さんが描くように
風を自在になびかせて
光と雲の絵の具で

前へ、前へ、もっと空へ、空へ
自分を広げて、広げて

いつか夢はきっと叶う
描いたものが気に入らなかったら
涙の雨と共に洗い流せばいい
そしてまた真っ白な空から
はじめたらいい

優しい心と、正直な心が
お前の武器だ
どんなに辛い失敗も
なかなか変われないくやしさも
煮え切らない思いも
お父さんはぜんぶ知っている
ぜんぶ抱いてくれる

それでもお前の本当の願いは
優しさに満ちた世界をつくること
優しく強い自分になること

過去の自分も、今の自分も
本当のお前じゃない
本当のお前はもっともっと
あの青い空に似ている
それをお父さんは知っている

今の苦しみが
未来を明るくする
今の痛みが
本当の強さに変わる
すべてが愛だったといずれ気づく
自分を許せるときが来る

必要なことしか起こらない
出会うことすべてが感謝
すべてがすでに与えられている
必要なものはすべて向こうから来る
必要ないものは出会うこともない
だから、ただ目の前のことに
正面から向き合って生きればいい
周りの目なんて気にしなくていい
余計なことは考えなくていい

すべてが準備されている
お父さんが導いてくれていると信じて
お父さんがくれた
信じる盾だけ心ににぎりしめて

もう一歩、あと一歩、自分を大きく
不安な心を、縛る心を、しぼむ心を、大きく、大きく
空はほほえんで、はげましてくれている
ほら大丈夫、大丈夫、大丈夫、と

だから
前へ、前へ、もっと空へ、空へ
自分を広げて、広げて


※2012年7月15日に書いた詩

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