20名の推薦人って相当ハードル高くないですか?

9月下旬に、日本の二大政党である自民党の総裁選と、立憲民主党の代表選が行われます。
お盆前だったでしょうか。
岸田総理が突然、総裁選への不出馬を表明しました。
これで一気に自民党が動き出しました。
若手からベテランまで様々な方が出馬の意向を示しています。
派閥が解消されたことにより、今までのような交通整理が行われなくなったので10名を超える候補者が出馬するともいわれています。

一方の立憲民主党。
春ごろの国政選挙補欠選挙は調子が良かったです。
しかし、都知事選挙でつまづきました。
どのような形で野党連合を構築していくかが問われています。
重鎮である小沢一郎議員は、現在の泉代表ではない人物を代表にしようと頑張っています。
枝野議員や野田議員、馬淵議員などの名前が挙がっています。

自民党は裏金問題や統一教会など問題が山積みです。
しかも、自浄作用が効かないので組織としてはかなりの末期症状です。
それでも、既得権益者に守られて、さらに野党の力が弱いので成り立っています。
今回の総裁選に立候補する方々も、政治を変えたいという気持ちがあるならば、もっと早くから行動することはできたはずです。
でも、自民党の論理、組織の力学に対して抵抗することはできませんでした。

一方の立憲民主党。
与党である自民党がここまで国民から支持されないのは久しぶりではないでしょうか。
20年に1回訪れる政権交代のチャンスです。
しかし、有効な手を打つことができません。
自分たちのスタンスを確立することができません。
誰かを批判することでしか自分たちの存在を示すことができないと国民からは見られてしまいます。
国防、エネルギー、外交、社会保障など立憲民主党としてどのように考えているのか、その考えを実行するためにどの政党と協力していくのか。
ここを示さない限りは何を言っても国民には響かないでしょう。


と、自民党も立憲民主党もたくさんの課題を抱えています。


でもそれはそれとして、
今回の総裁選および代表選のすごいなと思うところは、

「国会議員の推薦人を20名集める」

ことです。

例えば、
会社において「社長になりたい」と、
20名の推薦人を集めることって自分にはできるのかな?
とても無理だなと思います。

誰かを社長にさせるために推薦するといっても、
その人が20名も集められるか、20名を集めるために自分も努力するかといったら、しないだろうな、無理だろうなと思います。

実は、20名の推薦人を集めることってとても難しいことだと思います。
推薦人不要で立候補をするだけならばできるでしょう。
立候補して投票で20名の票を集めることもできるでしょう。
でも、20名の推薦人を集めることはかなりハードルが高いです。


しかも国会議員の数は限られています。

各政党の国会議員の数は下記のとおりです。

      衆議院 参議院 合計
自民党   257名+111名= 368名
立憲民主党   99名+ 43名= 142名

上記人数は衆参両院の会派の人数なので、実際の政党の国会議員数はもっと少ないのかもしれません。
正確な数字を把握しておらず申し訳ありません。

たった368名と142名の国会議員から20名の推薦人を集めなければなりません。
自民党ならば全体の5.4%、
立憲民主党ならば全体の14.0%の推薦人を集めなければ20名を超えません。

民間企業において、社員数が368名や142名は中小企業ではありませんが、大企業でもないです。新しくつくられた中堅企業の部類に入るでしょう。
そこで20名の推薦人を集めることの難しさ。
これは一方で立候補する候補者を称えてもよろしいのではないでしょうか。
そんなことを考える総裁選、代表選でした。

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