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日本の食糧自給率

日本の食料自給率は低下の一途

日本の食料自給率は1965年には70%以上ありました。
しかし最近では38%まで低下しています。
価格の安い外国産におされて農産物を作らなくなってきたことや、
日本人の食事が和食から洋食に変化したことなども影響しています。

日本社会が近代化したことにより、
第一次産業から第二次産業へ、
第二次産業から第三次産業へ
働く人の割合がシフトしていったことも大きいのでしょう。
小学校の時の社会科で学んだことが今、活きています。

各国の食料自給率

各国の食料自給率は以下のとおりです。
カナダ 266%
オーストラリア 200%
アメリカ 132%
フランス 125%
ドイツ 86%
イギリス 65%
イタリア 60%
スイス 51%
日本 38%

カナダやオーストラリアの食料自給率は200%を超えています。
広大な土地で、見たこともない大きな農機具を操縦する屈強な男性の姿が目に浮かびます。
夕日をバックに麦わら帽子をかぶって大型トラクターを操縦する姿。
勝手なイメージですが、とてもかっこいいです。

カナダやオーストラリアは広大な土地で効率よく生産するから食料自給率が高いのでしょうか。
次に、世界各国の国土面積をまとめました。

各国の国土面積

国土面積
日本   37,797 千ha
ドイツ  35,759 千ha
イタリア 30,207 千ha
イギリス 24,361 千ha
スイス   4,129 千ha

カナダやオーストラリア、アメリカに日本の国土面積が負けるのは仕方がありません。
では、食料自給率で日本よりも上位にあるドイツ、イギリス、イタリア、スイスの国土面積はどうでしょうか?

なんと日本の国土面積が一番大きいです。
ドイツやイタリアは日本とほぼ同じ。
イギリスは日本の7割弱。
スイスにいたっては日本の1割しかありません。

にもかかわらず食料自給率は日本よりも高い数字です。
産業構造の変化が日本の食料自給率を下げたと言いますが、
ドイツ、イタリア、イギリス、スイスはいずれも先進国です。
日本と同じような産業構造でしょう。
特にドイツやイタリアなど第二次世界大戦の敗戦国は、日本と同じような戦後70年を過ごしたと思われます。

私の見解

個人的な見解ですが、アメリカのオバマ元大統領が、
「アメリカが世界の警察の役割を果たす日は終わった」
という発言から、世界情勢は少しずつ変化してきました。

アメリカの大統領がオバマさんからトランプさんに変わり、その流れはさらに顕著になりました。

その結果、ロシアのウクライナ侵攻や、ガザ地区の紛争、台湾周辺の動向、北朝鮮の度重なるミサイル発射があります。

このような国際状況において、
食料とエネルギーと軍事。
この3つは自国を守るうえで最も重要になってきます。
どれがではなくすべてが重要です。

いくら軍事力があっても食料がなければ軍隊が力を発揮できません。
食料が豊富でも軍事力が弱ければ攻め込まれてしまいます。
エネルギーがなければ生活すること、何かを生み出すことができません。

日本政府は事の重大さに気がついているのでしょうか。
農政族などという言葉がありますが、
農家を保護する、その結果、自分への票につながるという発想で農業政策を進めていては世界に勝つことはできません。
そのような発想が今の食料自給率につながったということを、政治家と官僚は反省しなければなりません。

国を守るのか?
それとも自分自身を守るのか?

政治家と官僚に問いかけてみましょう。

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